皮膚:質問一覧

気になる症状やキーワードのある質問を選択してください。質問を選択しますと下に回答が表示されます。

  • 咬傷

猫にかまれました。どうしたらいいですか。

動物の歯や爪、唾液には細菌などが多いため注意が必要です。もしもかまれたりひっかかれたりした時は、水で洗い流し、そのあと診察を受けることをおすすめします。

飼い犬や飼い猫に軽くかまれた場合(傷口が浅く、かまれた痕が点々とついていたり、わずかに出血したりするくらい)や、軽く引っかかれた程度でしたら特に心配することはありません。石鹸でよく洗って、診療時間内に皮膚科か外科の診察を受けておくことをおすすめします。念のため飼い主に予防接種をすませていることを確認しておきましょう。
傷が大きく、ひどく出血している場合は、洗い流した傷を清潔なガーゼやハンカチでおさえ、すぐに病院へいきましょう。飼われているペットであっても、破傷風や猫ひっかき病になる恐れがあります。

また、野良犬や野良猫、ねずみにかまれた場合、あるいは、数日後に傷口が腫れるような場合も、急いで病院を受診されることをおすすめします。

  • 虫刺され

ハチに刺されました。「2回目に刺されたときは危ない」とよく聞きます。

ハチの種類はわかりませんが、違うハチでも2回目に刺されたら危ないのでしょうか。

人を刺すハチは、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ、マルハナバチなど約20種類います。ハチ毒は、ハチの種類や日齢によって、成分や含有量がさまざまです。また、症状の程度もハチ毒の量や濃度により異なります。

ハチ毒の症状には直接作用とアレルギー作用があります。
直接作用とは、刺された箇所の痛みや赤く腫れる症状のことをいいます。
アレルギー作用とは、ご質問の「2回目に刺されたときは…」とされている、もうひとつのハチ毒の症状である、急性のアレルギー反応(アナフィラキシー)をいいます。

これは、刺された後、数分~1時間以内に出現することが多く、主な症状としては、全身性のじん麻疹(発赤・かゆみ)、声がでにくい、呼吸が苦しい、喘息様症状、胃腸症状(悪心・嘔吐・腹痛下痢)、意識消失などです。
ハチ毒のアレルギー体質の人は、過去にハチに刺されたときにハチ毒に対する抗体が作られます。そして2度目に刺されることで、ハチ毒に過敏に反応しアナフィラキシー症状がおこります。

1回目と2回目に刺されたハチの種類が異なっている場合でも、そのハチが持っているハチ毒成分が同じ成分だった場合には、アナフィラキシー症状をおこすことがあります。
2回目以降に刺された際には、刺された部分を十分に洗い流すなど応急処置をすると同時に、刺された蜂の種類にかかわらず、アナフィラキシーの症状にも十分注意しましょう。もし、アナフィラキシー症状の可能性が疑われるときには、すぐに受診をしてください。

  • やけど

やけどには、アロエが効くといいますが本当ですか。

民間療法では、「アロエの樹液がやけどに効く」といわれています。
しかし、アロエは、人によって皮膚の炎症を悪化させたり、アレルギーをおこしたりする物質が含まれているため、やけどの処置としてはおすすめできません。また、やけどは傷口が露出している状態であり、細菌感染をおこさないよう清潔な方法で処置をすることが必要です。

やけどをした直後は、水で冷やすことが第一です。範囲が小さければ水道水で、広範囲の場合はシャワーで冷やします。冷やす時間は、一般的には最低5分から30分くらい、できれば流水で冷やします。
冷やす処置をしても、痛みが強い、赤みがひどい時など、ご心配になられたら必ず皮膚科の診察を受けましょう。

  • やけど

やけどをした時の病院へ行く目安を教えてください。

やけどの程度は、深さと広さで判定され、重症度によって診察を受けるかどうかの判断をおこないます。

深さは、Ⅰ~Ⅲ度に分類され、皮膚表面の色調の変化から表皮のみのやけど(Ⅰ度)、真皮に達するやけど(Ⅱ度)、皮下組織に達するやけど(Ⅲ度)に分けられます。
Ⅰ~Ⅱ度のやけどは浅く、皮膚は赤い色を帯びます。
Ⅱ~Ⅲ度のやけどは深く、皮膚は白色や灰色を帯びます。
やけどの広さは小さくても、皮膚が白くなっていたり、皮がむけ落ちたりしている場合は、Ⅱ~Ⅲ度のやけどの可能性があります。受診したほうがよいでしょう。

やけどの広さは、体表面積全体の10~15%以上に及ぶと生命に危険があると判断されます。広さの測り方の目安として、手のひらの大きさを体表面積の1%として、やけどした部分の面積を測ります。
しかしながら、実際の場合、ゆっくりと広さを計算する余裕はありません。大人の場合腕1本が9%、足1本が18%に相当する面積です。このような広範囲に及ぶやけどの場合は救急車を要請して病院へ行きましょう。

子どもの場合、大人の手のひら以上の大きさのやけどの場合は救急車を呼んだほうがよいでしょう。赤ちゃんの場合は、上記のような厳密なやけどの広さや深さに関係なく、診察を受けたほうがよいでしょう。

また、顔や目、鼻、口、外陰部のやけどの場合や、携帯カイロ、湯たんぽなどによる「低温やけど」の場合も受診をおすすめします。特に低温やけどは、見た目よりも症状が重いことが多いので注意が必要です。

  • 日焼け

屋外での仕事をしているので、紫外線による肌への影響が気になります。

日常的におこなえる対策はありますか。

皮膚が紫外線にさらされると、メラニン色素を産出し、紫外線の進入を防ごうとするために「日焼け」という現象がおこります。紫外線により、肌の弾力を維持しているコラーゲンとエラスチンが壊されるため肌の老化を早めるといわれています。

紫外線の量のピーク時期はだいたい5月~8月といわれていますが、量は少なくても1年中降り注いでいます。また、子供のころから浴びた紫外線の量により、皮膚の老化は早まりますし、白内障や皮膚がんを招く恐れもあります。

対策としては、

1. 日傘、帽子、サングラスを活用する

衣服は長袖・長ズボン、色の濃いものが望ましいです。

2. 肌が露出している部分には日焼け止めを使用する

通常は約2~3時間おきに、汗をかいているときは1時間おきに塗りなおしましょう。紫外線を浴びる時間が短時間なのか、長時間なのか、またクリーム・ローション・ジェル・スプレーなどさまざまなものがあるので、自分にあったものを選ぶとよいでしょう。

3. 食事の見直しをする

これらの栄養素を意識して摂るとよいでしょう。

(1)たんぱく質

肌を構成する成分です。不足すると新陳代謝がうまくいきません。 肉・魚・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれます。

(2)ビタミンC

しみやしわの原因となるメラニン色素の沈着を抑え、コラーゲンの合成を助けます。また、出来てしまったしみを白く戻す働きがあります。ビタミンCは一度に大量摂取をしても余分なビタミンCは体外に出てしまいますので、2~3回に分けて摂ったほうが効果的です。 ブロッコリー・キウイフルーツなどの野菜や果物に多く含まれています。

(3)ビタミンE

皮膚の新陳代謝を助けます。血流をよくし、抗酸化作用で紫外線から肌を守ります。 うなぎ・アーモンドに多く含まれます。

(4)ベータカロテン

抗酸化作用があると共に、紫外線による皮膚の変化を抑えます。 色の濃い野菜、緑黄色野菜に多く含まれています。

屋外にいる時間が長い方は1年を通して対策をおこなうことをおすすめします。

  • 日焼け

真っ赤に日焼けし、水ぶくれができてしまいました。

冷やしておけばよいでしょうか。しみにならないような対策はありますか。

炎天下、急激に強い日差しに当たると、日焼けをしますが、これは「日光皮膚炎」と呼ばれ皮膚がやけどをおこしている状態です。 日焼けをおこした皮膚は、赤くなりひりひり痛みがおこり、ひどくなると水ぶくれになります。 日焼け直後の応急手当てと、その後の日常生活上での留意点をまとめました。

1.冷やす

日焼けにより炎症をおこした肌は、日焼け直後にできるだけ早く冷やすことが重要です。冷やすことによって皮膚のダメージを軽くすることができます。症状が軽い場合は、水道水でぬらしたタオルを当てておくことで十分です。

2.保湿する

冷やした後は、刺激性の低い基礎化粧品で、肌に対して水分補給と保湿をしましょう。

3.無理に皮をはがさない

日焼けがおさまった後、3~4日で角質層がむけはじまる状態になります。無理にはがすと赤くムラになります。自然にむけるのを待ちましょう。

4.睡眠をしっかりとる

皮膚の新陳代謝は寝ている間に最も活発になります。睡眠を十分にとりましょう。

5.ストレス解消

ストレスが続くと皮膚細胞の活力の低下がおきます。ご自分にあったストレス解消法をみつけることも、肌作りに大切です。

6.食事のポイント

日焼けによる皮膚のダメージを回復させるためには、新陳代謝を活発にする働きを持つビタミンA、C、Eを多く含む食品を中心に、バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

痛みなどの症状が強い場合は、その後の皮膚の回復のためにも皮膚科を受診して、炎症を抑える処置を受けることをおすすめします。

  • しもやけ

長時間雪遊びをしていて、足の指が赤くなり、かゆみもあります。

これは「しもやけ」でしょうか。

冷たい空気に長時間さらされたり、寒い季節に冷たいものに触ったりすると、局所の血行が悪くなります。血行の悪くなったところが、赤紫色に腫れたり、かゆみがでたりする症状が「しもやけ」です。
指先、耳たぶ、鼻の先など冷たい空気に触れる部分や、足の指やかかとなど蒸れやすい部分にもできやすくなります。

症状が、赤紫色に腫れたり、かゆみがでたりする程度であれば、まず血行をよくします。洗面器のお湯(約40度)で、10~20分くらいつけて温め、水気をふき取ってからマッサージをするとよいでしょう。しもやけ用の軟膏を塗るのもよいでしょう。毎日お風呂に入り、血液の循環をよくすることもおすすめです。

ただし、皮膚の色が白くなり感覚が鈍くなったり、水ぶくれができていたり、あるいは痛みが伴う場合は凍傷のかかりはじめです。凍傷は、血管や細胞が傷ついてしまっている状態ですので、すみやかに病院で治療をうけましょう。

  • 皮膚の乾燥

乾燥肌で、冬になると皮膚がカサカサしてかゆくなります。

入浴後にボディーローションを塗っていますが、よくなりません。何かよい方法はありますか。

空気が乾燥する時期は、特にかゆみを訴える方が多いようです。
原因としては、加齢、暖房器具による乾燥、皮膚の洗いすぎが考えられます。
また、かゆみがつらいからとついつい皮膚をかいてしまうと、皮膚が傷ついてバリア機能がこわれ、さらにかゆみを増すという悪循環になり、なかなか改善しません。

以下のようなことに気をつけると、皮膚の症状の改善が期待できるので、お試しください。

1.入浴時の注意

皮膚にかゆみがあると、ついつい強くこすりたくなりますが、ナイロンタオルの使用やゴシゴシ洗いは悪化の原因となります。よく泡立てた石鹸を手につけて、手でやさしくなでるように洗いましょう。熱すぎないお湯でよく洗い流すことが大切です。

2.入浴後の保湿

体の水分を拭くときは、タオルで押さえるように拭きます。ここでも皮膚をこすらないように注意しましょう。その後、できるだけ早く保湿剤を塗ることが重要なポイントです。浴室をでた直後から肌の水分はどんどん蒸発していきます。水分が蒸発してから保湿してもあまり効果がありません。化粧水や乳液、ボディーローションは、遅くとも15分以内につけるようにしましょう。温まって血行もよくなっているので、吸収力もアップします。

3.暖房時の湿度

暖房は、皮膚をより乾燥させます。コタツや電気カーペットを使うときも注意が必要です。加湿器を利用したり、濡れたタオルを部屋に干したり、水を入れたコップを置いたり、湿度を保つよう工夫しましょう。

4.下着の選び方

直接肌に触れるところは、綿素材のものがおすすめです。

5.控えめの飲酒

アルコール類は血管を広げる作用があるので、かゆみを誘発させます。なるべく控えることが望ましいでしょう。

上記のような生活改善をされても効果がなく、皮膚の状態が悪化する場合や湿疹がでている場合には、外用薬による治療が必要です。早めの皮膚科受診をおすすめします。

  • 美容関連

コラーゲンをとるとお肌にハリがでるのは本当?

美肌には、何を食べると効果的なのでしょうか。

「YES」でもあり、「NO」でもあるといえます。理由について、以下にご説明いたします。

そもそもコラーゲンとは、たんぱく質の一種です。皮膚や骨・軟骨、腱などのもととなる物質で、全身のいたるところに存在し、弾力性や柔軟性を保つはたらきをしています。
食品では、鶏の手羽先や皮、牛スジ、魚の皮などに多く含まれています。
コラーゲンは皮膚や骨・軟骨などのもとになる物質ですから、「その材料が不足しないようにとることはよい」といえると思います。しかしながら、コラーゲンを食べてもコラーゲンのまま体内に吸収されるのではありません。より小さい分子にまで分解されてから吸収され、今度はそれを使ってさまざまなたんぱく質に再び合成されます。
また、どの部位にどの程度コラーゲンとして再合成されるのかなどは、現段階でははっきりとわかっていません。
つまり、コラーゲンをとることによって、特定のからだの部分に、期待するほどの効果がでるかというと、「わからない」ということになります。

では、美肌づくりによいのは何かというと、特定の成分をたくさんとるよりは、まずは、いろいろな食品をバランスよく適量とることがベースになります。特定の栄養素の過不足につながる「○○ばかり食べる」という食べ方は避け、好き嫌いなくいろいろな食品をとることが大切です。よい食習慣は肌だけでなく、全身の健康にもつながります。
また、美肌づくりには、食事だけではなく運動や睡眠、ストレスなども関係します。栄養を全身に届けられるようからだを動かして血流をよくし、睡眠をしっかりととって新陳代謝を促すことも大切です。いろいろな角度から、美肌づくりを考えてみてはいかがでしょうか。

  • かゆみ

数年にわたってじんましんがでています。

アレルギーを抑える薬をずっと飲んでいますが、なかなかよくなりません。

じんましんの原因はさまざまですので、まずは原因をできるだけ特定することが重要です。例えば、氷に触るとでる、陽に当たるとでる、暖まるとでる、靴下で締め付けられるとでる、汗をかくとでる、ある食事をとるとでる、ある薬を飲むとでる、体調不良や疲れによりでる、明らかなストレスがあるとでる、などの状況です。

また、じんましんがでている時に飲酒をする、ある種のアレルゲン(ヒスタミンという物質に関連したもので、エビ、カニ、青魚、たけのこ、ほうれん草、そばなど)を摂食する、過労や睡眠不足になる、ストレスをためるなどは症状を悪化させる原因になるともいわれています。アレルゲンによるじんましんは、血液検査である程度まで原因を特定することができるため、詳しく調べていないようであれば、まずは、主治医にご相談してはいかがでしょうか。ただし、長期間に渡りでたり消えたりする慢性じんましんの場合、多くは原因不明ともいわれています。

じんましんの治療は、第一に、原因・増悪因子が特定できれば、それを除去、あるいは回避することが重要です。

第二に、今服用されているような薬物療法をおこないます。一般的には、自分に合う薬が見つかるまではいろいろと薬を変更して、症状が治まったらしばらくお薬を続けて徐々に減らしていくことになります。

お薬や治療方針について、主治医とよくご相談されることをおすすめします。

  • 皮膚の問題

片側の胸から背中にかけて赤い湿疹が広がり、ピリピリした痛みがあります。 

帯状疱疹のようで、次第に痛みが強くなってきましたが、何科を受診すればよいですか。また、痛みをやわらげるために、家でできることはありますか。

帯状疱疹は、水ぼうそうにかかったあと、水ぼうそうのウイルスが神経節(神経の細胞が集まった部分)に潜り込み、病気やストレス、加齢などで抵抗力が弱くなったとき、再びこのウイルスが活動することによって生じます。

症状としては、やや盛り上がった赤い斑点があらわれ、その後、水ぶくれができます。水ぶくれの大きさは粟粒大〜小豆大で、皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症がおこっているため、痛みがおこります。痛みの程度には、幅があります。 皮膚症状は、神経に沿って、胸から背中にかけてでることが最も多く、そのほかに、お尻や太もも、または顔面、眼の周り、頭皮にもでることがあります。 皮膚症状が現れる数日~1週間程前から、ピリピリするような神経痛やかゆみなどの症状がおきることもあります。

初期の症状が見られたら市販薬で治そうとせず、速やかに皮膚科を受診してください。多くの方は皮膚症状が治れば神経痛の症状も改善しますが、皮膚症状が治っても神経痛の症状が長年続いてしまう方もいらっしゃいます。神経痛が残らないようにするには早期に治療を開始することが重要です。 特に顔の三叉(さんさ)神経に沿って症状があるときは、失明や顔面麻痺になる可能性もありますので、注意が必要です。

 

日常生活においては、皮膚を冷やすとさらに痛みが増すことがありますので、温める方がよいといわれています。また、水ぶくれが破れたところからの細菌感染を防止するため、ガーゼで保護するなど清潔に保つようにしてください。

帯状疱疹がほかの人に感染することはありません。ただし、水ぼうそうに感染したことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させてしまう可能性がありますので、小さいお子さんとの接触には注意しましょう。

  • 皮膚の問題

過去に 帯状疱疹にかかりましたが、また同じような発疹がでています。

帯状疱疹は一度かかったら、二度とかからないと聞きましたが、二度かかることもあるのですか。

通常、帯状疱疹は一生に一度と考えられていますが、100~200人に1人くらいの割合で再発するという報告があります。
一度帯状疱疹にかかると、水痘帯状疱疹ウィルスに対する免疫力がつくため、すぐに再発することはありません。しかし、齢を重ねるにつれ、徐々に免疫が低下してくると帯状疱疹が再発することがあります。

また、もともと持病があり免疫力がひどく低下している方や、治療のために免疫抑制剤を用いている方なども再発しやすくなります。予防対策として、日ごろから栄養と睡眠を十分にとり、心身の健康に心がけることが必要でしょう。

発疹の原因には、帯状疱疹以外にもたくさんあります。疾患が異なると、治療法も異なるため、まずは皮膚科にご相談されることをおすすめします。

  • 皮膚の問題

アトピー性皮膚炎をもっています。

自分の子どももアトピーになるのではと心配です。

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを伴う湿疹が現れ、よくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。

患者の多くは家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎など)または、IgE抗体を産生しやすいなどのアトピー素因を持っています。
症状は、遺伝要因と環境要因とが複雑に関与して引きおこされると考えられており、世界中で遺伝要因について研究が進められています。
厚生労働省の研究によると、遺伝子解析の結果、皮膚のバリア機能遺伝子や免疫関連遺伝子が関与していることがわかっています。遺伝要因が発症にどの程度関わっているかは、まだ明らかではありません。
症状は、環境因子によっても変わります。家でできることとして、食物アレルゲンや環境アレルゲン(ダニ、ハウスダストなど)の除去に努めることも大切です。また、空気の乾燥や皮膚に触れる様々な物質(衣類、アクセサリー、化粧品など)、汗なども症状の悪化につながります。

発症のリスクを抑えるために、日頃から皮膚を健康な状態に保てるよう、医師の指導のもとスキンケアをおこないましょう。

※IgE抗体
過剰な免疫反応であるアレルギー症状を引きおこす物質

  • 皮膚の問題

アトピー性皮膚炎の治療とは、どのようなものでしょうか。

ステロイドの外用薬(塗り薬)を処方されましたが、副作用が心配です。

アトピー性皮膚炎は、遺伝的素因のほかにさまざまな刺激やアレルギー反応、皮膚の乾燥などが加わって、かゆみを伴う湿疹が慢性的にみられる皮膚病です。現時点では病気そのものを完全に治す薬物療法はなく、基本は対症療法しかありませんが、適切な治療を受けることによって、将来症状がなくなることも期待できます。

外用薬として使われるものには以下の種類の薬があります。

1.ステロイド外用薬

炎症を鎮める作用があり、アトピー性皮膚炎に対する有効性と安全性が立証されている薬剤です。重症度に応じて5段階の治療薬があります。

2.非ステロイド系消炎剤外用薬

炎症を抑える力は弱く、かぶれることが多いので、アトピー性皮膚炎に使用することは少ない薬剤です。

3.免疫抑制薬(タクロリムス外用剤)

最近、新しい治療薬として顔の湿疹に使用されていますが、ほかの部位にも使用することがあります。重症の湿疹には効果がないといわれています。

ステロイド外用薬は、副作用で皮膚が黒くなると誤解をしている人がいますが、これは副作用ではなく炎症が治まる過程でおこる現象であり、治療を続けていくと次第に改善していきます。自己判断で急に外用薬を中止すると、症状が悪化することもあります。また、副作用を心配して塗る量を少なくすると、ステロイド外用薬の効果が得られません。治療薬についての疑問や不安がある場合は、自己判断せず皮膚科専門医によく相談して、納得した治療を受けることをおすすめします。

治療の上でもうひとつ大切なことは、スキンケアです。 入浴時にタオルなどでゴシゴシ皮膚を洗うと、もともと弱い皮膚のバリア機能がさらに弱まります。洗うときは、石鹸をよく泡立てて、手でなでるようにして優しく洗います。その後、石鹸が皮膚に残らないようにぬるめの湯でしっかりと流します。熱い湯で洗い流すと皮脂が失われて乾燥の原因になります。また、体を拭くときもこすらずにタオルを押さえるように拭くようにしましょう。

  • 皮膚の問題

生後1ヶ月頃から乳児湿疹ができて、なかなかよくなりません。(5ヶ月児)

現在、ステロイドの塗り薬と保湿薬で治療をおこなっています。ほかに治療方法はないのでしょうか。

乳児期の湿疹に対して、画期的な治療方法はありません。
現時点では、湿疹ができてしまった場合にはステロイド外用薬を用います。また、新しい湿疹を防ぐために、保湿薬を使用するのが標準的な治療方法となります。

ステロイド外用薬を使用することによる副作用を、心配する方も大勢いらっしゃいますが、ステロイドが皮膚から吸収される量は少ないので、必要以上にいつまでも使用しない限り、基本的に副作用の心配はありません。
医師から指示されている通り、使い始めたら効果がでるまできちんと使い続けてください。症状が改善してきたら、改めて医師に確認のうえ、使用を終了するようにしましょう。

乳児湿疹は成長とともにできにくくなります。現在の治療を根気よくおこなっていってください。

  • 皮膚の問題

園に通う子どもが「とびひ」になりました。

皮膚科にかかり、塗り薬をだしてもらいました。プールやお風呂などで人にうつしますか。生活上の注意点について教えてください。

患部に接触すると、水ぶくれやかさぶたが火事の「飛び火」のように広がることから「とびひ」と呼ばれるもので、正式な病名を、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。

ご質問のとおり、人にもうつる病気です。かきむしったところからでる、滲出液に直接触れることで人にうつす恐れがあります。プールやお風呂などの「水」を介してはうつりませんが、裸で人が出入りするプールや公衆浴場では接触感染のリスクが高くなるため、入場は禁止されます。入浴は、清潔を保つためにも石けん洗浄がすすめられます。湯船には入らずシャワーにし、ご兄弟がいる場合は一緒には入らず、順番を最後にするとよいでしょう。患部はこすらずに泡でやさしく洗ってください。
なお、まれですが大人もとびひにかかります。特にご高齢の方は、皮膚のバリア機能が低下しているために感染しやすいといわれています。大人であっても、気になる症状が現れたら皮膚科にご相談ください。

なお、伝染性膿痂疹は学校保健安全法では、「学校感染症、第三種(その他の感染症)」として扱われます。受診して治療をうけ、患部を露出させないようにガーゼや包帯などで覆っていれば、基本的には、登校・登園許可を得られます。ただし、からだのあちこちに多発し、広範囲にわたっている場合は、園はお休みしたほうがよいでしょう。詳しくはかかりつけの小児科医と通われている園にご確認いただくとよいでしょう。

  • 皮膚の問題

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)と診断されました。

なかなか治りませんが、どうすればよいでしょうか(50代男性)。

脂漏性皮膚炎とは、主として頭、耳、顔、わき、外陰部などの皮脂の分泌が多い部位にできやすい湿疹です。毛穴の奥の炎症と考えられていて、比較的、境目がはっきりした紅斑と落屑(らくせつ:皮膚の表層の角質がはがれた状態のこと)を主な症状とします。原因としては、真菌(カビ)の増殖などが考えられています。新生児期に現れるものは一般的に短期間で治りますが、思春期以後に現れるものは慢性に経過することも多いので、長期的な治療が必要となります。

治療については、抗アレルギー薬や抗真菌薬などの外用薬を用います。

日常生活では、睡眠不足やストレスなども悪化の原因となるため、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。洗顔や洗髪は、抗真菌薬を含む石鹸やシャンプーを使用されることをおすすめします。

主治医に相談しながら、根気よく治療に取り組んでいくことをおすすめします。

  • 皮膚の問題

高齢者介護ケア施設に入所の母親が、疥癬(かいせん)といわれました。

お見舞いに行っても大丈夫ですか。

疥癬とは、ヒゼンダニという目では見えないほど小さなダニが、人間の皮膚に寄生して生じる感染症です。寄生するダニの数の多さによって、次の2種類に大別され、症状や対応も異なります。

1.通常疥癬

顔や頭以外の全身に赤いブツブツができ、とても強いかゆみがあります。 健康な人でも感染することがありますが、ダニの数は数十匹程度で、感染力はあまり強くありません。

2.角化型疥癬

症状は全身にでますが、特に手足、膝や肘、お尻など骨ばったところや摩擦を受けやすい部分の皮膚にダニが寄生します。寄生されると皮膚は厚くなり、灰色や黄色の垢(あか)やふけのかたまりのようなものが付着します。かゆみはとても激しいものから、ほとんどかゆみのない場合もあります。 高齢者や免疫機能の下がった状態の人に生じ、寄生するヒゼンダニの数は100万~200万匹となります。

通常疥癬であれば、ダニに感染している人と短時間の接触ならば、感染の可能性はあまりありません。 しかしながら、角化型疥癬の場合は、通常疥癬と比較して寄生するダニの数が圧倒的に多いため、短時間の接触でも容易に感染します。また皮膚から落ちる「皮膚くず」から感染することもあります。

お母様のお見舞いには、高齢や病後などで免疫力が低くなっている人は避けましょう。またそれ以外の方でも、お母様が角化型疥癬の場合には(あるいは施設内の他の入居者に角化型疥癬が発生している場合)、感染の予防として、入室の際には専用のガウンやスリッパを着用し、面会後の手洗いを徹底するなど十分な対策が必要となります。 いずれにしても、ご面会の際には施設に面会の可否を確かめていただき、指示された感染対策の手順を守ることが大切です。

  • ほくろ

5mmくらいのほくろが、最近7mmと大きくなってきました。

ほくろが大きくなりがん化する、悪性黒色腫があると聞いたので心配です。

悪性黒色腫は、メラノーマとも呼ばれ、皮膚のメラニンという色素を作る色素細胞(メラノサイト)ががん化した腫瘍と考えられています。足の裏にできることが最も多く、見つけにくい場所なので注意が必要です。

通常のほくろは、大きさが直径5mm以下の場合がほとんどです。通常のほくろであっても徐々に大きくなることはあり、大きさだけでは悪性かどうかの判別はできません。
以下が悪性の可能性があるほくろの特徴です。

  1. 1.形が左右対称性ではない
  2. 2.まわりがギザギザしている
  3. 3.色が均一ではなく、濃淡が混じっている
  4. 4.直径が6mm以上ある
  5. 5.1~2年以内に目立って大きくなる

上記のうち2つ以上あてはまるようなら、お近くの皮膚科専門医の診断を受けましょう。悪性かどうかは、一般的には拡大鏡でみることである程度の判断はできます。悪性が疑われるようであれば手術によって摘出し、病理組織を調べて確定診断がされます。
皮膚科専門医から悪性の疑いを指摘された場合は、がん専門病院や大学病院を紹介してもらうとよいでしょう。

  • しこり

背中に2cmくらいのしこりができました。

触るとコリコリします。赤く腫れているわけでもなく、痛くもかゆくもありませんが、気になっています。

このような皮膚のできもので多く見られるのは、粉瘤(ふんりゅう:アテローム)という病気です。
よくみられる皮膚の病気で、皮膚の表面にある成分が真皮内に入り込み、表皮成分から出る角質(垢)や皮脂がたまることによってできるものです。表面の皮膚には、一つ、黒い色のふさがった毛穴のようなものがみられることが多いです。
顔面、耳の後ろ、首、背中などにできやすく、大きさは1~数cm大くらいになります。

それ以外に考えられるものとしては、脂肪腫、皮膚線維腫などがあります。

脂肪腫は、痛みのないこぶ状のもので、脂肪組織からなる良性のできものです。徐々に大きくなる場合もあり、5cm以上のものもみられます。背中、肩やおしりのまわりにできやすいです。

皮膚線維腫も、一般的には痛みのない硬いこぶ状のもので、良性のできものです。1cm程度ですが、徐々に大きくなる場合があります。表面は褐色で色素沈着がみられ、手足にできやすいです。

様子をみていてもよいものかどうか、一度診察を受けておくことをおすすめします。

  • しこり

背中のしこりが急に腫れて、粉瘤(ふんりゅう:アテローム)と診断されました。

どのような治療になるのでしょうか?

粉瘤は皮膚の下に皮膚の袋ができ、袋の中に角質や皮脂がたまっている状態です。通常痛みを伴うことはありませんが、自然に治ることはなく、年月とともに大きくなります。大きさは数ミリから数センチになることもあります。
粉瘤の皮膚開口部から細菌が侵入し、化膿することがあり、その場合強く腫れて痛みもでてきます。これを炎症性(化膿性)粉瘤といいます。

治療は、炎症がおこっていない場合には、手術により袋ごと取り出す治療をおこないます。切開して袋の中身だけをだしても、袋が残っていれば必ず再発するといわれています。あまり大きくなる前に手術をすれば傷跡は小さく、ニキビ跡程度で済みます。
炎症がおこった場合の治療ですが、軽い炎症の場合は、抗生物質を内服すれば炎症は治まります。炎症が強く、ひどく化膿している場合には、抗生物質の内服だけでは効果が少ないため、表面の皮膚を切開し、膿を外にだす処置をおこないます。そして、炎症が落ち着いた数ヶ月後に、袋を取りだす手術をすることになります。

手術方法は「へそ抜き法(くり抜き法)」といわれる方法が、手術後の傷跡が目立ちにくく、普及しています。ある程度の大きさまは、局所麻酔の日帰り手術が可能です。

このように、大きさや感染のあるなしで治療も変わってきますので、皮膚科・形成外科で早めに相談されることをおすすめします。

汗がたくさんでるので気になっています。

治す方法はありますか。

激しい運動をしたとき、入浴したとき、高温多湿のところにいたとき、精神的に興奮したり緊張したりしたとき、香辛料や酸味の強いものを食べたときなどは、生理的に汗の量が多くなります。

一般的には、手や足などに大量の汗がでて、日常生活に支障をきたすようになったものを多汗症と定義し、自覚症状や問診などによって診断をおこないます。

多汗症には、原因となる病気(感染症、甲状腺や糖尿病、膠原病など)があって汗が多くでる場合と、病気がないのに汗が多くでる場合とがあります。全身の病気が原因として考えられる場合は、その病気の治療が優先されます。

多汗症の治療としては、まず第1に試みられるのは、副作用が少ない塩化アルミニウム液の外用薬によるものです。これで効果が得られない場合には、イオントフォレーシス※1やボトックス注射※2などをおこないます。交感神経の手術をおこなうこともありますが、かえってほかの場所の汗が増えるという副作用が多いため、今は積極的にはすすめられていません。

どの方法でも完全に治るというわけではなく、対症的な治療に限定されます。精神的な緊張で汗が多くなるタイプの人は、思春期頃に最も症状が強くでることが多く、年齢とともによくなることも期待できるため、副作用が少なくて症状を和らげる方法がすすめられます。

症状が気になる場合、ひどくなるような場合には、まずは皮膚科を受診し、治療方法についてご相談されることをおすすめします。

※1 多汗症の部位を水道水に浸し、そこに弱い電流を流す治療法。汗腺の働きを抑え、発汗作用が抑えられる。

※2 ボツリヌス毒素から抽出した成分を注射する治療法。汗の分泌に関わるアセチルコリン(神経伝達物質の一種)の放出を妨げる。

  • におい

妻に加齢臭がするといわれてしまいました。

あまり自覚していなかったのですが、何とかしたいと思っています。

加齢臭がするようになるのは、一般的に40歳を超えた中高年の男女です。このような年代になると「ノネナール」という皮脂の一種が増加するために加齢臭がおこりやすくなります。 ノネナールの増加には、生活習慣が深く関わっているといわれていますので、加齢臭対策には、生活習慣を見直すこと、ストレスを上手にコントロールすることが大切です。

1.入浴

加齢臭を気にしていれば、毎日入浴されていることと思いますが、湯船に入らず、シャワーだけで済ませていると臭いが強くなります。 日頃汗をあまりかかない生活を続けていると、汗腺に老廃物や不純物がたまりやすくなり、たまに汗をかいた時にこの不純物が汗と一緒になって出てくるため、汗はより嫌な臭いを発してしまいます。夜はぬるま湯で汗をじっとりかくくらいのお風呂を心がけます。個人差もありますが、15~30分程度、湯船につかるとよいといわれています。

2.適度な運動

体臭予防に効果的な「有酸素運動」がよいといわれています。有酸素運動の代表は、ウォーキング、ジョギングやサイクリング、水泳などがあります。

3.食事

肉類中心の食生活は、動物性脂肪を多く摂ることになり、その結果皮脂の分泌腺が活発になりますので、汗のにおいがきつくなります。欧米化した食生活は、加齢臭のみならず体臭をより強くしてしまいます。加齢臭対策となるのは日本食です。

4.ストレス

食事の時間が不規則、栄養バランスが摂れていない食事、たばこを吸う、こういった条件は加齢臭を助長します。メタボリックシンドロームになりやすいといわれる生活習慣は加齢臭につながるといえます。

上記の対策を講じることで、においが軽減されることが期待できます。

  • におい

脇のにおいが気になります。

タオルで脇をぬぐって嗅ぐと、強いにおいがします。いわゆる、わきがでしょうか。

これは腋臭症(えきしゅうしょう)、いわゆるわきがの可能性があります。メカニズムとしては、皮脂腺のなかでもアポクリン汗腺という、臭いの汗を分泌する腺からの汗の分泌が多く、その汗の成分が表皮で細菌によって分解されることによって、特有のにおいを発します。

普段の生活で気をつけることとしては、

  1. 1.汗を長時間放置するとにおいが強くなるため、汗をかいたら、なるべく短時間で洗い流す
  2. 2.薬用石鹸で洗い、清潔を保ち、細菌の繁殖を防ぐ
  3. 3.自分にあった制汗剤を使用する
  4. 4.香辛料、飲酒、タバコなど避ける

などです。

受診して、医師が問診や実際に脇のにおいをチェックすることで診断できます。治療法としては、制汗剤を塗ることによる外用治療や手術による治療などがあります。症状が気になる場合は皮膚科を受診されることをおすすめします。

  • かゆみ

両足の指にかゆみがあり、皮膚がむけます。

市販の水虫薬で効果がありませんが、どうすればよいでしょうか。

症状からは、やはり水虫の可能性が考えられます。
足の水虫の一般的な症状の現れ方は、

  1. 1.小さな水疱が足の裏やかかとにできて、皮がむけてくるもの
  2. 2.指の間が赤くただれ、ひび割れたりするもの
  3. 3.かかとを中心に足の裏全体が角質化し、硬く乾燥するもの

という、3つがあります。

水虫の治療としては、かゆみと炎症の度合いに応じて、抗真菌剤などを用います。また、症状が重度の場合は内服治療をおこなう場合もあります。市販の塗り薬を使って効果がない場合や、炎症がひどくなるような場合は、皮膚科を受診されることをおすすめします。

ご自宅でできることとしては、水虫は高温、多湿下ではなかなか改善しませんので、靴下をこまめに履き替えるなどして、足を乾燥させるよう心がけましょう。清潔を保つために、毎日石鹸で足の指の間まで丁寧に洗うことも大切です。また、水虫は他の人にうつしてしまう可能性もありますので、スリッパ、サンダル、お風呂の足ふきマットなどは共用しないように注意していただくとよいでしょう。

  • 爪の問題

爪の水虫と診断されました。

治療方法について教えてください。

爪の水虫を、正式には爪白癬(つめはくせん)といいます。白癬の菌が爪に侵入して発症します。手の爪白癬は、足や他の場所にある白癬をかき壊すことによって、爪の中に菌が侵入して発症します。

爪白癬の治療は、塗り薬では爪の奥深くまで薬の成分が浸透しないため、抗真菌薬の内服治療が基本となります。 肝臓が悪い人は内服できないのですが、肝臓の機能に問題が無ければ、定期的に血液検査で肝機能障害がでていないか確認しながら内服していきます。

治療期間は、3~6ヶ月で、治療薬によって異なります。 1日1回の内服を約6ヶ月間継続する方法と、1週間の内服の後3週間休むパターンを3回繰り返す方法があります。手の爪より足の爪の方が治療時間がかかります。 内服薬が服用できない場合は、更に時間はかかりますが爪をやわらかくする薬と塗り薬で根気良く治療する場合もあります。

皮膚科の医師とよく相談をして、治療法を選択しましょう。

  • 爪の色

足の親指の爪の半分が黒くなっています。

歩くと痛いときがありました。内出血なのでしょうか。

一部の爪が黒くなっている場合、原因のほとんどは、外傷による爪床(爪がのっている柔らかい皮膚の部分)からの出血です。爪が伸びると黒い部分が先端に移動し、いずれ消えていきます。

もうひとつの原因としては、爪の付け根の炎症やほくろが考えられます。爪が伸びるにしたがって、付け根のほくろの色素が爪先まで伸び、黒い線が出来上がります。

爪の成長は、1日に0.1~0.15mm程度です。そのため、爪床がすっかり綺麗になるには数ヶ月程時間がかかります。 ただ、爪の変形、黒い部分の幅・大きさが変化する場合、爪の慢性的な炎症やがんなどが隠れている場合もありますので、皮膚科の受診をおすすめします

  • 爪の形

爪に線がはいるようになりました。

昔はこんな爪ではなかったので、病気ではないかと気になっています。

爪の線は多くの方にみられます。病気の場合と病気ではない場合があります。

1.縦の線が入る場合

成人の爪は、よく見ると全体に縦に走る細い線があります。 この縦の線は、加齢とともに数も太さも増していきますが、内臓の病気とは関係ありません。 加齢に伴って爪の伸びが悪く、厚くなってくるのです。いわゆる老化現象です。 高齢になると爪と皮膚の間に角質物質がたまって、爪がもちあがるようになります。ときに縦に裂けることもあります。 対策としては、顔のしわと同じように、爪にも油分や水分の補給をすることをおすすめします。 黒い線の場合は、外傷やほくろによるものが多いですが、爪が変形したり、黒い部分の幅・大きさが変化したりする場合、まれに爪の慢性的な炎症やがんが隠れていることがありますので、早めに皮膚科を受診しましょう。

2.横の線が入る場合

爪の横線や横溝は、爪を形成する爪母(そうぼ:爪の根元の部分)に何らかの刺激が加わったときに生じます。加わる刺激が強いほど、また、加わる時間が長いほど、溝は広く深くなります。刺激をうけたあと、数週間たってから溝ができてきます。 よくみられるのは、外傷、マニキュアの使用などです。また、糖尿病や腎不全などの病気が悪化した時や、感染症で発熱した場合に、爪母に何らかの悪影響が及ぶと溝ができます。通常、この溝は爪がのびるとともに先端へと移動していき、体調がよくなればやがて消失します。

時々、自分の爪をじっくり観察してみて、何か気になることがあれば皮膚科に相談してみましょう。

  • 爪の外傷

足の親指を強くぶつけて、爪がはがれてしまいました。

また、爪は生えてくるでしょうか。

爪を作る細胞がどれ位のダメージを受けたかにより回復の経過は異なります。

強いダメージがあった場合に、爪が伸びる速度がゆっくりになってしまったり、その後も変形した爪が生えてくる可能性があります。

また、生え変わっていくうちにダメージを受けた細胞が修復されて徐々にきれいな爪に変化していくこともあります。

爪全体が生え変わるのに順調にいっても1年くらいはかかると思いますから、皮膚科の医師と相談しながら、年単位で様子をみていきましょう。

  • 爪の問題

足の親指の巻き爪が食い込んで、歩くと痛みがあります。

皮膚科に行けばよいのでしょうか。

巻き爪は、爪の左右の端が内側に巻いている状態をいいます。 原因としては、先の狭い靴や爪の水虫によることが多いといわれています。

診断を受けるには皮膚科でよいと思いますが、症状によっては爪をカットするなどの処置がおこなわれますので、整形外科や形成外科などにかかって治療を受けることが望ましいでしょう。

近年、巻き爪を弾性の強いワイヤーを用いて矯正する治療がおこなわれています。 保険は適用されませんが、治療時に痛みはほとんどなく、治療時間も短時間で済みます。爪が長くのびてきたら、つけ直します。

このような治療方法は、すべての病院でおこなっているわけではありません。また、病院によって治療をおこなう科が異なりますので、事前に治療の方法などについてお問い合わせの上、受診されることをおすすめします。