首・肩:質問一覧

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  • 首の問題

ここ最近、首に痛みや肩こりを感じます。

様子をみていていいでしょうか。

首の痛みには、頚椎症(けいついしょう)という整形外科でみる病気の場合があります。これは椎間板(ついかんばん)という、骨と骨の間にあるクッションのような軟骨がすりへったりして、骨の角に骨棘(こつきょく)という骨のでっぱりができたりするものです。肩こり、背部痛、頚部運動時痛などの原因となります。また、骨棘によって神経の通り道が狭くなっていたりすると腕や手指のしびれや痛み、握力低下、手の筋肉の萎縮などがみられるようになります。

頚椎症以外にも、姿勢が悪い、運動不足、なで肩などの体型に由来して首の痛みや肩こりがおこることがあります。また、パソコンに従事する時間が長い場合には、いわゆるVDT作業に伴う症状という可能性が高くなります。要はパソコンを使いすぎることによって生じる障害であり、典型的なケースでは頭痛、首の痛み、肩こり、疲労感、筋肉痛、めまいなどが出現し、時に吐き気などを感じる場合もあり、頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)などとも呼ばれています。この場合の対処方法としては、パソコンのモニターの位置や椅子の位置を調整したり、定期的に休憩を挟むとよいでしょう。また、ストレッチングやリラクゼーションを取り入れるのも効果的といわれています。もし、生活の中で原因に心当たりがあるようでしたら、注意していただくとよろしいかと思います。

それでも首の痛みがひどくなる、あるいは、手足のしびれや筋力の低下などの症状がはっきりとしてくるような場合には、整形外科への受診をおすすめします。

  • しびれ

半年前にむち打ちになりました。

手のしびれが残っています。いつ治るのか不安です。

むち打ち症とは、交通事故などによって強い衝撃が首に加わった場合に、筋肉や関節が傷ついてしまうことをいいます。

交通事故の場合、受傷直後から48時間以内に首の痛み、こわばり、熱感や、肩こり、首や肩をよく動かせない、頭痛、頭が重く感じる、背中の痛み、腰痛、腕の痛みやしびれ、めまい、かすみ目、耳鳴り、難聴などの症状が現れます。

今回、感じているしびれの症状についてですが、時間が経てば軽くなることが多いといわれています。 MRI検査により神経の圧迫がないことが確認されているようでしたら、保存的な治療(内服治療やリハビリ)をおこない、様子をみることになります。

症状は3ヶ月から半年程度で治ることが多いですが、治療内容や治るまでの期間には個人差がありますので、早く治すというよりは気長に治療に取り組む姿勢が大切です。

症状が持続するようでしたら、再度整形外科の主治医に相談されるとよいと思います。

  • 肩のこり

慢性的な肩こりがあります。

どんな対処方法がありますか。

いわゆる「肩こり」とは、肩の筋肉が緊張して硬くなった状態をいいます。基本的な対処方法としては、こっているところを温めるようにし、腕を上に向かって伸ばすような運動を取り入れることがすすめられます。水泳のクロールのような動きをゆっくりおこなうようにするのもよいでしょう。

肩こりとともに首の痛みを伴う場合や、腕や手のしびれ・痛み・脱力感、足のしびれなどがみられる場合には、頚椎(けいつい:首の骨)の病気を疑いますので整形外科の医師に診てもらう必要があります。

また、吊革につかまる、重いものを持つなどの姿勢で腕全体がだるくなるような場合には、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)という病気の可能性がありますので、これも整形外科の医師にかかった方がよいと思います。

肩こり以外に症状がない場合には、姿勢が悪い、運動不足、なで肩などの体型に由来することがあります。また、パソコンに従事する時間が長い場合には、いわゆるVDT作業に伴う症状という可能性が高くなります。要はパソコンを使いすぎることによって生じる障害であり、典型的なケースでは頭痛、肩こり、疲労感、筋肉痛、めまいなどが出現し、時に吐き気などを感じる場合もあり、頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)などとも呼ばれています。対処方法としては、パソコンのモニターの位置や椅子の位置を調整したり、定期的に休憩を挟むとよいでしょう。また、ストレッチングやリラクゼーションを取り入れるのも効果的といわれています。

まずは、このような方法をご検討ください。それでも肩こりがひどくなる、場合には、首や肩の病気の可能性もありますので、受診をおすすめします。

  • VDT

仕事をしていると目が疲れたり肩がこったりします。

パソコンを長時間使っているせいでしょうか。注意点を教えてください。

パソコンや携帯電話、テレビなどのディスプレイ画面を長時間見ていたり、キーボードやマウスなどを同じ姿勢で長時間使用することによって現れるからだの症状をVDT (Visual Display Terminal)症候群といいます。近年の生活ではVDT作業が著しく増えているため心身への影響が問題となっています。主な症状としては、眼精疲労や痛み、充血などの症状が現れることが多く、瞬きの回数が減ることからドライアイになっていることもあります。目のほかにも、首や肩のこり、頭痛、腰痛、背中や腕、手、指などの痛みや疲れを訴える方もいらっしゃいます。このような症状がストレスとなって、イライラしたり、不安を覚えたりなど、心への影響がでる場合もあります。

厚生労働省より「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が定められており、主に以下のような内容です。

【作業時間】
  1. 1.一連続作業時間が1時間を越えないようにする
  2. 2.連続作業と連続作業の間に、10~15分の休止時間を設ける
  3. 3.一連続作業時間内において1~2回程度の小休止を設ける
【作業環境】
  1. 1.目とディスプレイの距離を、約40cm以上離すようにする
  2. 2.ディスプレイの上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにする
  3. 3.ディスプレイの明るさと、周辺の明るさの差はなるべく小さくする
  4. 4.ディスプレイに、直接又は間接的に太陽光や照明などの光が映りこまないようにする
  5. 5.ディスプレイに表示する文字の大きさは、小さすぎないようにする
【作業姿勢】

極端な前傾姿勢やねじれ姿勢を長時間継続させないように、作業時に自然で無理のない姿勢をたもつ。具体的には、

  1. 1.椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分にあてる
  2. 2.足裏全体が床に接する
  3. 3.膝の角度は90度程度にする
  4. 4.机や椅子の高さやディスプレイ、キーボード、マウスの位置を調整する

以上の点に注意しても症状が続く場合は、眼の症状は眼科、肩や腕、腰などの症状は整形外科の受診をおすすめします。

  • 肩の痛み

五十肩と診断されて半年経ちますが、痛みが続いています。

腕の上げ下げはできるのですが、痛みを軽減する方法を教えてください。

「腕の上げ下げはできる」ということですから、それほど肩関節の動く範囲は狭まっていないのではないかと思われます。また半年経過していて急性期の症状はすぎているようですので、まず試してみることは普段の生活で肩関節を保温(温めること)することと体操を取り入れることだと思います。

このような生活改善でよくなる方もいますが、それでも痛みがひどい場合には関節内に注射をすることによって、大分楽になる場合があります。注射する薬は、局所麻酔薬やヒアルロン酸ナトリウム、場合によってはステロイドなどです。

それでも痛みがひどく、日常生活に著しく支障がある場合には、MRI検査のうえ、状況によっては関節鏡を使った手術をすることもあります。

保温と体操で症状が改善しない場合は、一度整形外科の医師に相談するのがよろしいかと思います。

五十肩は治るのに半年~1年くらいかかります。気長に治療に取り組んでいきましょう。

  • 脱臼

肩鎖(けんさ)関節脱臼をしました。

今後どのような治療になるのでしょうか。

肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨の肩峰(けんぽう)という骨の間の関節部分のことです。転んだときやスポーツで肩を強打したときに、骨をつなぐ靭帯が切れて鎖骨が上にはねあがるようになってしまいます。これを肩鎖関節脱臼といいます。

治療方法は、脱臼の度合いによって異なります。 軽度の脱臼であれば、1~2週間肩を固定して、安静にします。 中等度~高度の脱臼は手術が必要になることがあります。手術は靭帯を再建したり、プレートや金具で固定をしたりします。プレートや金具は後日とりのぞきます。 手術後は1ヶ月くらいは肩を固定し、その後、徐々に動かすリハビリをおこなっていきます。

  • 脱臼

趣味でテニスをしていますが、肩関節の脱臼を何度かおこしています。

手術をすすめられましたが、どのような方法がありますか。

肩関節脱臼は必ずしも手術をしなければならないということはありません。日常生活に支障がなく、手術をせずに生活している人もいます。しかし、脱臼を繰り返す場合、肩に負担のかかるスポーツを継続したい場合には、手術を検討することになります。手術をするかどうかは、レントゲン撮影や関節内に造影剤を注入しておこなうMRI撮影で、骨の欠損の状態や軟部組織の損傷の程度を診断し、患者さんの活動レベルを考慮して決めます。

何度も繰り返す肩関節脱臼は、関節を支える軟部組織がはがれたり切れたりしていることが原因です。手術では、このはがれた軟部組織を元の位置に縫いつける方法や、骨や腱で補強する方法などがおこなわれます。
最近では内視鏡を用いた手術も増えてきています。
内視鏡手術とは、肩関節に3ヶ所、1cm程度切開した部分から器具を挿入して手術をおこなう方法です。従来の直視下法(メスで大きく切開しておこなう方法)よりも内視鏡手術の方がからだへの影響が少なく、手術後のスポーツ復帰までの期間が短くなります。しかしながら、再び脱臼する割合が直視下法より若干高いといわれています。
脱臼を繰り返していて骨の欠損が大きい場合や、スポーツの種類によっては直視下法で手術をした方がよいこともあります。

スポーツの種類にもよりますが、手術後のリハビリには3~6ヶ月程度必要です。主治医の指示に従い、しっかりリハビリをおこなってください。

  • 甲状腺の問題

バセドウ病と診断されました。

どのような病気ですか。

バセドウ病とは甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう病気です。

バセドウ病の発生頻度は、人口10万人あたり100人前後、男女比は1:4くらいで、20~40歳代の女性に多いといわれています。

原因は、甲状腺を刺激する抗体が関係していると考えられていますが、本当の原因ははっきりわかっていません。

バセドウ病の症状としては、頻脈、動悸、体を動かしたときの息切れ、不整脈、手やまぶたのふるえ、イライラ、不眠、疲労感、集中力がなくなる、汗をたくさんかく、微熱が出る、のどの渇きなどがあります。また、食欲増加を伴う反面、体重が減少することも特徴的な症状です。

診断は、甲状腺ホルモンの血液検査や超音波検査でおこないます。

バセドウ病の治療には、薬物療法、放射性ヨード療法、手術療法などいろいろな方法がありますが、まずは、抗甲状腺薬(甲状腺ホルモンの合成を抑える薬)の内服が始められます。治療は何種類かあるため、薬の種類によって投薬量は異なりますが、内服後しばらくすると自覚症状がなくなり体調もよくなります。バセドウ病の自覚症状が消えても薬の内服を止めてしまうと症状が再発することがありますので、医師の指示に従って内服を続ける必要があります。

今後も、定期的な通院と検査が必要ですので、今のおからだの状態を医師とよくご相談することをおすすめします。

  • 甲状腺の問題

健診で甲状腺が大きいと指摘され、精密検査で橋本病と診断されました。

検査の結果、このまま様子をみることになりました。治療をしなくても大丈夫なのでしょうか。

甲状腺は首の前、のどぼとけのすぐ下にある器官で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、人のからだの発育や成長に不可欠なホルモンで、新陳代謝を盛んにする働きがあります。

この甲状腺が何かしらの原因によって、からだの中で異物と認識されてしまい、抗体がつくられ、攻撃を受けてしまうことがあります。その結果、慢性的に甲状腺に炎症がおきてしまうのが橋本病です。
女性に多い病気で、特に30~50歳代での発症が多いといわれています。

橋本病の多くは、甲状腺の機能が正常であり、必ずしも治療が必要なわけではありません。しかし、なかには甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなってしまうことがあります。すると、エネルギーの代謝が低下し、疲労感や体の冷え、気力の低下、動作が鈍くなる、などの症状がでます。
その場合は、不足したホルモンを補うために、甲状腺ホルモンの薬の服用を開始します。

今回、様子をみることになったのは、甲状腺の機能の低下がみられていないことが考えられます。経過をみていくことが大切ですので、医師の指示の通りに通院するようにしましょう。

  • 甲状腺の問題

人間ドックで甲状腺腫瘍が見つかりました。

細胞診の検査をしたところ、良性で経過観察となりましたが、がんになるのでは、と心配です。

甲状腺の良性腫瘍には、腺腫(せんしゅ)、のう胞、腺腫様甲状腺腫の3種類があります。20~50歳代の女性に多く、首が腫れる以外の自覚症状がほとんどないのが普通です。腫れが硬く、表面に凹凸があり、皮膚と癒着していたり、急に大きくなった場合は悪性腫瘍(がん)の可能性もあるので注意が必要です。

がんの種類によっては細胞診でも診断がつかないこともあるので、画像上で良性と考えていても、経過を見たうえで手術をすすめられることもあります。

今回いわれているように、医師の指示通りに定期的に検査をすることをおすすめします。

※ 変化が見られる細胞を顕微鏡で観察し、がんではないか、など性質を詳しく調べる検査。

  • がん

甲状腺乳頭がんと診断され、「おとなしいがんなので、半年くらい経過をみましょう」といわれました。

がんなのに、このまま経過をみていてよいのでしょうか。不安です。

甲状腺乳頭がんは、ゆっくり進行するタイプのがんです。そのため、微小がんといわれる1cm以下のものについては、手術をせずに経過観察をするという選択肢を提示されることがあります。 ただし、がんが明らかに声帯を動かす神経や気管の近くにある場合やリンパ節転移がある場合は除きます。

経過観察を選択した場合には、半年から1年おきに超音波検査などによりがんの進行状態を観察していきます。 経過観察中にリンパ節に転移したり、腫瘍が明らかに大きくなったりする場合には手術をすすめられますが、その段階で手術をしたとしても手遅れになることはない、と考えられています。

今後も定期的に主治医と相談していただくようおすすめします。

  • しこり

あごの下にしこりが触れ、顎下腺良性腫瘍と診断されました。

手術をおこなったほうがよいのでしょうか。

顎下腺とは、唾液をつくる器官のひとつで、左右のあごの下にあります。
顎下腺にできる良性の腫瘍は、自覚症状がほとんどなく、あっても痛みのないしこりに気づく程度です。悪性腫瘍の場合は、しこりが急に大きくなったり、痛みがでたり、顔面神経麻痺が現れたりすることがあります。

良性か悪性かを見極めるためには、問診、触診、超音波検査、CT、MRI、細胞診(皮膚から注射針を刺して腫瘍細胞を吸い取り、顕微鏡で観察する検査)などがおこなわれます。
診断技術が進歩した現在、検査を受けて手術前に良性腫瘍といわれたのであれば、概ねがんの心配はしなくてもよいでしょう。

ただし、顎下腺腫瘍は良性、悪性にかかわらず、薬で治すことができないので手術による治療が基本となります。そのため、手術をするかどうかは主治医とよくご相談ください。