口:質問一覧

気になる症状やキーワードのある質問を選択してください。質問を選択しますと下に回答が表示されます。

  • あごの問題

物を噛む時や、口を大きく開けるときに左あごが痛みます。

何が原因でしょうか。注意するこはありますか。

物を噛む時や、口を大きく開けるとあごが痛むのですね。このような症状の場合、代表的な病気としては顎関節症(がくかんせつしょう)があげられます。

顎関節症とは、あごの関節の痛み、口を開け閉めした時に雑音がする、食べ物を噛む時に痛みがある、口が開かない、などの症状がみられるものです。噛み合わせの異常、歯ぎしり、食いしばり、精神的な問題などいくつもの因子が積み重なって顎関節症の症状が出ると考えられています。発生メカニズムは複雑で不明な部分が多いとされて、精神的ストレスが関与するともいわれています。

顎関節症の治療としては、個々の患者さんの持っている癖や習慣を改善して、日常生活でのリスクを減らします。また、飲み薬や注射、マウスピースを用いる噛み合わせの調整などをおこなうこともあります。

一般的な注意としては

  1. 1.関節や筋肉を冷やさない
  2. 2.歯の食いしばりを必要とするような動作は避ける
  3. 3.あくびや笑うときなど、大きく口を開けない
  4. 4.正しい姿勢を心がける
  5. 5.頬づえをつかない
  6. 6.硬い食品を避ける
  7. 7.噛むときはなるべく両側の奥歯を使う
  8. 8.仰向けで寝るように習慣づける
  9. 9.食事のとき以外の上下の歯の接触は避ける(普段は上下の歯は2mm位開いているのが普通です)

などがあります。

痛みが長引く、口が十分に開けない、という場合には、一度口腔外科でご相談されることをおすすめします。

  • 歯の寿命

歯の痛みがあって歯科を受診したところ、神経を抜くことをすすめられました。

神経を抜いたら歯の寿命は短くなるのでしょうか。

神経(歯髄)を除去することによって、痛みを感じなくなったり、除去した部分を適切に処理することによって細菌に感染しにくくなり、細菌が歯の奥へ侵入することを防いだりというメリットがあります。

その一方で、歯髄を除去することによるデメリットもあります。歯髄の除去は、その周辺の細かい血管まで取ることになるので、歯に十分な栄養行き届かなくなり、歯の材質がもろくなります。結果的に、歯の寿命も短くなることがあります。

歯痛の原因を踏まえて、歯髄を除去することのメリット、デメリットについて、歯科医師によくご相談されることをおすすめします。

  • 歯の問題

親知らずが、時々腫れて痛みます。

医師に抜歯をすすめられています。抜歯したほうがよいのでしょうか。

日本人で親知らずがまっすぐに生えている人は少なく、多くの場合、曲がって生えたり、歯肉にもぐっていたりします。特に現代人は顎が小さくなってきたため、歯が生える場所がなくなり、親知らずがきちんと生えなくなりました。

親知らずが骨の中に完全に埋まっている場合は、抜く必要性はありません。
親知らずが隣の歯の歯周ポケットとつながっている場合は、虫歯になったり歯周病が進行したりする可能性が高いため、抜歯することがすすめられます。

時期としては、若い時の方が骨への血行がよく、骨の再生がよいので、早いうちに抜くことをおすすめします。
抜歯の手術後、個人差はありますが、ほとんどの方が一時的に腫れたり痛んだりします。抜歯をする時には、仕事や学校などを数日休める日を選ぶとよいでしょう。
また、親知らずの根は神経に近いため、抜歯のときに神経を傷つけてしまうと下唇がしびれたり知覚異常が生じたりすることがあります。頻度としては、1000人に5~6人くらいで、多くは治りますが、1000人に1人くらいは1年以上しびれが続くことがあります。

レントゲン写真を撮影してもらい、よく説明を聞いてから治療を受けましょう。

  • 歯ぎしり

歯ぎしりが気になります。

どうすればよいでしょうか。

歯ぎしりは無意識におこなっている習慣的反復行動の一つであり、ストレスや運動不足が原因になることがあるといわれています。歯ぎしりの影響としては、睡眠中に上下の歯を強くかみしめることで、歯がぐらぐらしたり、歯周病が悪化したり、顎関節症(がくかんせつしょう)という病気を誘発することもあります。

そのため、歯やあごに支障を来す場合には、ナイトガード(マウスピース)を使う治療がおこなわれます。

もし、歯やあごの状態が悪いようならば、一度歯科の医師、あるいは口腔外科の医師にご相談することをおすすめします。

  • 知覚過敏

熱いものや冷たいものをかんだときに、奥歯に痛みがあります。

歯医者では、骨がやせてきているが、虫歯はないため様子を見ましょうといわれました。原因として何が考えられますか。

虫歯がないのに熱いものや冷たいものをかむと痛みがあること、骨がやせてきていること、歯茎から血が出たり歯の色の変化はないことなどから、象牙質知覚過敏症ががもっとも考えられます。

加齢などにより歯茎が下がってくると、歯の根の部分が歯肉上に露出するようになります。歯の根の部分には、歯の露出している部分のようにエナメル質はなく、セメント質で覆われています。しかし、露出することでセメント質はとれてしまい、歯の根の内側の象牙質が露呈してきてしまいます。

象牙質には細い管がたくさんあり、その管を通してそとの刺激を歯の神経に伝えます。熱いものや冷たいものを食べるとその刺激が神経に伝わり痛みがでるものが、象牙質知覚過敏症です。なお、歯根が露出しても必ずしも象牙質知覚過敏症になるわけではありません。

一般的な治療法は、歯科でコーティング液を塗ってもらうこと、自宅で象牙質知覚過敏用の歯磨き剤を使用することです。これにより症状がよくなることが多いようですが、症状改善までに半年から1年かかる方もいるようです。

痛みが増したり、続くようでしたら、主治医にご相談されることをおすすめします。

  • 歯茎の問題

歯茎が腫れて血がでて、歯茎のむずがゆさもあります。

改善する方法はありますか。

歯茎に炎症がおきていると、腫れたり、かゆみが生じたり、物を食べたときや歯ブラシの刺激などで、出血がおきやすくなります。これらの症状からは、歯周病の可能性が考えられます。

歯周病は歯周組織、すなわちセメント質、歯槽骨、歯肉の炎症で、歯と歯茎の間に溜まった歯垢(しこう)や歯石(しせき)、その中に含まれる細菌により歯茎の下の骨が溶けてくる病気です。つまり、歯と歯茎を含めた周囲の病気です。40代以上では約70~80%が歯周病になっているともいわれています。

歯周病の治療は、歯の正しいみがき方を習得しセルフケアをおこなうこと、自分ではうまくみがけない部分の汚れを除去してもらうため、歯科医師・歯科衛生士に歯石を除去してもらうことが標準的な治療方法です。

セルフケアとしては、歯ブラシで歯と歯茎の間を丁寧に磨くようにしましょう。また、歯と歯の間に汚れ(歯垢)がたまっていることがありますので、糸ようじ(フロス)や歯間ブラシを使ってきれいにします。セルフケアで除去できない歯石がついていることが多いので、歯科を受診して治療をうけることが大切となります。

歯周病は口の中だけの問題ではなく、慢性化することで、糖尿病などの生活習慣病を悪化させたり、肺炎をおこすなど、他の病気との関連も知られています。そのため、早めに一度、受診されることをおすすめします。

  • 歯の外傷

旅行先で転んで前歯を折り、応急処置をしてもらいました。

この後、自宅の近くの歯科を受診する予定ですが、どのような治療になるのでしょうか。差し歯か、インプラントでしょうか。

歯の折れたところの処置の方法は、折れ方により異なります。

歯の「一部」が欠けた程度であれば、白いプラスチックを詰めます。神経の部分まで折れた場合は、神経を除去して根の治療をおこない、その後歯の欠けた部分を修復します。プラスチックを詰める場合や冠をかぶせる治療があります。

歯の「根」が折れた場合は、折れた場所により根を残せる場合と、抜歯になる場合があります。ぶつけた際に、歯の位置が動いていた場合は、歯の位置を直す処置が必要になります。歯の根が残せる場合は、差し歯となり、根の中に小さな支柱をたててその上に冠をかぶせる治療法になります。差し歯の素材としては、保険診療では硬質レジン前装冠といって表がプラスチックで裏が金属の冠があります。また、保険外ではセラミックの歯があります。これも裏が金属のものと、全体がセラミックのものがあります。

また、インプラントについてですが、差し歯とインプラントは異なり、インプラントは歯の無い部分の骨にドリルで穴を開け、そこに金属製の人工歯根を埋め込み、人工歯をとりつける治療法です。前歯を全て失くしてしまった場合の治療法は、最終的にはブリッジかインプラントになるかと思います。

これから、お近くの歯科医院におかかりになるとのことですので、主治医とよくご相談されながら治療を受けられることがよいと思います。

  • 差し歯

差し歯を作ることになり、保険内と保険外の材質で迷っています。

保険内のプラスチックと保険外のセラミックのどちらを選択するのがよいでしょうか。

歯のためにはどちらもほぼ同じです。保険診療のプラスチックは硬質レジンといい、長期に使用すると変色することがあること、また、セラミックと比べてすり減りやすいということがいわれています。しかし、欠けたりすり減ったりした場合は、修復が可能です。

一方、セラミックは、色や質感がよいだけでなく、長期に使用しても変色したりすり減ったりすることはありません。しかしながら、欠けたときに修理が難しく、やり直しが必要になる可能性が高いとされています。

このようなわけですから、審美的な面を特に大事にするならセラミック、そうでなければ、プラスチックの差し歯をいれるのが一般的です。なお、プラスチックの差し歯を入れた後で、セラミックの歯にやりかえることは可能です。

これらのことや金額などは、主治医とよくご相談の上、決定されるとよろしいかと思います。

  • 入れ歯

上下、部分入れ歯です。最近、部分入れ歯の留め金がよく折れます。

一般的に留め具はよく折れるものなのでしょうか。また、保険外診療の入れ歯にしたほうがよいのでしょうか。

部分入れ歯の留め金(バネ)には針金を曲げて作るものと、金属を鋳造して作るものがあります。部分入れ歯のバネは時々折れることもありますが、それほど頻繁に折れるものではありません。かみ合わせや入れ歯の設計により折れやすいのかもしれません。

保険外診療の入れ歯は、材料や維持装置の種類が豊富です。入れ歯本体の材料としては、保険診療ではプラスチックが主体ですが、保険外では金合金やチタンのような金属を使うことができます。プラスチックと比べ丈夫なので、薄くすることができ、装着感がいいといわれています。また、バネと本体を一体として作ることができるので適合状態もよくなる可能性があります。ほかの方法として、バネの代わりに、歯の根に維持装置を埋め込み、あるいは冠をかぶせ、その上に入れ歯をかぶせる方法もあります。バネが見えないという利点もあります。

入れ歯は、歯科医により得意な方とそうでない方がいます。入れ歯専門の歯科医院もありますし、総合病院では入れ歯専門の外来を設けているところもありますので、そうした歯科を受診してご相談するのもひとつの方法です。バネが折れやすいことを伝えれば、対応していただけると思います。

  • 歯科治療

歯科で麻酔薬を使うと、動悸がしたり気分が悪くなったりします。

麻酔薬の副作用はあるのでしょうか。

歯科でよく用いられる局所麻酔薬には、麻酔薬の効果を長もちさせるために血管を収縮させる薬剤であるアドレナリンが入っています。麻酔のときに動悸がおきるのは、このアドレナリンの作用が考えられます。
また、緊張が強い場合にも治療中に血圧が上昇したり、胸がドキドキしたり、呼吸が苦しくなったり、気分が悪くなったりすることがあります。

アドレナリンに対して過敏な方には、アドレナリンの入っていない麻酔薬を使うことができます。
今後、歯科で麻酔を受ける際には、「過去に麻酔の後に動悸があった」あるいは「気分が悪くなったことがある」と医師に伝えておくようにしましょう。

  • 画像の検査

歯科医院で撮ったレントゲンについて教えてください。

パノラマレントゲンを撮った後に、もう1枚別に歯の写真を撮りました。パノラマレントゲンですべて分からないのでしょうか?なぜ別の写真を撮る必要があるのでしょうか。

2回もレントゲンを撮られ、疑問に思われたのですね。
まず、歯科で撮影するレントゲンについて説明します。
歯科で撮影するレントゲン写真は、おもに「パノラマレントゲン」と「デンタルレントゲン」の2種類があります。

「パノラマレントゲン」とは、口の中全体を1枚のレントゲン写真として撮影する方法です。
パノラマレントゲン写真では、ぐるりと撮影されるので、あご全体、つまり上あごと下あごの骨、全ての歯の状態を平面にうつしだすことができます。
歯の位置や歯が生えている方向、歯の形態、歯根の周囲の骨などを観察できます。ただし、パノラマレントゲン写真は、細かいところを詳細に観察するには不十分です。

そのため、歯の状態を正確につかむ場合は、「デンタルレントゲン」撮影を追加することになります。
デンタルレントゲンの写真は、撮影できる歯の本数は1~4本程度です。しかし画像が鮮明であり、細かいところの観察が可能です。個々の歯の状態や歯の周囲の骨の状態を観察でき、骨の異常や、初期の歯周炎、初期のむし歯を写し出すことができます。

このように、患者さんの口の中全体の様子をパノラマレントゲン写真で確認し、患部を詳細に観察するためにデンタルレントゲンを追加して撮影する方法は、歯科治療ではよくおこなわれています。疑問に思うこと、ご不明な点がある場合は、主治医に確認してみてください。

  • 妊娠関連

歯の治療中に妊娠していることが分かりました。

妊娠初期に歯の治療をおこなっても大丈夫でしょうか。

妊娠初期は、胎児の成長にとって非常に重要な時期です。
この時期に痛みの強い治療や、同じ姿勢を長時間強いられる時間のかかる治療をすることは、妊婦さんにストレスが加わるので、避けたほうがよいといわれています。
しかし、歯の痛みが激しい場合、歯茎の腫れや化膿がある場合には、我慢せずに、歯科を受診して相談しましょう。
一般的には、妊娠4~8ヶ月の時期であれば歯科治療をしてもさしつかえないとされています。
8ヶ月以降は早産の危険性があるので、応急処置程度にとどめ、出産後に治療をするようにしましょう。
抗菌薬や鎮痛剤などの薬の使用にあたっては、妊娠中全ての時期において、胎児の発育に影響がでることもあるため必ず医師の指示に従ってください。

ご相談のようにすでに治療を始めているときには、今後の歯科治療について、歯科と産科のそれぞれの先生によく相談してから受けるようにしましょう。

  • 歯磨き

夕食後、歯磨きをしたあとにお酒を飲むことが多いです。

歯磨きのあとにお酒を飲んでもよいのでしょうか。

夕食後歯を磨いてからお酒を飲み、そのまま寝るのはよくありません。

口の中は通常中性~弱酸性に保たれています。しかしながら、口の中に食べ物や飲み物入ると酸性に傾きます。 pHは7を中性として、7より数値が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性となります。口の中のpHが5.5以下(酸性)に傾くとエナメル質が溶けはじめ、このような状態が続くと、歯に穴があき、「虫歯」になります。

日本酒、ワイン、ビール、などのほとんどのアルコールのpHは5以下ですので、そのまま寝ることはおすすめできません。 さらに、日本酒やビール、ワインなどには糖がふくまれているため、糖分が口の中に残ると、虫歯や歯周病の原因菌が増える可能性があります。

お酒を飲んだあとはもう一度歯磨きをするか、水やお茶を飲むことをおすすめします。

  • 歯磨き

歯肉炎の治療中です。

歯ブラシは硬い材質とやわらかい材質のどちらがよいのでしょうか。

歯周病は歯と歯茎の間に溜まった歯垢が原因になって進行するといわれています。したがって、歯磨きの基本は、歯と歯茎の間の歯垢、歯と歯の間の歯垢を除去することにあります。

歯ブラシの硬さは一般的には中くらいの硬さをおすすめしますが、歯茎に炎症があり中くらいの硬さの歯ブラシでは痛い場合は、やわらかい歯ブラシを使うのもいいでしょう。

歯磨きは鏡を見て、歯1本ずつ丁寧に磨きましょう。
歯磨き剤をつけると長時間磨けないので、最初は歯磨き剤をつけずに磨きましょう。
最後に仕上げとして歯磨き剤をつけて全体を磨くとよいでしょう。
丁寧な歯磨きを続ければ歯周病は改善します。

  • 歯磨き

フッ素入りの歯磨き粉について教えてください。

フッ素は歯医者で塗るのと、市販の歯磨き粉にはいっているものと、違いはありますか。

フッ素は歯の表面に作用することで、溶けたエナメル質の修復(再石灰化)や、むし歯の発生を防ぐ効果があります。

フッ素がむし歯予防に効果的に働くためには、歯の表面に長くとどまることが必要です。
歯科でフッ素を歯の表面に塗ることを、フッ素歯面塗布といいます。歯科でのフッ素歯面塗布は、家庭でのフッ素配合歯磨き剤に比べて、フッ素濃度が濃いものを使っています(約10倍)。歯質の強化作用が強く、むし歯予防には効果的な方法といえます。

ただし、歯科で数か月ごとにフッ素歯面塗布しても、毎日の歯磨き習慣は健康な歯を保つために必要です。

  • 歯磨き

フッ素入りの歯磨き粉を使用しています(2歳児)。

うがいがまだ上手にできず、飲み込んでしまいます。健康への影響は大丈夫でしょうか。

フッ素そのものは、自然界に広く存在するものです。家庭でのフッ素配合歯磨き剤のフッ素濃度は低いので、通常の使用では少しくらい飲み込んでも健康への心配はありません。子ども用の歯磨き剤のフッ素濃度は大人用の半分程度です。
しかしながら、必要以上の過剰な摂取は、健康を害することもあります。そのため、うがいをうまくできない小さな子どもには、フッ素配合歯磨き剤の使用はおすすめできません。もちろん、歯磨き剤には研磨剤や発泡剤などの成分も含まれるため、飲み込んでよいものではありません。

まだうがいができないような小さな子どもでも、歯科でのフッ素歯面塗布は可能ですので、かかりつけの歯科医院にご相談してみてください。

  • 歯並びの問題

指しゃぶりやおしゃぶりは、歯並びに影響するのでしょうか。

様子をみていましたが、早くやめさせた方がよいですか。

生後1ヶ月頃から手を口に持っていったり、しゃぶったりするようになりますが、これは発達の過程でみられる自然な動作のひとつで特に問題はありません。
多くの場合は、いつの間にかその動作もなくなりますが、何年も長時間強く吸ったりする場合は、歯並びに影響を与えることがあります。

指しゃぶり、おしゃぶりを含め、2歳半頃までに止めれば歯並びへの影響はほとんどないといわれています。

子どもは指しゃぶりやおしゃぶりをすることで心を落ち着かせ、安心感を得ているので無理矢理やめさせることはありません。長く続く場合は「そろそろやめようか」と話をしてみて、我慢できている場合は褒めるようにし、自らやめるまで気長に待ちましょう。
もしなかなかやめられず、ご心配な場合は小児科でご相談ください。

  • 口の問題

口の中にできものがよくできます。

口内炎でしょうか。飲み会の機会が多く疲れ気味ですが、関係があるのでしょうか。

口の中のできもの多くは口内炎が考えられます。口内炎とは、歯肉炎、舌炎、口唇炎、口角炎など、口の粘膜に炎症がみられるものをいいます。一般的には、直径3~5mm程度の痛みを伴う潰瘍を指します。2週間以上たっても治らない場合は、ウィルスや真菌(カビ)の感染などや、貧血などの全身の病気が原因の場合があります。また、噛んだり、義歯があたったりなどの刺激によってできる場合もありますが、原因がはっきりしない場合もあります。まれに、良性あるいは悪性の腫瘍の可能性もあります。

一般的な口内炎の場合でしたら、過労や精神的ストレス、胃腸の疲れや栄養のバランスが崩れることでできやすいので、飲み会が多くて疲れているのでしたら、ペースを落としてみましょう。また、口腔内をきれいに保つこと、二次的に菌がつかないように注意することで、たいていは改善していきます。しかし、症状が長く続く場合や悪化する場合には、まずは、口腔外科や耳鼻咽喉科の医師に診てもらうことをおすすめします。

  • 舌の問題

数日前から舌の先端に、紫色の小さなできものができて、痛みもあります。

一時よりは小さくなっていますが、舌のがんではないかと不安です。

舌にできる紫色のできものとしては、血豆や血管腫などが考えられます。 血豆は舌を間違ってかんでしまった場合にできますが、これは時間とともに小さくなります。 血管腫は急にできることはなく、大きさもほとんど変化しません。 今回、次第に小さくなっているので、まず血豆の可能性が高いと思われます。

舌がんは、一般的には舌の脇にできることが多いのですが、舌の裏側のつるつるした粘膜にできることもあります。舌がんの初期の症状としては、痛みの伴わない粘膜のただれやしこりなどがみられます。

もし粘膜がただれている場合には、口内炎やがんを鑑別する必要があります。 症状が心配な場合には、早めに口腔外科で相談することをおすすめします。

  • 血豆

口の中に血豆ができやすいです。

何が原因で血豆ができるのでしょうか。

血豆の原因には、歯や入れ歯のとがったところが当たる、誤って口の中の粘膜をかむ、歯のかみ合わせの問題などがあります。
また、頻繁に口の中の粘膜に血豆ができる場合は、稀に血液の病気などが隠れていることがあります。

まずは、歯の状態を確認するため、歯科・口腔外科の受診をおすすめします。口の中に血豆の原因となるものがなければ、内科に受診したほうがよいか相談をされるとよいでしょう。

  • 水ぶくれ

唇に水ぶくれができて、ピリピリ痛みます。

ヘルペスでしょうか。ヘルペスなら、ほかの人にうつりますか。

唇や口の周りにできる水ぶくれで考えられるものとしては、まず、口唇ヘルペスがあります。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスの感染によっておこります。口を中心として顔面に小さいみずぶくれができるのが特徴で、自然によくなることもしばしばあるものの、再発を繰り返すケースもあります。

ご心配されている、ほかの人にうつるかどうかということですが、単純ヘルペスウィルスは接触することでうつります。直接的に接触(スキンシップなど)することや、ウィルスがついた生活用品(コップやタオルなど)からうつる可能性があります。

そのために、症状がでている時は直接的に接触することをさけ、生活用品は一緒に使わないようにするとよいです。使用した生活用品は、特別な洗剤を用いなくても、普段どおりのもので洗うことで問題はありません。

口唇ヘルペスは、抗ウィルス剤の内服や外用などで治療をおこないますが、症状の悪化を防ぐためにも、早期に治療を開始することが大切です。また、免疫力が低下することによって症状が再発することがあるため、過労をさけ、規則正しい生活を送ることがすすめられます。

ヘルペス以外にもアフタ性口内炎や口角炎などで、口の中や唇に水ぶくれなどの症状があらわれるものがあります。原因により治療も異なってきますので、まずは、皮膚科の医師に相談することをおすすめします。

  • におい

口臭が気になります。

原因は何でしょうか。

一般に口臭の原因としては、主に以下の3つがあります。

1.病的口臭(口の中、あるいは全身の病気に伴うもの)

病的な口臭の80%は口腔内に発生しているもので、舌苔(ぜったい)、歯周病などが多いといわれています。この場合には、口の中を清潔にすることが大事ですが、一度歯科医に歯周病がないかチェックしてもらう方がよいと思います。

2.生理的口臭(食品由来の口臭や、緊張時、起床時、加齢に伴うもの)

ご存じの通り、アルコールやニンニク、ビタミン剤などによる口臭や、起床時・緊張時に唾液の分泌が少なくなることによる口臭、加齢に伴う変化(口の中を洗い流す唾液が少ない、自浄作用がなくなる)などによる口臭です。

3.自己臭症

口臭がそれほど存在しないのに、自分には口臭があると思いこむ症状をさします。

今回の口臭がこのうちどれに当てはまるのか、まずは、最も頻度の高い舌苔や歯周病がないかどうかを、歯科・口腔外科でご確認することをおすすめします。

  • 口の問題

最近口の中の渇きが気になります。

口が乾燥し、舌や歯茎が痛みます。改善する方法はありますか。

口が渇く原因は以下のように色々と考えられます。

1.加齢による変化

年齢が進むにつれて唾液の分泌量は減ってきます。そのため、高齢になると口の渇き、乾燥を感じやすくなります。

2.口呼吸をしている

口呼吸をしている場合、口が乾燥しやすい状態になります。

3.ストレス

ストレスがあると、唾液の分泌量が減ります。そのため、口が渇きやすい状態になります。

4.薬の影響

抗うつ薬、パーキンソンの薬、血圧の薬などの薬の副作用により、唾液の分泌量が減ることがあります。

5. 病気の影響

糖尿病、シェーグレン症候群などの病気が原因で口の渇きがおきることもあります。 シェーグレン症候群は、口の渇きだけでなく眼の乾燥などほかの症状も見られ、全身的な検査や治療が必要なことがあります。

もし、治療している病気や、処方されている薬がある場合には、まずは主治医にご相談されることをおすすめいたします。 ご自身で出来る対策としては、水分をこまめに摂取すること、ガムやあめをなめること(この場合、虫歯や歯周病になる可能性がありますから、シュガーレスやキシリトール入りのものがよいでしょう)、そのほか、保湿効果のあるうがい薬やスプレー、ジェルなどを使うのもよいでしょう。

口の渇きが続いたり、舌や歯茎の痛みが続く場合には、人工唾液や保湿ジェルを用いたり、唾液の分泌を促進する薬が処方されることもあります。 検査や治療が必要かどうかについては、口腔外科や耳鼻科でご相談されることをおすすめします。

  • 味覚の問題

最近、何を食べてもおいしく感じません。

においはわかるのですが、今後、味覚は戻るのでしょうか。

味覚が鈍くなる、味がわからない症状を一般的には「味覚障害」と呼んでいます。

この味覚障害は、次のような原因でおこることがあります。

1.全身の病気の影響

糖尿病や腎臓の病気などの内臓の病気。

2.口やのどの病気による影響
  1. (1)風邪などでのどや口の中に炎症をおこしている
  2. (2)舌の炎症や舌苔(ぜったい:舌の表面にできるコケ状のもの)がある
  3. (3)唾液が少なく口の中が乾いている
  4. (4)歯周病や歯の損失がある
3.味を伝える神経の問題

顔面の神経や脳の味覚を感じる部分の問題。

4.薬の影響

高血圧や糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチ、睡眠障害などに対する様々な薬の副作用。

5.亜鉛不足による影響

食事の偏りで亜鉛が不足している。

7.年齢によるもの

年をとるにつれて味を感じる細胞が減り、また唾液の分泌量が低下して口が渇きやすくなる。

8.その他の原因

ストレスや喫煙、アルコールなど。

このように様々な原因で味覚が変わることがあります。 治療中の病気がある場合やお薬を処方されている場合は、まずは主治医にご相談されるとよいでしょう。さらに原因を探るのであれば、耳鼻科に受診されることをおすすめします。