メンタル:質問一覧

気になる症状やキーワードのある質問を選択してください。質問を選択しますと下に回答が表示されます。

  • 過呼吸

過呼吸発作を頻繁におこします。

どのように対処すればよいでしょうか。

過呼吸発作は、医学的には「過換気症候群」と呼ばれ、精神的なストレスが原因で、換気(体内に酸素を取り込み、体内から二酸化炭素を出すこと)がうまくできず、体内の二酸化炭素値が低くなった状態をいいます。

正常な呼吸は、体内の二酸化炭素値によって自然に調整されるようになっています。過換気によって体内の二酸化炭素値が下がりすぎると、自然な呼吸がうまくできなくなるため息苦しさと、あわせて脈が速くなり、動悸がしてきます。また手足のしびれやめまいも生じ、ひどくなるとけいれんや意識を失うこともあります。

過換気症候群は原則的に肺など呼吸器そのものに問題はなく、生命に支障をきたすことはありません。もともとの原因として心身の疲労や精神的なストレスがあるため、過換気によって呼吸が苦しくなると「このまま死ぬのではないか」とパニックになり、恐怖や興奮のためにさらに呼吸が苦しくなります。
このことから、過呼吸の発作がおきそうなときや、おきてしまったときには、まず気持ちを落ち着かせることが大事です。もし不安が強く症状を繰り返すときには、精神科や心療内科で精神安定剤などを処方してもらい、事前に薬を飲むことで予防することもできます。

なお以前は、発作がおきたときに紙袋を口にあてて呼吸を調整する「ペーパーバッグ法」というやり方で対処していましたが、この方法は必ずしも効果的でないため、現在ではおすすめできません。

  • メンタルヘルス

うつと普通の落ち込みとはどう違うのでしょうか。

気分の落ち込みが続いています。こういったことは誰にでもあると思いますが、病院にかかるべきでしょうか。

 嫌なこと、辛いことなどがあった時、落ち込んだ経験は、どなたもお持ちだと思います。そのような時、一時的に気分が落ち込むことは、人として自然なことであり、多くの場合は数日もすると回復していきます。例えると、ゴムボールに衝撃が加わった時、一旦押しつぶされてもまた元の形に戻るというイメージです。
一方で、大きな環境変化に見舞われたり、ストレスとなる出来事が重なったりすることで、いつまでも気分が落ち込んだままになってしまうことがあります。先ほどの例で言えば、ゴムボールの弾力性が失われ、ボールがつぶされたままになった状態といえるでしょう。これが、いわゆる「うつ」の状態です。この様な時は、気分の落ち込みと共に、睡眠がうまくとれない、食欲がいまひとつ、からだがだるい、頭痛が続くなど、からだの不調も一緒にでてくることが多いです。

目安として約2週間、気分やからだの不調が続く時、もしくはそれ以前でも体調が辛い場合は、心療内科・精神科で専門医に診てもらうことをおすすめします。我慢を続けるより、医療機関を受診し、適切な対応を受けることで、回復もよりスムーズになります。

  • メンタルヘルス

夫がうつ病で休職しています。

通院を継続し、当初よりは体調も戻り、表情も明るくなりましたが、日中も横になっていることが多く、いつ復職できるのかと不安です。

うつ病のパートナーをサポートされる上では、ご苦労も多いことと思います。うつ病は、脳内環境のバランスが乱れ、心身のエネルギーが低下する病です。そのため、気持ちがふさいだままになったり、物事への意欲が低下したり、普段行っていた活動が難しくなるといったことがおこってきます。治療においては、服薬と休養が大切な2本柱になります。それぞれの役割は下記の通りです。

  1. 1.服薬・・・脳内の環境を整える
  2. 2.休養・・・心身のエネルギーを充電する

この2つを続けていただくことで、不調が和らぎ、心身のエネルギーや物事への意欲が徐々に戻ってきます。そして、復職を見据える上では、医師と相談しながら、少しずつ活動量を増やしていくことになります。

具体的には、睡眠や食事をはじめとした生活リズムを整えたり、散歩をしたり、読書をしてみるなど、負担の少ないものから始めていくのがよいといわれます。主治医とご本人とでよくご相談しながら、無理なく進めていけるとよいでしょう。
また、周りのご家族が対応で迷われていることがあれば、ご本人の了承を得て、ご家族が診察に同行し、気になっていることを主治医に相談なさることも一つの方法だと思われます。

  • メンタルヘルス

うつ病と診断されました。薬を処方されましたが、飲むのに抵抗があります。

うつ病、というと気持ちの問題の様に思えますが、薬を飲んだほうがいいのでしょうか。

うつ病はこころの病気といわれているだけに、つい気持ちの問題ではと思いがちです。しかし、こころの病気を患っている時は、からだにも変化がおきています。
うつ病患者さんの脳の中では、脳内環境を調整している神経伝達物質のバランスが乱れていることがわかっています。そのバランスを整え、働きを正常に戻していくために、薬での治療が必要になります。

なお、薬の服用に抵抗を感じられる背景として、「薬をやめられなくなってしまうのではないか」「副作用が心配」といった声がよく聞かれます。
実際のところ、処方されたお薬を正しく服用していれば、依存をおこすことはほとんどないといわれています。また、副作用に関しても、程度やその種類によって、薬の量・種類を調整しながら、負担の軽減をしていくことが可能です。

治療をうまく進め、回復を目指していかれるためにも、薬にまつわる心配な気持ちについて、思い切って主治医にご相談をされてみてはいかがでしょうか。

  • メンタルヘルス

うつ病と診断された同僚がいます。

「うつの人に頑張れといってはいけない」と聞きます。自分の言葉や態度で傷つけてしまわないかと心配です。どの様に接すればいいでしょうか。

うつ病の方を不用意に励ますのはよくないといわれるのは、既にエネルギー切れの人に、もっと頑張れとはっぱをかけることになるためです。
 例えば、ご本人の状態に応じて「頑張っていますね」「○○さんのペースでいいですよ」など、ご本人を認める表現にしてみると、ご本人にとって受け入れやすく、支援的なメッセージになります。

避けた方がよいこととしては、無理に気分転換をすすめたり、ご本人が乗り気ではないのに「飲み会」に誘ったりすることです。うつ病をわずらっている方は、心身のエネルギーが低下し、元々楽しめていたことも楽しめなくなるなどの症状を呈することがあります。ご本人の気が進まない無理強いは、周囲とのギャップを感じて苦しみ、ますます辛くなってしまうことにもつながりかねません。

ご本人のペースを尊重し、基本的には今まで通りに接するのが何よりの支援です。「困ったことがあれば相談してください」と声をかけるなど、思いやりをもって接していただくのがよいでしょう。

  • メンタルヘルス

メンタル不調かな、と思われる時の受診の目安はありますか。

 メンタル不調といっても、気分の落ち込み、不安、焦り、怒り、イライラ感、過剰な興奮、高揚感などの「気分・感情」の問題や、考えがまとまらない、頭の回転が悪くなった、物覚えが悪くなったなどの「思考」に関する問題、だるくて外出できなくなったなどの「行動」の問題など、症状は多岐に渡ります。

一方で、多くの方が上記のような症状を一時的に抱えることもあり、受診のタイミングには悩んでしまうかもしれません。

ポイントは2つあります。1つ目は症状が1~2週間続くこと。2つ目は症状によって日常生活に支障がでてきている状態かどうか。例えば、「気分が落ち込む」という症状によって、普段の買い物や家事がしにくくなり外出しづらい状態でしたら、受診をされることをおすすめいたします。

また、症状が1~2週間毎日のように続くようなときにも、受診をしてみられるとよいかと思います。受診してみて、特に大きな問題がないようでしたら、それに越したことはありませんし、安心にもつながります。からだの疾患と同様に、早めの受診が早めの回復につながりますので、あまり身構えずに医療機関にご相談いただければと思います。

  • メンタルヘルス

子どもが学校に行きたくないといいます(小学校1年生)。

どう関わるのがよいでしょうか。

 学校に行きたくないというお子さんへの関わりには、残念ながら「これ」といった画一的な特効薬のような対応はありません。そのお子さんの学校での状況、家庭での状況、得意不得意や性格によっても効果的な関わり方が違ってきます。

「学校に行かせる・行かせない」という結論や方針を得たいとご両親が思われることもよくわかりますが、結論はひとまず横に置き、「なぜ行きたくなくなっているのか」という視点でお子さんを観察したり、お子さんの「嫌だなぁ」と思っている気持ちを聴いたりしてみてください。

小学校低学年のお子さんは、席替えで苦手な子の隣になってしまった、体育祭が心配、給食当番が苦手、給食を全部食べられなかったどうしよう・・・など、日常生活のさまざまな小さな変化や活動に引っかかっている場合も多くあります。
嫌な気持ちがわかったら、「それは嫌だったね」とお子さんの気持ちを受け入れつつ、「今度○○○があったらこうしてみようか」などと解決策を授けてみてください。お話をじっくり聴くだけでも、元気になることも少なくありません。

なかなかうまくいかない場合には、学校の先生やスクールカウンセラー、自治体の教育相談などにご相談されることもおすすめいたします。

  • メンタルヘルス

頭痛に伴い、思考がゆっくりになったり、言葉がうまくでてこなかったりなどします。

からだの問題かメンタルの問題か、何科を受診すればいいですか。

ご相談の症状は、からだの疾患によってでてくる場合もあれば、ストレスの反応としてでてくることもあります。からだの問題か、メンタルの問題かを見極めるには、まずは、からだの疾患がないかどうかを確認する必要があります。

からだの状態を確認するため、かかりつけの内科や、あるいは頭痛がつらいようでしたら脳神経外科や頭痛外来などを受診していただき、検査を受けるなどして、からだの疾患がないかを診ていただくとよいでしょう。
からだの疾患でないと診断されましたら、メンタルの問題である可能性があります。精神科や心療内科を受診して、専門医にご相談されることをおすすめします。

  • メンタルヘルス

医師の指示通りに薬を飲んでいても、精神疾患(メンタルヘルス不調)が治りません。

それでも内服を続ける必要がありますか。

からだの病気の場合、症状をおこす原因がからだの中にあり、その原因をお薬などでコントロールすることで、症状の改善が図られます。他方、メンタルヘルスの不調は、からだの病気とは異なり、症状を引きおこす原因は、明らかになっていません。そのため、お薬は、今ある症状を軽減させるものであると考えていただくとよいかと思います。

では、原因が分からないのだから、メンタルヘルス不調を改善していくことはできないのかといいますと、そうともいえません。
メンタルヘルス不調の症状がおきるメカニズムは明らかにされていませんが、症状はライフイベントによって増減するのが一般的です。ご自身にとって嫌なことがあれば、症状は悪化しやすく、よいことがあれば症状は軽減しやすいといった「気持ち」に連動しやすい特徴があります。
お薬で辛い症状を抑えつつ、環境を調整したり、嫌なことに過度に反応しないように考え方や気持ちを整えたりしていくことで、症状をおこす反応自体を軽減し、疾患をコントロールすることが可能です。

メンタルヘルス不調の「治療」につきましては、「治療=(イコール)治してもらうもの」ではなく、「治療=(イコール)医師と一緒に取り組むもの」とお考えいただけるとよいと思います。
そう考えることで、日常生活に支障のない程度に症状をコントロールすることを目的にすれば、あきらめずに治療に取り組んでいけるのではないでしょうか。

  • メンタルヘルス

部下が、病院で「新型うつ病」といわれたようです。

どのような病気ですか。

「新型うつ病」は、精神医学において明確に定義された用語ではありません。しかし、「日本うつ病学会」によりますと、新型うつ病には次のような特徴的パターンがみられるようです。

  1. 1.若年者に多く、全体に軽症で、訴える症状は軽症のうつ病と判断が難しい
  2. 2.仕事では抑うつ的になる、あるいは仕事を回避する傾向があるところが、余暇は楽しく過ごせる
  3. 3.仕事や学業上の困難をきっかけに発症する
  4. 4.患者さんの病前性格として、「成熟度が低く、規範や秩序あるいは他者への配慮に乏しい」などが指摘される

上司や同僚の方からすれば、「単なるわがままじゃないか」と感じられるかもしれません。しかし、ご本人が抱いている精神的つらさや傷つきやすさは、従来のうつ病と同等であり、適切な医学的関わりが望まれます。経過によっては、症状が悪化してしまう場合もあります。

まずは、職場のみなさんが、「新型うつ病」もひとつの病気であると、認識をしていただくことが重要です。そして管理職の方は、人事や産業医、衛生管理者などとともに対応を検討していくことが大切です。

  • アルコール依存

夫は休肝日がなく、毎日缶ビールを4~5缶を飲みます。

平日は仕事をしていますが、休日は昼間から飲酒し、暴言を吐くときもあります。アルコール依存症でしょうか。

日常的に飲酒をしている人は、知らず知らずのうちにアルコールに依存してしまい、飲酒のコントロールを失っている可能性があります。
アルコール依存症の場合、お酒を飲まないと手の震え、大量の汗、吐き気、不安感、幻聴、幻覚などの症状が現れることがあります。そのため、朝から飲まずにいられず、次第にお酒の量が増えていく状況に陥ります。

今回の場合は、状況から考えるとアルコール依存症の予備群といえます。
アルコール依存症の予備群とは、以下のような状態のことをいいます。

  1. 1.お酒を飲まないと眠れない
  2. 2.たまたま飲まなかった日にあぶら汗をかく
  3. 3.いつも1人で飲む
  4. 4.周囲からお酒をやめて欲しいといわれている
  5. 5.翌日目覚めると昨夜の記憶が部分的に抜けること(ブラックアウト)がある

アルコール依存症を予防するには、適量のお酒を心がけ、飲みすぎたら必ず翌日以降に休肝日を設けて調整することを忘れないようにしてください。
個人差がありますが、適切な飲酒量とは、1日平均純アルコールで20g程度といわれています。
純アルコール20gとは大体、ビール中ビン1本、日本酒1合、チュウハイ(アルコール度数:7%)350ml 缶1本、ウィスキーダブル1杯などに相当します。

周りの方から見ても、徐々にお酒の量が増えていたり、予備群と思われる症状が現れたりする場合には、早めに医療機関や保健所に相談しましょう。

  • 検査所見

検診で頭部MRI検査を受けた結果、軽度の脳の萎縮があるといわれました。

医師からは「病的な問題はない」といわれましたが、将来、認知症にならないかと心配です(60代男性)。

脳は、20歳くらいまでは年齢とともに大きくなり、知的な機能も発達します。その後、20歳頃からは脳の発育は止まります。
脳全体には140億個の神経細胞が存在し、30歳頃を境に少しずつ神経細胞が死んで脱落します。一説によると1日に減少する神経細胞の数は10万個といわれています。これが加齢にともなった脳萎縮のひとつの原因です。特に60歳以上では画像上でも脳の萎縮が確認されます。萎縮の程度は個人差が大きく、脳の部位によっても差がみられます。

このように、MRI検査の結果に軽度の脳の萎縮が認められても、脳萎縮と認知症は、必ずしも直接的に結び付きません。医師によって「問題ない」とされたのであれば、心配されることはないでしょう。

もし将来、認知症を疑うような物忘れなどの症状があれば、認知症の専門医にご相談ください。

  • 認知症

最近ちょっとした物忘れが多いと感じます(70代)。

認知症の始まりではないでしょうか。

認知症は、誰もがなる可能性のある身近な病気で、高齢化が進む日本では、65歳以上の約10人に1人が認知症の可能性があるといわれています。

歳をとると誰もが人の名前をすぐに思い出せなくなったり、物をどこにしまったか忘れたりするものです。これは年齢相応の物忘れで、問題ないことがほとんどです。ただし、次のようなことが増えた場合は認知症の症状が現れているのかもしれません。

  1. 1.料理や買い物の段取りができなくなった
  2. 2.普段やり慣れた仕事でミスが増えた
  3. 3.簡単な計算ができなくなった
  4. 4.お金の管理ができなくなった
  5. 5.同じことを繰り返し言ったり聞いたりする
  6. 6.好きなものへの興味がなくなった

物忘れに比べて、認知症の場合は体験全体を忘れてしまう傾向があります。
例えば、トイレから出て自室に戻ったが、手を洗ったかどうかを忘れてしまうのは単なる物忘れ、トイレに行ったこと自体を忘れてしまうのは認知症、ということです。

ご本人が日常生活に支障を感じたり、家族や同僚から何度も上記の1~6のような状況を指摘されたりすることがあるようでしたら、認知症の専門医の受診をお考えいただくとよいでしょう。

  • 認知症

将来、認知症にならないようにする予防対策はあるのでしょうか。

知人がアルツハイマー病にかかったと聞き、心配です。

認知症の約半数を占めているアルツハイマー病の原因は、今も解明されていません。そのため、確実に予防できるわけではありませんが、以下のような生活習慣を改善することも予防法のひとつといえます。

1.食事

偏った食生活で高血圧などの生活習慣病にかかると、認知症が発症する可能性が高くなります。ビタミンやポリフェノール、カリウムなどのミネラルは抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぐ働きがありますので、それらを多く含む緑黄色野菜や魚を意識して食事に取り入れるとよいでしょう。

2.運動

運動不足による肥満や、足腰が弱くなるなどの運動能力の低下も、認知症の原因になります。適度な運動は脳を刺激しますし、健康上多くのメリットがありますので、習慣にするとよいでしょう。

3.嗜好品

アルコールは適量に控え、禁煙をしましょう。

4.周りとのコミュニケーション

趣味や仕事をもち、周りの人と交流を図って積極的に生活を楽しみましょう。

  • 認知症

家族がアルツハイマー型認知症と診断されました。

今後どのような症状がおこるのでしょうか。

アルツハイマー型認知症は、物忘れから始まるのが普通です。次第に記憶力が低下し、今がいつなのか、自分がどこにいるのかが曖昧になってきます。認識する力や思考力が落ちて周囲の状況の判断がつかなくなります。そして、日常生活や簡単な行為さえも今までのようにできなくなってしまうのです。認知症症状のうち、記憶力の低下や時間・場所が分からなくなるなどの症状を、認知症の「中核症状」といいます。認知症の「中核症状」はほとんどの方にみられ、軽い状態から重い状態へと進んでいきます。

一方、認識する力や思考力が低下するにしたがって、戸惑いや不安が増していきます。そのため、イライラして怒りやすくなったり、物を盗まれたと主張する被害妄想等の「周辺症状(行動・心理症状)」が現れたりすることがあります。周辺症状はすべての方にみられるわけではなく、環境や家族の接し方によって、軽くなったり、強く現れたりすることもあります。

日常生活で生じやすい症状を以下にまとめました。ただし、このような症状があるからといって必ずしも認知症であるとは限りません。気になる症状があれば、専門医に相談されることをおすすめします。

1.中核症状
  • ・数分前、数時間前の出来事を忘れる
  • ・同じ内容の話や質問を繰り返す
  • ・財布や鍵を置いた場所を思い出すことができない
  • ・日付や曜日が分からなくなる
  • ・スイッチの消し忘れが増える
  • ・きちんと薬を飲むことができなくなる
  • ・季節に合った服装を選ぶことができなくなる
  • ・仕事や家事の要領が悪くなる
  • ・通いなれた場所で道に迷う
2.周辺症状(行動・心理症状)
  • ・イライラする場面が多くなる
  • ・些細なことで腹を立てることが多くなる
  • ・今までの日課をしなくなる
  • ・誰もいないのに誰かいると主張する
  • ・自分のものを誰かに盗まれたと主張する
  • ・無目的に屋外に出て歩き回る
  • 認知症

父が、レビー小体型認知症と診断されました。

他の認知症と何が違うのですか。治療方法はあるのですか。

認知症は大きく分けて、アルツハイマー病など神経変性疾患(脳の神経細胞が減少する病態)が原因のものと、脳梗塞や脳出血など脳血管障害が原因のものの2つに分けられます。
レビー小体型認知症は、神経変性疾患のひとつで、その中でもアルツハイマー型認知症についで多い疾患です。特に65歳以上の高齢者に多くみられ、40~50歳代の中高年層にも少なくはなく、患者数は約60万人以上いると推定されています。また、アルツハイマー病と比較して男性に多い傾向があり、男性は女性より約2倍多いといわれています。

レビー小体型認知症の特徴は、物忘れの他に、幻覚や幻視・錯視(見間違い)などの症状が多いことです。例えば「ベッドのそばに女の人が立って、じっとこちらを見ている」とか、「庭を知らない子供が走り回っていて騒がしい」、あるいは「壁に黒い虫がたくさん這っている」など奇妙に思えますが、非常にリアルな幻視・錯視が繰り返し現れます。また1日のうちで、気分の落ち込みや無気力な状態から、興奮、錯乱といった精神症状の変調がみられることもあります。

他の特徴としては、運動機能の障害として、動作がぎこちなく鈍くなったり、手足が震えて筋肉が固くなったりなど、「パーキンソン症状」が見られます。自律神経の障害 として、便秘や尿失禁、起立性低血圧症状(ふらつき・立ちくらみ)など血圧の調節障害も多くのかたに見られます。

治療としては、それぞれの症状に対して、向精神薬や抗パーキンソン病薬などが用いられます。また、2014年からレビー小体型認知症の進行を抑制する薬も健康保険で認められるようになり、治療薬として用いられています。

  • 認知症

家族が認知症ではないかと思う行動があります。

どのように受診をすすめればよいでしょうか。

家族に気になる症状が現れても、「歳のせいだ」「家族が認知症になるなんて・・・」「家族のプライドを傷つけてしまうかもしれない」と思い、受診を躊躇している方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、認知症は早めの診断・治療で進行を遅らせることが可能です。また、早い段階から専門家の適切なアドバイスを受け、福祉サービスを活用することで、介護負担の軽減につながります。
何かおかしいと感じる家族の印象はとても重要です。今までとは違うなと思う行動に気づいたら、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

まずは、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。必要に応じて専門医を紹介してもらえます。かかりつけ医がいない場合は、市区町村の相談窓口や保健所・保健センター、地域包括支援センターなどに相談するとよいでしょう。
認知症の診断は、神経内科・神経科・精神科・心療内科・脳神経外科などの医師がおこないます。また、物忘れ外来・認知症外来を設けている医療機関もあります。

本人が医療機関に行きたがらない場合は、最初は家族だけで専門医を訪ねて相談することも可能です。本人へは「よいお医者さんがいるので診てもらいましょう」「念のため検診を受けましょう」など認知症とはいわずに誘ってみるのもよいでしょう。

  • 認知症

認知症の家族の行動に困っています。

どのように関わればよいのでしょうか。

家族や介護者の悩みで多いのが、妄想、興奮や暴力、徘徊といった周辺症状(行動・心理症状)です。このような症状は、身近な家族に対して現れやすいといわれています。それぞれの症状の背景に応じた対処を考えることで、トラブルを避けることができます。また、在宅サービスや介護施設を上手に利用し、家族の過度の介護負担を軽減することも大切です。困ったときはあまり抱え込まずにかかりつけ医や専門医、ケアマネジャーに相談することをおすすめします。
困った行動への対処法は、以下を参考にしてみてください。

1.もの盗られ妄想

財布を盗られたと思い込み、誰かが盗んだと訴えることがあります。大切なものをどこにしまったか、記憶がすっぽりと抜け落ちてしまい、本人としては合理的に説明するために妄想を作り上げてしまうのです。反論や言い訳は聞きいれないため、騒がずに一緒になくなったものを探すとよいでしょう。繰り返す場合も毎日淡々と対応します。「お茶を飲みましょう」などの声かけをして、気持ちをほかに向かわせる工夫も効果的です。何回か繰り返すうちに場所の見当がつくことも多くあります。

2.徘徊

家族の姿が見えず不安になり家の外まで探しに出てしまう場合や、自分の居場所がわからなくなってしまう場合など、徘徊にはさまざまな状況があります。名札を衣類に付ける、名刺をバックや服のポケットに入れておく、GPS機能付きの携帯電話をバックに入れておく、最寄りの交番に相談して保護されたときに連絡してもらえるようにしておく、などの対処法があります。

3.興奮や暴力

病気の進行により、できなくなったことやわからなくなったことに対する不安や焦りから、急に興奮状態になり大声を上げたり、暴力を振るったりすることがあります。後から落ち着いて状況を整理すると、本人なりの理由が見えてくることもあります。

  • 認知症

認知症の祖母が、薬を飲みません。

家族から飲むようにいって聞かせているのですが…。どうしたらよいでしょうか。

 認知症の方が「薬を飲まない」ということの背景には、以下の様な要因が考えられます。

  • ・認知症の症状によって、処方通りに正しく服薬することが困難になっている(飲み忘れ、飲み間違いなど)
  • ・服薬自体に抵抗がある

毎日の服薬をこなすことは、記憶力が低下している認知症の患者さんにとっては簡単なことではありません。お世話するご家族のご苦労も大きいことと思います。
家族からの声かけで服用できるのであれば、飲み忘れの原因は症状によるものと考えられます。必要に応じた声かけは続けていただきながら、ご自身での服薬管理を促す工夫を取り入れることも一法です。
具体的な方法としては、「お薬カレンダー(ポケットがついていて、その日ごとの薬を入れておけるもの)」や「服薬ボックス(曜日ごとの薬を入れておけるもの)」を、ご本人の目に付くところに置き、服薬の状況が一目でわかる様にする方法があります。また、薬の種類が多くセットが大変な場合は、薬を飲む時間ごとにひとまとめにしてもらう(一包化)ことなどを、主治医に相談し検討してもらうことも一つでしょう。

次に、服薬自体に抵抗がある場合です。なぜ飲みたくないかの理由は、その方によって異なりますので、それを探るところが最初のステップになります。たとえば、飲んだ時の苦味や、身体機能の低下による飲み込みにくさが関係しているのか、飲んだ後に気持ち悪さがあるのか、などの理由があるのかもしれません。また認知症の症状によって、「この薬は毒だ」などの思い込みが見られることもあります。ご本人にとっての飲みたくない理由を探ることで、薬の量や形状や飲み方の工夫が必要なのか、主治医から上手にいってもらうことが効果があるのかなど、対応の道筋が見えてくることが多くあります。

ご本人のお気持ちや、ご家族の目線から観察されたことについて、主治医や介護専門職(ケアマネージャ、訪問看護師など)にご相談されることをおすすめします。

  • 認知症

普段からたばことお酒が好きでやめられません。これで死んでも本望だと思っています。

先日テレビでたばことお酒でぼけやすくなると聞きました。まわりには迷惑をかけたくないと思っていますが、本当にぼけるのでしょうか。

アルコール依存症や大量飲酒をする人に、高い割合で脳萎縮がみられることから、認知症の危険性を高めることがわかっています。
一方で、適量のアルコールは脳の血行を促進します。ポリフェノールを多く含むワインは、動脈硬化を予防し、脳血管性認知症の予防になるといわれています。

喫煙も認知症の原因のひとつといわれています。たばこを吸うことで脳への血流が低下して脳の酸素不足が生じ、その結果、脳の老化、脳萎縮がおこります。喫煙者は非喫煙者より脳血管性認知症で2.2倍、アルツハイマー型認知症で2.3倍、リスクが高まることが明らかになっています。

過去に、喫煙は認知症リスクを減らすという報告がありましたが、現在この結果は完全に否定されています。
肺がんや心疾患の予防に限らず、認知症予防のためにも、真剣に禁煙を考えてみませんか。

  • 認知症

アルツハイマー型認知症は遺伝するのでしょうか。

家族が診断され、自分も同じ認知症になるのではないかと心配です。

ほとんどのアルツハイマー病は遺伝しませんが、遺伝するタイプのアルツハイマー型認知症は確かにあります。家族性アルツハイマー型認知症と呼ばれています。この割合は非常に少なく、アルツハイマー型認知症全体の2~3%程度といわれています。また、家族性アルツハイマー型認知症は、通常60歳までに発病しますので、ご家族の方が60歳以下で発症していなければ、この可能性は低いということになるでしょう。

  • 睡眠の問題

昼間、強い眠気に襲われます。

睡眠時間は十分だと思いますが、家族からいびきをかいているといわれています。睡眠時無呼吸症候群でしょうか。

昼間眠くなる原因としては、生活習慣や薬の影響、病気などいろいろ考えられますが、今回の症状から考えられるものとして、睡眠時無呼吸症候群があります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に無呼吸になってしまう状態です。

10秒以上呼吸が止まった状態(無呼吸)が、1時間に5回以上、または、7時間の睡眠中に30回以上ある場合に診断されます。

無呼吸には3つのタイプがあります。気道が閉塞しておこるもの(閉塞性)と、脳の呼吸中枢の機能低下のためにおこるもの(中枢性)、そして、2つが混合するもの(混合性)とがあります。

いびきがあるとのことですので、気道が閉塞しておこっているものと考えられます。鼻やのどなどに病気があったり、首の周りに脂肪がついていたり、あごや舌の大きさなどにより、気道が閉塞しやすくなり、いびきが生じます。

無呼吸の状態が何度もおこることで、脳への酸素の供給が少ない(あるいは一時止まる)状態になります。そのため、からだに十分な酸素が供給されないことで負担がかかり、高血圧や心疾患などになりやすいことがわかっています。また、周囲の人には「いびきをかいてよく寝ていた」と思われていても、実際には質のよい睡眠がとれていないことが多く、睡眠時間は確保していても、昼間眠くて仕方がない、という状態になってしまいます。

いびきを悪化させる要因としては、合わない枕であったり、飲酒や喫煙の影響であったり、肥満であったりなどということもあります。日常生活を振り返って、生活習慣を改めてみるとよいと思います。

睡眠時無呼吸症候群の治療としては、マウスピースを用いる方法、機械を用いて人工的に空気を送り込む方法などがあります。

まず、無呼吸があるかどうか、検査を受けることが大切です。耳鼻咽喉科や呼吸器内科、または、睡眠外来を標榜している医療機関にご相談ください。

  • 睡眠の問題

中学生の子どもが、突然居眠りしてしまうことがあります。

立ちくらみや、脱力感もあるようです。学校での勉強にも支障があり、悩んでいます。

日中、強烈な眠気のために居眠りを繰り返す場合、ナルコレプシーという病気を疑うことがあります。この病気は、診断がつかないとただ居眠りをしているように見え、やる気がない、怠け者と思われがちになってしまいます。
ナルコレプシーは、10代での発症がほとんどで、遺伝的体質やストレスが関係していると考えられています。

特徴的な症状としては、以下のようなものがあります。

1.過度の睡眠

何の前触れもなく突然、強烈な眠気に襲われます。持続時間は数分から1時間以上続くものまで様々です。眠気は時や場所を構わず生じ、日常生活に支障をきたします。

2.情動脱力発作

からだの一部あるいは全身の筋肉の緊張が突然失われる発作です。笑ったり驚いたときなど感情の動きによって誘発され、倒れてしまうこともあります

3.睡眠麻痺

入眠時や覚醒した時に、意識がはっきりしているにも関わらず、体を動かすことができないことがあります。

4.入眠時幻覚

入眠直後に生じる幻覚で、生々しい感覚を伴うので不快感や恐怖感を感じてしまいます。

5.夜間の熟睡障害

夜間の睡眠は浅く、途中で目が覚めてしまうことが多くあります。

主に薬物療法と生活指導が治療の基本です。規則正しい生活と比較的長期間の内服治療が必要ですが、10年、20年と経つうちに症状は軽くなる傾向がありますので、気になる症状がある場合は早めに治療をおこなうことが大切です。
診療科は睡眠専門の精神科や心療内科です。

  • 睡眠の問題

仕事が忙しく、睡眠時間が十分にとれません。

睡眠時間は、1日に何時間くらいとればいいのでしょうか。

睡眠の必要量にはかなりの個人差があり、年齢・日中の活動度・体調などによっても大きく変わってきます。

医学的には、睡眠時間が5時間以下になると、脳・心臓疾患の罹患率が高くなり、7~8時間の睡眠時間を確保できれば、健康上のリスクが最小となることが、色々な研究からわかっています。 厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」でも、10歳代では8~10時間、成人以降50歳代までは6.5~7.5時間、60歳代以上では平均6時間弱が必要睡眠時間であるといわれています。以上から、1日に少なくても5~6時間は睡眠をとることが望ましいといえます。睡眠時間が5時間以上とれていない場合は、睡眠時間がとれるようなライフスタイルに変えていくことをおすすめいたします。

また、睡眠時間が十分取れているにもかかわらず、日中眠気が続いたり、1日中だるさを感じる場合は、良質な睡眠がとれていない可能性があります。そのような場合には、睡眠の質を改善させる必要があります。就寝前には睡眠の妨げになる光や音を防いで、体や脳に刺激となるものを避けましょう。また、寝具等の環境を整えるなどしてリラックスした状態で眠りに入ると、睡眠の質が改善する可能性もありますので、お試しください。

  • 睡眠の問題

以前よりも、熟睡できません。

薬以外の方法で改善できる方法はないでしょうか。

熟睡できない状況が慢性的に続くと、注意力・集中力・問題処理能力といった脳の機能低下を招いてしまったり、体調不良につながってしまうこともあります。

厚生労働省で発表されている情報でも、健康を維持する上で睡眠は重要であると考えられており、「健康づくりのための睡眠指針」という文書をだして、理想的な睡眠をとるための指針を示しています。 以下に、指針のポイントをまとめてみました。生活サイクルには個人差がありますので、ご自分の生活に合った方法をいくつかお試しになってみてください。

1. 睡眠は人それぞれ

医学的には、睡眠時間が5時間以下になると、脳・心臓疾患の罹患率が高くなるといわれています。年齢を重ねると、活動量の低下に伴い、睡眠時間も短くなってくるのが普通です。睡眠時間は人それぞれですので、5時間以上の睡眠がとれているようなら、特に睡眠時間にこだわる必要はありません。無理に寝床で長く過ごしすぎると、熟睡感が減るともいわれているので、布団に入って眠れない場合は、思い切って一度起きてみましょう。

2.快適な睡眠は自らつくりだす

快適な睡眠のために、夕食後のカフェイン摂取、睡眠薬代わりの寝酒は控えましょう。 また、不快な音や光を防いだり、寝具の工夫をするなど睡眠環境を整えましょう。

3.寝る前に自分なりのリラックス法を

軽い読書、音楽、香り、ストレッチ、ぬるめの温度での入浴など、自分なりのリラックス方法を探しましょう。そして、自然に眠たくなってから寝床に入るようにしましょう。

4.目が覚めたら光を浴びて体内時計をスイッチオン

朝、起きたらまず初めにカーテンを開けて、自然の日の光を浴びましょう。

5.午後の眠気をやりすごす

せっかく早起きをしても、長い時間昼寝をしてしまうと夜の睡眠に悪影響を及ぼします。 昼寝をするなら、20~30分程度にとどめ、15時までには起きるようにしましょう。

上記の中でいくつかお試しいただいても改善がない場合や、お体や精神面ですでにお辛い症状がある場合には、医療機関を受診し、ご相談されることをおすすめいたします。

  • 睡眠の問題

睡眠薬は副作用が強いのではないかと心配です。

3週間程、しっかりと眠れていませんが、薬を飲むことに抵抗があります。

日本では睡眠薬の副作用に対しての恐怖心を持っている人が多く、不眠を訴えて受診する人は欧米に比べると少ない傾向があります。

以前は、「睡眠薬」というと中毒性が高く、暗いイメージを持たれていましたが、最近では、副作用がかなり軽減された、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が主流となっています。これは入眠と覚醒の切り替えリズムを補強するもので、万能というわけではありませんが、現在もっとも一般的に処方されている睡眠薬です。

また、不眠は、入眠障害(眠りにつくことができない)、中途覚醒(夜中に目が覚める)、早朝覚醒(朝早くに目が覚める)などタイプも様々なら、治癒にかかる期間も人それぞれです。処方箋なしで買える「睡眠改善薬」もありますが、専門医に相談してタイプに合った適切な処方を受けるのが最良の道です。

日本では、不眠対策として寝酒の習慣が顕著にみられ、お酒に頼る人が多いといわれています。多量のアルコールで肝臓に負担をかけるより、少量の薬で早く治す方がからだにはよいと思います。

不眠に悩んで不眠を深めるより、医師に相談して心の負担を軽くしてください。

  • だるい

からだがだるくて疲れやすいです。

仕事にも、なかなか集中できません。何が原因なのでしょうか。

「だるさ(倦怠感)」を主訴に病院を受診される方はかなりの数にのぼります。疲労感であったり、脱力感であったり、気力がでない感じとして自覚されます。

倦怠感を呈するもののうち、見逃してはならない病気は多岐にわたります。貧血、脱水、感染症、内臓の病気(心臓、肝臓、腎臓など)、糖尿病、こころの病気、甲状腺機能異常、膠原病(こうげんびょう)、悪性腫瘍(がん)、などがあります。

病気以外の原因としては、

  1. 1.過度の運動や睡眠不足などによる肉体的疲労
  2. 2.栄養不足
  3. 3.薬による影響
  4. 4.ストレスや不安による影響
  5. 5.これらの混合状態

などがあげられます。

原因を特定するためには、倦怠感以外に症状がないかが重要です。発熱、呼吸苦、吐き気、体重変化などの症状が合併している場合には、内科を受診されることをおすすめします。

  • 足のむずむず感

長い時間じっとしていると、足の奥の方からむずむずするような不快感をおぼえます。

不快感が気になり始めると、足を動かさずにいられなくなります。寝ているときに、気になって寝返りをうったり、足をたたいてみたりして、熟睡ができずに困っています。

症状から、「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」という病気の可能性が考えられます。

むずむず脚症候群とは、足の表面ではなく内側に不快感(むずむずする、虫が這う、痛がゆいなど)があり、足を動かしたくなる病気です。安静にしている状態で症状が始まる、あるいは悪化する、運動によって改善する、日中より夕方・夜間に強くなるなどの特徴があります。

むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていませんが、慢性腎不全(特に透析中)、鉄欠乏性貧血、妊娠、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチなどの病気が原因で生じる場合もあります。軽度の場合は、持病の治療や服用している薬剤の調整、日常生活の見直しなどで症状が改善する場合もありますが、重度の場合は、抗てんかん薬やパーキンソン病などでも使用されるドパミン作動薬などが処方されることもあります。

むずむず脚症候群の症状は夕方から夜間にかけて現れやすいことから「入眠障害(眠りにつくことができない)」「中途覚醒(夜中に目が覚める)」「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」などの睡眠障害の原因となり、日中、仕事や家事に集中できないなど日常生活に大きな支障をきたすことになります。症状が強い場合は、睡眠専門医のいる医療機関や神経内科への受診をおすすめします。