頭:質問一覧

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  • 認知症

最近ちょっとした物忘れが多いと感じます(70代)。

認知症の始まりではないでしょうか。

認知症は、誰もがなる可能性のある身近な病気で、高齢化が進む日本では、65歳以上の約10人に1人が認知症の可能性があるといわれています。

歳をとると誰もが人の名前をすぐに思い出せなくなったり、物をどこにしまったか忘れたりするものです。これは年齢相応の物忘れで、問題ないことがほとんどです。ただし、次のようなことが増えた場合は認知症の症状が現れているのかもしれません。

  1. 1.料理や買い物の段取りができなくなった
  2. 2.普段やり慣れた仕事でミスが増えた
  3. 3.簡単な計算ができなくなった
  4. 4.お金の管理ができなくなった
  5. 5.同じことを繰り返し言ったり聞いたりする
  6. 6.好きなものへの興味がなくなった

物忘れに比べて、認知症の場合は体験全体を忘れてしまう傾向があります。
例えば、トイレから出て自室に戻ったが、手を洗ったかどうかを忘れてしまうのは単なる物忘れ、トイレに行ったこと自体を忘れてしまうのは認知症、ということです。

ご本人が日常生活に支障を感じたり、家族や同僚から何度も上記の1~6のような状況を指摘されたりすることがあるようでしたら、認知症の専門医の受診をお考えいただくとよいでしょう。

  • 認知症

将来、認知症にならないようにする予防対策はあるのでしょうか。

知人がアルツハイマー病にかかったと聞き、心配です。

認知症の約半数を占めているアルツハイマー病の原因は、今も解明されていません。そのため、確実に予防できるわけではありませんが、以下のような生活習慣を改善することも予防法のひとつといえます。

1.食事

偏った食生活で高血圧などの生活習慣病にかかると、認知症が発症する可能性が高くなります。ビタミンやポリフェノール、カリウムなどのミネラルは抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぐ働きがありますので、それらを多く含む緑黄色野菜や魚を意識して食事に取り入れるとよいでしょう。

2.運動

運動不足による肥満や、足腰が弱くなるなどの運動能力の低下も、認知症の原因になります。適度な運動は脳を刺激しますし、健康上多くのメリットがありますので、習慣にするとよいでしょう。

3.嗜好品

アルコールは適量に控え、禁煙をしましょう。

4.周りとのコミュニケーション

趣味や仕事をもち、周りの人と交流を図って積極的に生活を楽しみましょう。

  • 認知症

家族がアルツハイマー型認知症と診断されました。

今後どのような症状がおこるのでしょうか。

アルツハイマー型認知症は、物忘れから始まるのが普通です。次第に記憶力が低下し、今がいつなのか、自分がどこにいるのかが曖昧になってきます。認識する力や思考力が落ちて周囲の状況の判断がつかなくなります。そして、日常生活や簡単な行為さえも今までのようにできなくなってしまうのです。認知症症状のうち、記憶力の低下や時間・場所が分からなくなるなどの症状を、認知症の「中核症状」といいます。認知症の「中核症状」はほとんどの方にみられ、軽い状態から重い状態へと進んでいきます。

一方、認識する力や思考力が低下するにしたがって、戸惑いや不安が増していきます。そのため、イライラして怒りやすくなったり、物を盗まれたと主張する被害妄想等の「周辺症状(行動・心理症状)」が現れたりすることがあります。周辺症状はすべての方にみられるわけではなく、環境や家族の接し方によって、軽くなったり、強く現れたりすることもあります。

日常生活で生じやすい症状を以下にまとめました。ただし、このような症状があるからといって必ずしも認知症であるとは限りません。気になる症状があれば、専門医に相談されることをおすすめします。

1.中核症状
  • ・数分前、数時間前の出来事を忘れる
  • ・同じ内容の話や質問を繰り返す
  • ・財布や鍵を置いた場所を思い出すことができない
  • ・日付や曜日が分からなくなる
  • ・スイッチの消し忘れが増える
  • ・きちんと薬を飲むことができなくなる
  • ・季節に合った服装を選ぶことができなくなる
  • ・仕事や家事の要領が悪くなる
  • ・通いなれた場所で道に迷う
2.周辺症状(行動・心理症状)
  • ・イライラする場面が多くなる
  • ・些細なことで腹を立てることが多くなる
  • ・今までの日課をしなくなる
  • ・誰もいないのに誰かいると主張する
  • ・自分のものを誰かに盗まれたと主張する
  • ・無目的に屋外に出て歩き回る
  • 認知症

父が、レビー小体型認知症と診断されました。

他の認知症と何が違うのですか。治療方法はあるのですか。

認知症は大きく分けて、アルツハイマー病など神経変性疾患(脳の神経細胞が減少する病態)が原因のものと、脳梗塞や脳出血など脳血管障害が原因のものの2つに分けられます。
レビー小体型認知症は、神経変性疾患のひとつで、その中でもアルツハイマー型認知症についで多い疾患です。特に65歳以上の高齢者に多くみられ、40~50歳代の中高年層にも少なくはなく、患者数は約60万人以上いると推定されています。また、アルツハイマー病と比較して男性に多い傾向があり、男性は女性より約2倍多いといわれています。

レビー小体型認知症の特徴は、物忘れの他に、幻覚や幻視・錯視(見間違い)などの症状が多いことです。例えば「ベッドのそばに女の人が立って、じっとこちらを見ている」とか、「庭を知らない子供が走り回っていて騒がしい」、あるいは「壁に黒い虫がたくさん這っている」など奇妙に思えますが、非常にリアルな幻視・錯視が繰り返し現れます。また1日のうちで、気分の落ち込みや無気力な状態から、興奮、錯乱といった精神症状の変調がみられることもあります。

他の特徴としては、運動機能の障害として、動作がぎこちなく鈍くなったり、手足が震えて筋肉が固くなったりなど、「パーキンソン症状」が見られます。自律神経の障害 として、便秘や尿失禁、起立性低血圧症状(ふらつき・立ちくらみ)など血圧の調節障害も多くのかたに見られます。

治療としては、それぞれの症状に対して、向精神薬や抗パーキンソン病薬などが用いられます。また、2014年からレビー小体型認知症の進行を抑制する薬も健康保険で認められるようになり、治療薬として用いられています。

  • 認知症

家族が認知症ではないかと思う行動があります。

どのように受診をすすめればよいでしょうか。

家族に気になる症状が現れても、「歳のせいだ」「家族が認知症になるなんて・・・」「家族のプライドを傷つけてしまうかもしれない」と思い、受診を躊躇している方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、認知症は早めの診断・治療で進行を遅らせることが可能です。また、早い段階から専門家の適切なアドバイスを受け、福祉サービスを活用することで、介護負担の軽減につながります。
何かおかしいと感じる家族の印象はとても重要です。今までとは違うなと思う行動に気づいたら、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

まずは、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。必要に応じて専門医を紹介してもらえます。かかりつけ医がいない場合は、市区町村の相談窓口や保健所・保健センター、地域包括支援センターなどに相談するとよいでしょう。
認知症の診断は、神経内科・神経科・精神科・心療内科・脳神経外科などの医師がおこないます。また、物忘れ外来・認知症外来を設けている医療機関もあります。

本人が医療機関に行きたがらない場合は、最初は家族だけで専門医を訪ねて相談することも可能です。本人へは「よいお医者さんがいるので診てもらいましょう」「念のため検診を受けましょう」など認知症とはいわずに誘ってみるのもよいでしょう。

  • 認知症

認知症の家族の行動に困っています。

どのように関わればよいのでしょうか。

家族や介護者の悩みで多いのが、妄想、興奮や暴力、徘徊といった周辺症状(行動・心理症状)です。このような症状は、身近な家族に対して現れやすいといわれています。それぞれの症状の背景に応じた対処を考えることで、トラブルを避けることができます。また、在宅サービスや介護施設を上手に利用し、家族の過度の介護負担を軽減することも大切です。困ったときはあまり抱え込まずにかかりつけ医や専門医、ケアマネジャーに相談することをおすすめします。
困った行動への対処法は、以下を参考にしてみてください。

1.もの盗られ妄想

財布を盗られたと思い込み、誰かが盗んだと訴えることがあります。大切なものをどこにしまったか、記憶がすっぽりと抜け落ちてしまい、本人としては合理的に説明するために妄想を作り上げてしまうのです。反論や言い訳は聞きいれないため、騒がずに一緒になくなったものを探すとよいでしょう。繰り返す場合も毎日淡々と対応します。「お茶を飲みましょう」などの声かけをして、気持ちをほかに向かわせる工夫も効果的です。何回か繰り返すうちに場所の見当がつくことも多くあります。

2.徘徊

家族の姿が見えず不安になり家の外まで探しに出てしまう場合や、自分の居場所がわからなくなってしまう場合など、徘徊にはさまざまな状況があります。名札を衣類に付ける、名刺をバックや服のポケットに入れておく、GPS機能付きの携帯電話をバックに入れておく、最寄りの交番に相談して保護されたときに連絡してもらえるようにしておく、などの対処法があります。

3.興奮や暴力

病気の進行により、できなくなったことやわからなくなったことに対する不安や焦りから、急に興奮状態になり大声を上げたり、暴力を振るったりすることがあります。後から落ち着いて状況を整理すると、本人なりの理由が見えてくることもあります。

  • 認知症

普段からたばことお酒が好きでやめられません。これで死んでも本望だと思っています。

先日テレビでたばことお酒でぼけやすくなると聞きました。まわりには迷惑をかけたくないと思っていますが、本当にぼけるのでしょうか。

アルコール依存症や大量飲酒をする人に、高い割合で脳萎縮がみられることから、認知症の危険性を高めることがわかっています。
一方で、適量のアルコールは脳の血行を促進します。ポリフェノールを多く含むワインは、動脈硬化を予防し、脳血管性認知症の予防になるといわれています。

喫煙も認知症の原因のひとつといわれています。たばこを吸うことで脳への血流が低下して脳の酸素不足が生じ、その結果、脳の老化、脳萎縮がおこります。喫煙者は非喫煙者より脳血管性認知症で2.2倍、アルツハイマー型認知症で2.3倍、リスクが高まることが明らかになっています。

過去に、喫煙は認知症リスクを減らすという報告がありましたが、現在この結果は完全に否定されています。
肺がんや心疾患の予防に限らず、認知症予防のためにも、真剣に禁煙を考えてみませんか。

  • 認知症

アルツハイマー型認知症は遺伝するのでしょうか。

家族が診断され、自分も同じ認知症になるのではないかと心配です。

ほとんどのアルツハイマー病は遺伝しませんが、遺伝するタイプのアルツハイマー型認知症は確かにあります。家族性アルツハイマー型認知症と呼ばれています。この割合は非常に少なく、アルツハイマー型認知症全体の2~3%程度といわれています。また、家族性アルツハイマー型認知症は、通常60歳までに発病しますので、ご家族の方が60歳以下で発症していなければ、この可能性は低いということになるでしょう。

  • 検査所見

検診で頭部MRI検査を受けた結果、軽度の脳の萎縮があるといわれました。

医師からは「病的な問題はない」といわれましたが、将来、認知症にならないかと心配です(60代男性)。

脳は、20歳くらいまでは年齢とともに大きくなり、知的な機能も発達します。その後、20歳頃からは脳の発育は止まります。
脳全体には140億個の神経細胞が存在し、30歳頃を境に少しずつ神経細胞が死んで脱落します。一説によると1日に減少する神経細胞の数は10万個といわれています。これが加齢にともなった脳萎縮のひとつの原因です。特に60歳以上では画像上でも脳の萎縮が確認されます。萎縮の程度は個人差が大きく、脳の部位によっても差がみられます。

このように、MRI検査の結果に軽度の脳の萎縮が認められても、脳萎縮と認知症は、必ずしも直接的に結び付きません。医師によって「問題ない」とされたのであれば、心配されることはないでしょう。

もし将来、認知症を疑うような物忘れなどの症状があれば、認知症の専門医にご相談ください。

  • 頭の外傷

慢性硬膜下血腫と診断されました。

経過観察することになりましたが、急いで治療する必要はないのでしょうか。

ご高齢の方は軽く頭をぶつけただけでも、慢性硬膜下血腫を発症するケースがあります。
慢性硬膜下血腫は、頭部外傷後に、硬膜(頭蓋骨の下にある脳を覆っている部分)と脳の間に、徐々に血が溜まって血腫になったものをいい、高齢の男性に多いという特徴があります。
通常、頭部外傷後数週間~2・3ヶ月後に、頭痛、ふらつき、物忘れ、思考力の低下、半身の麻痺などの症状が現れます。

血腫が大きく、すでに症状がおきている場合には、基本的に手術をおこないます。
また、症状がなくて偶然に発見されることもあります。血腫が小さく、症状がでていない場合は、自然に治癒することがあるため、CTなどの検査をおこないながら慎重に経過を見ることが一般的です。

今回のように経過を見ていく場合は、血腫が大きくなっていないか、症状がないかを慎重に確認していくことになると思います。万が一、ご心配な症状がでた場合には、早めに主治医にご相談されることをおすすめします。

  • 脳血管の問題

未破裂脳動脈瘤がみつかり経過観察となりました。

1~2mmの大きさですが、破裂するのではないかと心配です。

未破裂脳動脈瘤とは、脳の血管にできた破れていないこぶのことです。
原因ははっきりとは解明されていませんが、一般的には、脳の血管の分かれ目などに先天的に弱い部分があり、そこに、動脈硬化や高血圧、血液の流れなどの要因が加わった場合に、ふくらみが発生すると考えられています。
最近は脳ドックなどで、血管の状態を詳しく調べられるようになったため、小さな動脈瘤が見つかることが多くなっています。

動脈瘤が破裂するとクモ膜下出血がおこり、命にかかわることもありますが、発見された動脈瘤がすべて破裂するわけではありません。発見されると心配される方が多いと思いますが、大きさ、形、場所などによっては、一生破裂することなく過ごすケースもあります。

日本脳ドック学会のガイドラインにおける、未破裂脳動脈瘤を治療するか否かの基準は、以下のようになっています。

  1. 1.余命が10~15年以上ある
  2. 2.脳動脈瘤の大きさが5~7mm以上である

また、脳動脈瘤の大きさが5~7mmより小さい場合でも、症状の有無・位置・形によって治療を検討されます。

未破裂脳動脈瘤が見つかった場合、6ヶ月~1年の間隔で定期的に検査をおこなうことが何よりも大切です。大きさに変化が見られた場合は、手術をするかどうか、よく医師とご相談されることをおすすめします。

また、日常生活では特別な制限はないのですが、血圧のコントロールは重要ですので、血圧が高い方は降圧剤によるコントロールが必要になります。そのほか、禁煙、過度の飲酒を避ける、ストレスをためないなど、規則正しい生活を心がけましょう。

  • 脳神経の問題

キックボクシングが脳に障害を及ぼすと聞きました。

キックボクシングを2年間していますが、将来脳へ影響するかと心配です。

キックボクシングに限らず、柔道やラクビー、アメリカンフットボールなどのスポーツの際に、頭を強く打つと脳震盪(のうしんとう)をおこすことがあります。
脳震盪とは、頭に衝撃を受けた直後におこる一過性の脳の機能障害です。
意識を失うこともありますが、軽いものは、頭痛や気分がすぐれないだけなどの症状で済む場合があります。

スポーツで脳震盪をおこした場合、短い時間で症状が消失することがあり、そのまま競技や練習などに参加してしまうことがあります。
しかし、脳に加わった一時的な損傷が充分に回復しないうちに競技や練習に復帰した場合や、脳震盪を何度も繰り返す場合には、急激に脳が腫れてしまうなど命に関わる脳の損傷を引きおこすことがあります。

最近では、スポーツの現場における脳震盪の対応について、見直しがおこなわれています。例えば、競技や練習に復帰する場合には、段階的な復帰プログラムに従うことや、復帰前には必ず医師の診察を受けることを義務化することなどが決められています。

キックボクシングは脳に衝撃を受ける可能性が高いスポーツであることを念頭に置き、今後、万が一脳に衝撃を受けた場合には、症状が軽い場合でも早めに脳神経外科に受診してください。また、復帰する際にも医師と相談し、もし競技団体のプログラムなどがあれば、それに沿った対応をおこなうことをおすすめいたします。

  • あやしかた

機嫌が悪いときに、横抱きにして自分のからだを回すようにあやしています(2ヶ月児)。

揺さぶられっ子症候群が心配です。

揺さぶられっ子症候群とは、新生児や乳児の頭を速い速度で左右、前後に揺することで発生する脳障害のことをいいます。
これは、通常の動きでおこるものものではなく、以下のような激しい動きでおこるとされています。

  1. 1.頭を2秒間に5~6回揺する
  2. 2.からだを10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
  3. 3.からだを20分間左右に揺する

このほかに、からだに合わないチャイルドシートに長時間乗せていたためにおきたという報告もあります。

赤ちゃんをあやす時には、赤ちゃんの首をしっかり支え、頭がなるべく揺れないように注意しましょう。

  • 脳神経の問題

コップを持つ手がふるえていることに気づきました。

近くの内科を受診しましたが、症状がよくなりません。

ふるえには、緊張した時や、寒い時など、誰でもおこりうる生理的なふるえがありますが、このような生理的なふるえは、日常生活に支障がない場合が多く、問題になることはありません。

からだのふるえを、医学的には振戦(しんせん)といいますが、物を持った時や、ある姿勢をとった時にみられるふるえの代表的なものに、本態性振戦(ほんたいせいしんせん)と呼ばれるふるえがあります。
この本態性振戦は、日常生活に困難をきたすほどにふるえが激しくなったものを指しますが、ふるえ以外の症状のないことが特徴です。原因は何らかの神経伝達系の障害と考えられていますが、具体的なメカニズムはわかっていません。
この本態性振戦とよく似た症状をおこす病気として、パーキンソン病があります。パーキンソン病は、ふるえ、動作緩慢、小刻み歩行、手足の筋肉のこわばりなどを主な症状とする病気です。原因は、脳内のドーパミン(神経伝達物質のひとつ)が減少するために、運動の調節がうまくいかなくなるといわれています。パーキンソン病のふるえは、両腕の力を抜いてリラックスした状態の時におこることが多いです。また、本人がふるえを意識したり、動作したりするときに止まることが多いのも特徴です。

それ以外にも、ふるえがおこる原因として、甲状腺の病気、薬やアルコールの影響などもあります。

原因によって治療方法は異なり、早期から治療が必要な場合もありますので、症状が改善しないようであれば、内科の主治医とご相談の上、神経内科の専門医受診をおすすめします。

  • メンタルヘルス

頭痛に伴い、思考がゆっくりになったり、言葉がうまくでてこなかったりなどします。

からだの問題かメンタルの問題か、何科を受診すればいいですか。

ご相談の症状は、からだの疾患によってでてくる場合もあれば、ストレスの反応としてでてくることもあります。からだの問題か、メンタルの問題かを見極めるには、まずは、からだの疾患がないかどうかを確認する必要があります。

からだの状態を確認するため、かかりつけの内科や、あるいは頭痛がつらいようでしたら脳神経外科や頭痛外来などを受診していただき、検査を受けるなどして、からだの疾患がないかを診ていただくとよいでしょう。
からだの疾患でないと診断されましたら、メンタルの問題である可能性があります。精神科や心療内科を受診して、専門医にご相談されることをおすすめします。

  • 頭の痛み

1ヶ月前から、頭が締め付けられるような痛みが現れるようになりました。

頭痛以外に症状はないのですが、どんな原因が考えられるのでしょうか。

今回、頭痛以外に症状がなければ、「緊張型頭痛」というタイプの頭痛の可能性があります。この頭痛は、頭の周りの筋肉がさまざまな原因によって過度に緊張することで生じる頭痛であり、ストレスが加わると増強するといわれています。また繰り返すことも多くあります。

緊張型頭痛と診断された場合の治療としては、筋肉の緊張をほぐす薬や、痛み止めの薬が用いられることがあります。薬以外の対処方法としては、筋肉の緊張をほぐすようなストレッチをしたり、できる限りストレスになる要因を取り除いたりすることが望まれます。

緊張型頭痛の他に、お仕事でパソコン画面をながめる時間が多いということであれば、VDT(Visual Display Terminals)作業に伴う頭痛も考えられます。これは、コンピューターを使いすぎることによって生じる頭痛であり、典型的なケースでは頭痛のほかに肩こり、疲労感、筋肉痛、めまいなども出て、VDT症候群とも頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)などとも呼ばれています。対処方法としては、仕事場のパソコンのモニターの位置や椅子の位置を調整したり、定期的に休憩を挟むとよいでしょう。

まずは、頭痛の原因を特定するためにも、神経内科や脳外科、もしくは頭痛外来でご相談することをおすすめします。

また、突然の激しい頭痛を感じたり意識障害がある場合、吐き気もないのに突然吐いてしまうような場合、また、頭痛とともに高熱や視力障害、手足の痺れや麻痺、めまいなどの症状がみられる場合には、頭の中の出血や腫瘍などの病気の可能性も考えられます。そのため、このような症状を感じた場合には、すぐに病院を受診するようにしましょう。

  • 頭の痛み

目の前が白くチカチカ光った後に、頭痛がおこります。

頭痛と関係あるのでしょうか。様子をみていてよいものでしょうか。

目の症状だけであれば、主に眼科の病気が考えられます。今回、目の症状を伴った頭痛なので「前兆を伴う片頭痛」の可能性があります。

前兆を伴う片頭痛の場合、頭痛の始まる数十分程前から目の前がチカチカする、視野の中心部分や片側が見えにくいなどの症状がみられることがあります。この他にも、脈にあわせてズッキン、ズッキンと痛んだり、吐き気がしたり、音や光に敏感になったりするなどの症状があります。原因は、脳の血管の周りにある神経が関係し、血管の拡張と炎症により生じるものと考えられています。

治療としては、症状にあわせた痛み止めの薬が使われます。薬によっては、早期服用が有効な場合があります。頭痛と同時に吐き気が強いようならば吐き気止めの薬を併用することもあります。

他の脳の病気ではないことを確認するためにも、まずは、神経内科や脳外科、もしくは頭痛外来を受診することをおすすめします。

  • 頭の痛み

1年前から子どもが頭痛を頻繁に訴えます(10歳児)。

脳の検査を受けましたが異常はなく、片頭痛ではないかといわれました。父親も頭痛もちですが、関係ありますか。

子どもでも片頭痛がおこることはあり、遺伝的な要素も関係しているといわれています。なかでも、両親が「目の前がチカチカする」「視野の一部分が見えにくい」などの前兆のある頭痛をもつ場合、子どもが片頭痛になる確率は5割以上という説もあります。

子どもの片頭痛は、睡眠時間やストレスが関係しているともいわれていますので、規則正しい生活習慣にすることで改善が期待できます。
それでもなかなか改善しない場合や、日常生活に支障がある場合には、まずは小児科で相談しましょう。

  • 頭の痛み

右側の、頭や目の奥や目の周りが激しく痛みます。

脳の病気が心配です。

頭痛の中でも、突然激しい頭痛を感じたり意識障害がある場合、吐き気もないのに突然吐いてしまうような場合、また、頭痛とともに高熱や視力障害、手足の痺れや麻痺、めまいなどの症状がみられる場合には、頭の中の出血や腫瘍などの病気の可能性も考えられます。そのため、このような症状を感じた場合には、すぐに病院に受診することをおすすめします。

上記の症状はなく、激しい頭痛が慢性的に続く場合は、今回の症状からみて、群発頭痛の可能性も考えられます。

群発頭痛はたいてい片側の眼を中心として、側頭部から後頭部にかけて現れる非常に強い頭痛です。頭痛に伴い、眼の結膜が充血したり、涙が出たり、鼻汁が出るなどの症状が出ることもあります。頭痛の持続時間は一般的に約15分~3時間以内で、2日に1回~1日に8回程度の頭痛発作が、数週~数ヶ月間、夜間の睡眠中を中心に群発するという特徴もあります(この期間を群発期とよびます)。

あまりにひどい頭痛にお悩みのようでしたら、いくつか効果的な薬もありますし、脳腫瘍や脳梗塞などの病気が隠れている可能性もありますので、早めに医師の診察をお受けになることをおすすめします。

  • 耳の痛み

飛行機に乗ったときによく耳が痛くなります。

予防法や対処法はありますか。

気圧の急変する飛行機の離着陸時に、耳が詰まるような症状を感じる方は多いかと思います。そのときに、意識的に唾を飲み込んだり、アメやガムを口に含んだりすることで、耳がすっきりした経験をされたことはありませんか。
中耳(鼓膜の内側)と鼻の奥は、耳管という細い管でつながっています。
周囲の気圧が変化したときに、あくびや飲み込みをすることで、この耳管の鼻側が開き、中耳腔内と外気の気圧が等しくなります。これがいわゆる耳抜きです。

飛行機に乗っていて耳が痛くなった場合は、まずは耳抜きをしてみましょう。

また、事前に体調を整えておくことも大切です。
もし、副鼻腔炎など鼻の病気があったり風邪をひいたりしていると、耳管が狭くなり、中耳の圧の調節がうまくいかず、耳の詰まった感じ、耳痛や、聞こえにくさ、耳鳴り、頭痛などの症状が強くでることがあります。

そのため、体調が心配であれば、あらかじめ医師に症状について相談し、点鼻薬や消炎剤などを処方してもらっておくとよいでしょう。

飛行機から降りて耳の痛みなどの症状がおさまれば、一時的なものなので心配はありません。もし、症状が続くようなら、急激な気圧の変化に伴って中耳が炎症をおこしている可能性があるので、耳鼻科を受診してください。

  • 立ちくらみ

立ちくらみをよくおこします。

何が原因でしょうか。

立ちくらみは、立ち上がることで頭(脳)の位置が高くなるため、一時的に脳へ血液が流れにくくなる状況のことです。

立ち上がる時、通常では自律神経が働き、「脳に強く血液を送れ」と心臓に指令が送られ、脳へ十分な血液が送られます。しかし、加齢やストレス、食直後、運動後などは、自律神経のバランスが乱れて脳に十分な血液が送られず、立ちくらみがおこりやすい状況になります。また、貧血や低血圧、糖尿病、脳の血管の病気、心臓の病気(不整脈など)などがある場合も、脳へ血液が流れにくくなるため、立ちくらみが生じやすくなります。

立ちくらみの症状が強くなったり、頻繁におこるようになったりする場合は、上記にあげたような病気が存在する可能性がありますので、まず、内科の受診がすすめられます。

  • めまい

周囲がぐるぐるまわるようなめまい、吐き気、ふらつきがあります。

脳神経外科に受診して問題はない、といわれましたが症状が続いているので心配です。

人間のからだは、各機能が相互に役目をはたしてバランスをとっています。具体的に説明をしますと、からだのバランスを保つためには、目や耳、全身の関節や筋肉で受け取った情報を脳が整理し、体の各部位に指令を出すことが必要となります。この流れのどこかに異常が生じると、バランスを保てずにめまいがおきてしまいます。 めまいをおこす原因はさまざまですが、大きく3つに分けることができます。

1.耳が原因のめまい

耳の中には三半規管や前庭と呼ばれる部分があり、ここが平衡感覚を感じ取り、からだの位置や向き、動きを正常に保つ働きをしています。これらの器官に異常がおきるとめまいが生じます。この場合は、回転性めまい(自分や周囲がぐるぐる回って見えるめまい)のケースが多いですが、動揺性めまい(雲の上を歩くようなふわふわするめまい)の場合もあります。めまいのほかには、難聴、耳がつまる感じ、耳鳴りなどの聴覚症状を伴うこともあります。

2.脳が原因のめまい

小脳や大脳に異常がおきるとめまいが生じます。この場合は、動揺性めまいのケースが多いですが、回転性めまいの場合もあります。聴神経腫瘍や脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血などの脳の病気が原因として考えられますので、すみやかに脳神経外科や神経内科などを受診する必要があります。

3.そのほかの原因のめまい

起立性低血圧が原因で、立ち上がった時にクラっとするようなめまいをおこすことがよくあります。このほか、貧血、熱中症、更年期障害、糖尿病などの内科的な病気、薬剤が原因でふわふわするようなめまいがおこることもあります。最近では、過労、ストレス過多、睡眠不足によりめまいをおこす方も増えています。

脳神経外科で問題ないものの、回転性めまいが続いているようですので、耳のトラブルがないか耳鼻科の医師にご相談ください。

  • 薄毛

薄毛が気になっています。

全部抜けてしまうのではないかと心配しています(女性)。

髪は一定のサイクルで生まれ変わり、「成長期」→「退行期」→「休止期」を繰り返します。このサイクルには個人差がありますが、通常4年~7年といわれています。薄毛・脱毛症の大部分は、何らかの原因でこのサイクルが短くなり、髪が成長する前に抜け落ちてしまうことです。

男性の場合、多くは前頭部から薄くなるというパターンの脱毛ですが、女性を悩ます脱毛のほとんどが、びまん性脱毛症とよばれていて、一面に広がる全体的な脱毛です。男性型脱毛症と同じく、成長することを休んでしまう休止期毛の割合が多くなり、その結果抜け毛が増えますが、男性型脱毛症と異なり、前頭部のヘアライン(生え際)の後退はなく頭皮全体の毛が抜けますので、脱毛部の境界がはっきりしなかったり、髪の分け目の部分での脱毛が目立つようです。

原因としては、遺伝、偏った食生活、ストレスなど、男性の場合の脱毛と共通する要因が多いですが、女性ではさらに、過剰なダイエットや間違ったヘアケアなども一因として挙げられています。また、出産後みられる一過性の脱毛もあります。それ以外にも、疲労、発汗、たばこなどによっても脱毛が進むことがあります。対処方法は、規則正しい生活習慣とバランスのよい食習慣、正しいヘアケアとなります。

それでもなお薄毛が進む場合には、皮膚科の医師にご相談されることをおすすめします。

  • 脱毛

抜け毛が気になります。

仕方がないことでしょうか(50代男性)。

脱毛は老化現象の一つと考えられていますが、個人差が大きく、遺伝的素因や内分泌因子が関係したり、場合によっては精神的ストレスの影響を受けたりもします。

今回の場合、性別や年代から考えて、いわゆる「壮年性脱毛」あるいは「男性型脱毛(AGA)」といわれるタイプにあてはまるように思われます。男性の場合、思春期以降になると、おでこの生え際から次第にM字型や、頭頂部から円形に脱毛する場合があり、徐々に進行していきます。遺伝的要素の影響も強いといわれていますが、直接的には男性ホルモンが関係しているといわれています。この場合、医学的にあまり画期的な治療法はないようですが、飲むタイプの発毛剤などがよく使われています。これは男性ホルモンの働きを抑制し、抜け毛を防止する作用のある薬剤です。ただし、健康保険がきかないので、自費となります。

脱毛の原因として、頭皮のフケが多いようであれば、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)に伴う脱毛症という可能性もあります。この場合には、低刺激性のシャンプーの使用がすすめられますが、頭皮が乾燥する傾向があれば洗髪後に保湿剤をつけるのがよいとされています。

また、整髪剤を使用していると、毛穴がふさがれて脱毛の原因になることもわかっていますので、就寝前には洗髪をして、しっかり洗い流すことが大切です。

この他にも、精神的ストレス、疲労、発汗、タバコなどによっても脱毛が進むことがありますので、規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけることをおすすめします。

  • 脱毛

円形脱毛症になりました。

ストレスでしょうか。もう毛が生えてこないのではないかと心配です。

円形脱毛症は人口のおよそ1~2%程度に発症し、15歳以下の小児によく見られます。円形脱毛症の方のうち、約2割が家族内で発生するので、遺伝的素因も考えられています。また、毛の組織を標的とした自己免疫も関係があるのではないかといわれています。病気やストレスが関係すると思われがちですが、直接的な因果関係は明らかになっていません。

円形脱毛症の脱毛パターンは、1ヶ所(単発型)とは限らず、複数ヶ所におこる多発型、頭全体の毛が抜ける全頭型、全身の毛が抜ける汎発型(はんぱつがた) などがあります。

円形脱毛症の多くが自然治癒するため、経過をみることも多いのですが、まずは、皮膚科へ受診し脱毛の状態を確認してもらうことをおすすめします。

円形脱毛症の状態や経過によっては、外用薬や内服薬を用いて治療することもあります。

数ヶ月前から、髪の毛を抜く癖がみられます(5歳児)。

治す方法はあるのでしょうか。

自分で毛を抜いてしまう症状を、抜毛癖(ばつもうへき:別名トリコチロマニア)といいます。毛を抜く部位は頭髪だけでなく、眉毛、まつ毛などの場合もあります。幼児や小学生に多いといわれていますが、成人に見られることもあります。このほか似たような癖として、爪を噛んだり、抜いた毛を食べてしまったりするケースもあります。
小児の場合、自覚しないで毛を抜いていることが多いため、優しく指摘してあげることで抜毛をやめることがあります。原因は明らかではありませんが、不安やストレスが原因になっていることが多いといわれていますので、お子様とのスキンシップを増やしてみることもよいでしょう。大切なことは毛を抜く行為を怒ったりしないこと、といわれています。

まずは、抜毛癖なのか、円形脱毛症などのほかの脱毛症なのか、正しい診断を受けることが大切です。小児科や皮膚科で相談しましょう。

  • 皮膚の問題

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)と診断されました。

なかなか治りませんが、どうすればよいでしょうか(50代男性)。

脂漏性皮膚炎とは、主として頭、耳、顔、わき、外陰部などの皮脂の分泌が多い部位にできやすい湿疹です。毛穴の奥の炎症と考えられていて、比較的、境目がはっきりした紅斑と落屑(らくせつ:皮膚の表層の角質がはがれた状態のこと)を主な症状とします。原因としては、真菌(カビ)の増殖などが考えられています。新生児期に現れるものは一般的に短期間で治りますが、思春期以後に現れるものは慢性に経過することも多いので、長期的な治療が必要となります。

治療については、抗アレルギー薬や抗真菌薬などの外用薬を用います。

日常生活では、睡眠不足やストレスなども悪化の原因となるため、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。洗顔や洗髪は、抗真菌薬を含む石鹸やシャンプーを使用されることをおすすめします。

主治医に相談しながら、根気よく治療に取り組んでいくことをおすすめします。

  • アレルギー

新居に引越ししましたが、目やのどの痛みや頭痛が続いています。

シックハウス症候群でしょうか。

シックハウス症候群は化学物質過敏症の1つです。化学物質過敏症とは、微量の薬物や化学物質の摂取によって引きおこされる健康被害をいいます。薬物や化学物質に対する許容量を一定以上超えると引きおこされると考えられていますが、その症状や程度には個人差が大きいことが特徴です。

シックハウス症候群は、疲れやすい・めまい・頭痛・眠気・湿疹・目やのどの痛みなどのように、自律神経系・呼吸器系・神経系・皮膚など多彩な症状を伴う症候群です。通常は新築もしくはリフォームした住宅に入居してから2~3ヶ月以内に発症します。

シックハウス症候群については、いまだ明確な診断基準はありません。住宅の高気密化や化学物質による空気汚染、カビやダニなどの関連が指摘されています。問診によって症状と環境変化の関連性を明らかにし、実際に室内環境の測定をおこなって因果関係を判断するしかありません。

症状が続くようでしたら、アレルギー科や内科にてご相談されることをおすすめします。