手・足:質問一覧

気になる症状やキーワードのある質問を選択してください。質問を選択しますと下に回答が表示されます。

  • しびれ

手がだるく、しびれもあります。

ホワイトボードに文字を書いていると腕のしびれが強くなって書くのをやめたくなります。どんな原因が考えられるでしょうか。

今回の症状から、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)という病気の可能性があります。胸郭出口症候群は、鎖骨、第1肋骨、前・中斜角筋という筋肉で形成される「胸郭出口(首の付け根~鎖骨付近)」というところで、神経や動脈が圧迫されたり、引っ張られたりすることによって生じる病気です。

具体的な症状として、首から腕にかけての痛み、しびれ、だるさがみられます。なで肩の女性におこることが多いようです。そして、ひじを何かで支えているときにはあまり苦痛を感じませんが、洗濯物を干す、つり革につかまる、鞄を持つ、買い物袋を下げるなどの際に、痛み、しびれ、脱力感がみられます。

そのため、姿勢を注意し、重いものを持ったり、持ち上げたりなど、症状を悪化させる動作を避けることが大切になります。症状により、装具を用いたり、リハビリや、痛み止め、血流をよくする薬などが投与されたりします。上記の方法をとっても症状が改善しない場合や、病気の状況に応じて、手術による治療をおこなうこともあります。

もし、このような症状に該当するようであれば、一度、整形外科の診察をお受けになることをおすすめします。

  • 指の問題

手の指を曲げた後、伸ばすのに時間がかります。

無理に伸ばすと痛みます。何がおきたのでしょうか。

今回の症状から推測しますと、「ばね指」といわれる状態が疑われます。ばね指とは、指を曲げるときに使われる屈筋腱と、指を曲げるときに腱が浮き上がらないように押さえつける役割のある腱鞘が、引っかかるようになることでおきます。

よく使う親指、中指、薬指に多く見られます。指を使いすぎること(家事や労働などの影響)、また、糖尿病の方、女性の場合はホルモンの影響により、屈筋腱と腱鞘がこすれて炎症をおこし(腱鞘炎)、それが慢性化して引っかかりがおきる状態となります。

具体的な症状としては、指の付け根に痛みを感じたり、腫れたり、指を伸ばしたときにカクッとした感覚と共にはじかれたようにまっすぐなる、ばね仕掛けのような動き(弾発現象)がみられます。

日常生活に支障をきたすとき、腫れや痛みが強いときには以下のような治療が必要です。

  1. 1.外用薬塗布、局所の固定
  2. 2.腱鞘内注射(ステロイド、局所麻酔)
  3. 3.手術(腱鞘切開)

まずは、整形外科の医師にご相談することをおすすめします。

指の関節をポキポキ鳴らすのがクセになっています。

からだへの影響はあるのでしょうか。

関節をポキポキ鳴らす場合、普通はつぶれている関節の真空の袋が引っ張られ、内側の空洞の圧力が変わることによって音が鳴るといわれています。

鳴らすことでの、からだへの影響についてですが、特に病気になったという報告はありません。指の関節以外にも、首や腰、足の関節を鳴らす場合も同様です。 基本的に、痛くなければ問題はないとされています。しかしながら、無理に指を鳴らして脱臼してしまった場合、指が変形することもありますので、注意が必要です。

  • 指の問題

突き指をして、小指の第一関節が腫れています。

突き指の処置は、指を引っ張ればよいとききましたが、それで大丈夫でしょうか。

自分で強く指を引っ張ったり、他人に引っ張ってもらったりする処置は、けがを悪化させることがあります。 まずは安静にして動かさないことが大切です。

突き指をすると内出血をおこして徐々に腫れてきます。 指輪をはめている場合は、腫れで指輪が外れなくなったり、循環障害をおこしたりすることもあるので、早めに外すようにしましょう。

けがの程度を自己判断することは危険です。骨折の有無や、腱、靭帯損傷の有無を判断するには、整形外科医による診察とレントゲン写真が必要となります。 治療も骨折や靭帯損傷の程度によって、固定方法や固定期間も異なり、なかには手術を必要とする場合もあります。 1週間以上痛みや腫れが続く、動きが悪いなどの症状があれば、なるべく早めに整形外科を受診されることをおすすめします。

  • 関節の問題

手首の関節に、指先ほどの大きさのコブができています。

ネットで調べたところ、ガングリオンのように思えます。ガングリオンの場合は、何科を受診すればいいですか。

症状から、ガングリオンの可能性が高そうです。
ガングリオンとは、関節から発生した袋の中にゼリー状のものがたまっている腫瘤(こぶ)です。手関節または手首の周辺にできることが多く、大きさは大豆大からピンポン玉くらいです。
ほとんどの場合痛みはありませんが、神経の近くにできて神経を圧迫している場合は、痛みやしびれを生じることがあります。

受診の診療科は、整形外科か皮膚科になります。
痛みがなければそのまま様子をみていてもよいですが、手関節の動きを妨げる、痛みやしびれがあるときは、針を刺して注射器で内容物を吸引し排出します。外来でできる処置になりますが、一度処置をしてもまた膨らんでくることもあります。また、ガングリオンを袋ごと摘出する手術もありますが、袋の根っこが関節の深くにあり、思ったよりは大きく傷をつける手術であること、手術をしても再発する可能性があることから、手術はしない場合がほとんどです。

まずは、ガングリオンかどうか確認することがすすめられますので、整形外科か皮膚科への受診をおすすめします。

  • 関節の問題

手の指の第一関節が腫れて曲がってしまっています。

痛みもあり、第一関節の動きも悪いです。リウマチが心配です。

リウマチとは、からだのあちこちの関節に炎症がおこり、その結果、関節の痛みや腫れ、こわばり、関節変形などの症状がおきる病気です。症状は手指ではPIP関節(第二関節)に多くみられ、そのほかには手関節、肘関節、肩、膝などにおこります。

関節リウマチと間違えられやすいものとして、へバーデン結節があります。 これは人差し指から小指にかけて第一関節がふしくれだったり、赤く腫れたり、曲がったり、痛みを伴うもので親指に症状がでることもあります。関節の動きが悪くなることや、痛みのために強く手を握ることが困難になることもあります。

リウマチは1つの検査データだけで確定診断は行いません。 関節症状の有無、炎症所見の有無、発症の仕方、そして血液検査などすべての情報をあわせて、総合的に判断します。

まずは、整形外科を受診し、診断を受けることをおすすめします。

  • 血液の検査

血液検査でRF(リウマトイド因子)が陽性でした。

何も症状はありませんが、リウマチということでしょうか。治療は必要でしょうか。

リウマチとは、からだの関節に炎症がおこり、その結果、関節の痛みや腫れ、こわばり、関節変形などの症状がおきる病気です。

今回のRFという検査ですが、実は健康な方でも陽性がでることがあります。健康な方では3%、高齢の方では10%の割合で陽性となり、また男性よりも女性のほうが陽性率が高い、といわれています。 また、リウマチと診断された方のうち30%の方は、RFが陰性という結果がでるともいわれています。 つまり、RFが陽性イコール関節リウマチというわけではないのです。

最近はもう少し詳しい血液検査で、より早期にリウマチかどうか分かるようになりましたので、気になる症状があればもう少し細かい血液検査や画像検査を受けてみましょう。治療は、採血データの結果や関節症状の重症度で異なりますが、薬物療法が中心になります。

  • 関節の問題

関節リウマチの治療中ですが、突然小指が曲がったまま伸びなくなりました。

腱が断裂しているといわれましたが、手術をした方がよいのでしょうか。

骨と骨をつないでいる関節は、関節包という袋で包まれており、さらにその内側に滑膜という膜があります。関節リウマチは、主にその滑膜が異常増殖して、関節の腫れや痛み、こわばりなどが生じる病気です。それが進行すると、関節が変形をきたすことがあります。

関節リウマチが進行してくると、ある日突然指が伸ばせなくなることがあります。これが、腱が断裂したことによる症状です。滑膜の炎症が手の腱に及んだり、変形した手首の骨の摩擦がおきたりすることで腱の断裂がおこるのです。症状は何か作業をしているときに急におきることもありますが、気づかないうちに自然に断裂している場合もあります。
腱の断裂は、小指の付け根の関節におきることがもっとも多いのですが、薬指や親指から現れることもあります。いずれにしても、一本の指で腱断裂が生じると、続いて他の指にも腱断裂がおきる可能性があります。

治療は、手術が必要です。
腱の断裂した部位は、刃物による傷とは異なり、切れた腱同士を縫い合わせることは困難です。そのため、ほかの指を伸ばす腱を移し替える腱移行手術や、足りない部分に腱を橋渡しするように移植する腱移植手術がおこなわれます。また、同じような腱断裂を繰り返さないために、同時に炎症をおこしている滑膜を切除したり、骨を一部切除したりすることもあります。

病状によっては、手術によってある程度の機能を取り戻すことも可能です。整形外科医と手術についてよくご相談ください。

  • 関節の問題

手を引っぱったら急に泣きだし、手を動かさなくなってしまいました(2歳児)。

どうしたらよいでしょうか。

症状がおきた時の状況と年齢から、幼児期におきやすい、肘内障(ちゅうないしょう)の可能性が考えられます。

肘内障とは、手を引っぱったことで前腕(肘~手首の部分)の外側にある橈骨(とうこつ)という骨が、肘の靭帯(じんたい)から半分抜けでてしまった状態のことをいいます。
2歳から4歳頃に多く発症します。原因は、骨の形態がしっかりせず、靭帯もゆるいためと考えられています。再発を繰り返す子どももいますので、この時期は不意に子どもの手を引っぱらないように心がけましょう。通常、6歳過ぎには靭帯の強度がしっかりしてくるので発症しなくなり、後遺症を残すこともありません。

肘内障の症状としては、腕をだらんと垂らしたまま動かそうとしなかったり、触ると嫌がったり、痛みを訴えたりします。けがをしたときによく見られる、肘が赤くなる、腫れる、熱をもつような症状はみられません。

肘内障が疑われる場合には、安静にして速やかに整形外科を受診しましょう。
肘内障で重要なのは、他の病気との区別です。もし骨折や靭帯損傷をおこしている場合には、ひねるなどの整復(骨折や脱臼した部分を正常の位置に戻すこと)をしてはいけないからです。肘内障は転んで手をついたり、どこかにぶつけたりしただけではならないので、痛がるようになった状況を医師に詳しく説明してください。

肘内障と診断されれば、徒手整復(手で整復すること)がおこなわれます。
症状が現れてから、数時間から一晩経過しても通常は整復可能です。時には自然に治ってしまうこともあります。しかしながら、受傷から整復までに数時間経過すると、手を動かすようになるまで少し時間がかかる場合もありますから、早めに受診して整復をしてもらいましょう。

  • 脳神経の問題

コップを持つ手がふるえていることに気づきました。

近くの内科を受診しましたが、症状がよくなりません。

ふるえには、緊張した時や、寒い時など、誰でもおこりうる生理的なふるえがありますが、このような生理的なふるえは、日常生活に支障がない場合が多く、問題になることはありません。

からだのふるえを、医学的には振戦(しんせん)といいますが、物を持った時や、ある姿勢をとった時にみられるふるえの代表的なものに、本態性振戦(ほんたいせいしんせん)と呼ばれるふるえがあります。
この本態性振戦は、日常生活に困難をきたすほどにふるえが激しくなったものを指しますが、ふるえ以外の症状のないことが特徴です。原因は何らかの神経伝達系の障害と考えられていますが、具体的なメカニズムはわかっていません。
この本態性振戦とよく似た症状をおこす病気として、パーキンソン病があります。パーキンソン病は、ふるえ、動作緩慢、小刻み歩行、手足の筋肉のこわばりなどを主な症状とする病気です。原因は、脳内のドーパミン(神経伝達物質のひとつ)が減少するために、運動の調節がうまくいかなくなるといわれています。
パーキンソン病のふるえは、両腕の力を抜いてリラックスした状態の時におこることが多いです。また、本人がふるえを意識したり、動作したりするときに止まることが多いのも特徴です。

それ以外にも、ふるえがおこる原因として、甲状腺の病気、薬やアルコールの影響などもあります。

原因によって治療方法は異なり、早期から治療が必要な場合もありますので、症状が改善しないようであれば、内科の主治医とご相談の上、神経内科の専門医受診をおすすめします。

  • しびれ

何もしていないのに手足がしびれます。

しびれ以外に特に症状はありません。何が原因なのでしょうか。

しびれについてお答えします。何もしないのにビリビリしたり、ジンジンしたり、あるいはちょっと触れられたことがきっかけとなって生じる異常感覚を「しびれ」と表現します。

手足の知覚には、触覚、痛覚、温冷覚、深部知覚、位置感覚があり、これらは手足の皮膚、筋肉、骨膜、関節などにあるセンサーが刺激を感じ取って、その情報が末梢神経(からだの各部位に伸びている神経)から脊髄、さらに大脳へと伝わり、そこで異常を感じることになります。この通り道のどこかで障害がおきると、しびれが発生するわけです。

このうち最も多いのが、末梢神経が障害される場合で、筋肉や腱などで神経が締め付けられたりすることによるしびれは誰でも経験します(例えば、普段は滅多にしない正座で足がしびれたり、不自然な姿勢で眠り込んで手がジーンとしびれたりなど)。そのほか、複数箇所が同時にしびれるときは、糖尿病や膠原病(こうげんびょう)、ウイルス感染などが原因に考えられます。

首の骨(頚椎:けいつい)が変形することによって神経が圧迫されることによってもしびれを生じることがあり、さらに大脳での異常、例えば脳出血、脳梗塞、脳炎などによってもしびれをきたすことがあります。これらは中枢神経に由来するしびれです。

しびれが継続し、力が入りにくいなどといった症状がみられるならば、まずは、整形外科医の診察を受けることをおすすめします。整形外科では、首のレントゲン写真やMRIなどの画像検査、神経伝導速度検査などによってしびれの原因を調べることになります。診察をした結果、他の診療科を紹介されることもあります。

  • むくみ

以前より、足のむくみが続いています。

体重も少し増えてきており心配です。

むくみとは、細胞と細胞の間の水分(間質液)が増加した状態をいいます。

むくみの症状がでる代表的な病気は、主に以下が考えられます。

  1. 1.心臓の病気(うっ血性心不全など)
  2. 2.腎臓の病気(ネフローゼ症候群など)
  3. 3.肝臓の病気(肝硬変など)
  4. 4.甲状腺の病気(甲状腺機能低下症など)
  5. 5.静脈の病気(下肢の静脈瘤など)

このような病気は、胸部レントゲン、血液検査、尿検査などで見つけることができます。

また、上記の病気が疑われる場合に現れる症状としては、

  1. 1.足以外に顔や手にもむくみがみられる
  2. 2.むくみだけではなく、動悸や息切れがみられる
  3. 3.むくみと同時に食欲が落ち、からだがだるい
  4. 4.むくみの部分に痛みがある
  5. 5.リンパ腺が腫れてきた

などがあげられます。

また、薬によりむくみが生じたり、内臓や血管などに病気がなく、特別な原因がないのにむくむ場合もあります。

むくみ以外に症状がある場合やむくみが持続する場合、体重増加が著しい場合には、内科医師の診察を早めに受けることをおすすめします。

  • 腰の問題

腰椎椎間板ヘルニアで、太ももから足にかけてのしびれがよくなりません。

整形外科でブロック注射をすすめられていますが、どのような治療なのでしょうか。

椎間板は、背骨に加わる衝撃を和らげるクッションの役目をしている部分です。椎間板の中には柔らかくて弾力のある髄核(ずいかく)と呼ばれる部分がありますが、椎間板が加齢などにより変性したり亀裂が生じたりすると、この髄核が椎間板から押し出されます。この状態を椎間板ヘルニアといいます。 でっぱったヘルニアは神経を圧迫して炎症がおこり、足の痛みやしびれなどの症状がでることがあります。

治療としては、消炎鎮痛剤などの薬物治療、コルセットの使用、理学療法、神経ブロック注射などの保存療法と、手術療法があります。最近は9割方手術をせず、保存治療で症状の改善が見込めます。

今回、ブロック治療をすすめられたということですが、この治療は痛みを和らげる目的でおこなわれます。 腰椎におこなうブロック注射は2つの方法があり、1つは神経根(しんけいこん:神経の根本の部分)ブロック注射です。 これは、問題のある神経根に直接針を刺して局所麻酔剤を注入する方法です。レントゲンで透視しながらおこなうので、外来受診とは別に、ある程度時間をとる必要があります。 神経に針をさすので強い痛みがありますが、効き目はあります。 神経に当たったかどうか確認するために造影剤を使いますが、造影剤のアレルギー症状がでる方がいますので、慎重に症状を確認しながら、治療していきます。また、麻酔剤の影響で足に力が入りにくくなることもありますが、一時的な症状ですので心配はありません。

もう1つは硬膜外ブロック注射です。 脊柱管という神経が通っている管をつつむ膜の間に、局所麻酔剤を注入していく方法です。お尻のあたりからの注射と、背中からする注射があります。 外来で受けることができ、定期的におこなうこともあります。 神経根ブロックより効き目はマイルドですが、痛みはあまりありません。 どの治療方法を選択していくのか、また治療に対してご不安な点については、主治医によく相談していただくとよいでしょう。

  • 血管の問題

足の血管にこぶのようなものができています。

下肢静脈瘤と診断されましたが、どのような病気でしょうか。

下肢静脈瘤とは、足の静脈の内側にある弁がうまく働かずに心臓へ血液が戻ることが妨げられ、血管が蛇行したり、こぶがボコボコ膨れ上がったような状態になってしまうことをいいます。

自覚症状が無い場合も多いですが、足の痛みやだるさを伴うこともあります。さらに悪化すると、合併症として色素沈着、皮膚潰瘍、出血、血栓性静脈炎などをおこすことがあります。

治療としては、一般的に以下のような方法がすすめられます。

  1. 1.寝る時に足をあげる
  2. 2.弾性包帯を巻いたり、弾性ストッキングを履いて圧迫する
  3. 3.長時間の立ち仕事を避ける

自覚症状のある場合には、硬化療法(直接静脈瘤に薬を注射し固める治療法)や、外科手術として、静脈抜去術(静脈瘤ができている静脈自体を抜き取る)、結紮術(けっさつじゅつ:静脈をしばり血液の逆流を止める)、レーザー治療が検討されます。

足の表面に、こぶのように血管が盛り上がって見え、足のだるさや痛みを感じている場合は、血管外科で一度ご相談されることをおすすめします。

  • こむらがえり

足が、よくこむら返りをおこします。

痛くて辛いのですが、治まるのをじっと待っています。対処方法や予防方法を教えてください。

こむら返りをおこす原因には、主に以下のものが考えられます。

  1. 1.血中の電解質のアンバランスによるもの
  2. 2.筋の疲労によるもの
  3. 3.腰の障害によるもの
  4. 4.冷えによるもの

こむら返りをおこす原因はおもに上記の1~4が考えられます。ほかには、末梢神経が侵される神経の病気、腎不全・肝硬変・糖尿病などの代謝性の病気、甲状腺機能低下症などの内科的な病気、薬による影響などが考えられます。

ご自身での予防方法としては、急激な運動後におきやすいので、十分な準備運動、筋肉のストレッチをするとよいでしょう。また、下痢や熱中症で急激に体が水分を失うと生じやすいので、適切な水分補給が重要となります。水分補給には電解質が含まれたイオン飲料などがおすすめです。

こむら返りがおきたときの対処方法は、まず収縮した筋をゆっくり伸ばします。そして、痛みが落ち着いた後にタオルなどで温めるとよいでしょう。

このような予防・対処法をとってみても症状を繰り返す場合には、まずは内科で問題がないことを確認してもらうことが必要です。内科的に異常がなければ、整形外科を受診することをおすすめします。

こむら返りの治療としては、筋肉の緊張を和らげる薬の処方や、漢方による治療(医師によって使用しない場合もある)などがあります。

  • 足のむずむず感

長い時間じっとしていると、足の奥の方からむずむずするような不快感をおぼえます。

不快感が気になり始めると、足を動かさずにいられなくなります。寝ているときに、気になって寝返りをうったり、足をたたいてみたりして、熟睡ができずに困っています。

症状から、「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」という病気の可能性が考えられます。

むずむず脚症候群とは、足の表面ではなく内側に不快感(むずむずする、虫が這う、痛がゆいなど)があり、足を動かしたくなる病気です。安静にしている状態で症状が始まる、あるいは悪化する、運動によって改善する、日中より夕方・夜間に強くなるなどの特徴があります。

むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていませんが、慢性腎不全(特に透析中)、鉄欠乏性貧血、妊娠、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチなどの病気が原因で生じる場合もあります。軽度の場合は、持病の治療や服用している薬剤の調整、日常生活の見直しなどで症状が改善する場合もありますが、重度の場合は、抗てんかん薬やパーキンソン病などでも使用されるドパミン作動薬などが処方されることもあります。

むずむず脚症候群の症状は夕方から夜間にかけて現れやすいことから「入眠障害(眠りにつくことができない)」「中途覚醒(夜中に目が覚める)」「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」などの睡眠障害の原因となり、日中、仕事や家事に集中できないなど日常生活に大きな支障をきたすことになります。症状が強い場合は、睡眠専門医のいる医療機関や神経内科への受診をおすすめします。

  • 膝の痛み

両膝に痛みがでて、偽痛風といわれました。

偽痛風は痛風とは違うのですか。

尿酸値が高くなると、尿酸塩の結晶が関節組織に沈着します。この尿酸塩の結晶が関節腔内にはがれ落ちると、白血球などが異物とみなして攻撃し、炎症がおこります。これがいわゆる痛風です。
偽痛風の場合は、尿酸塩ではなく、ピロリン酸カルシウムの結晶により関節に炎症がおこります。ここが痛風と違うところです。
偽痛風は軟骨の石灰化を伴うこともあり、ピロリン酸カルシウム結晶沈着症や軟骨石灰化症とも呼ばれています。
関節から抜いた水の中にピロリン酸カルシウムの結晶成分があれば、偽痛風と診断されます。

60歳以降の方に多くみられる病気ですが、原因ははっきりとわかっていません。
症状は、関節に痛みや赤みがおこり、局所の熱感を伴うこともあります。どの関節にも生じますが、半数以上が膝関節にでます。肩関節や足関節などの大きな関節に発生しやすい傾向にあります。
症状の現れ方としては、急性の関節炎を繰り返すタイプや、比較的慢性に経過し、朝のこわばりなど関節リウマチと似た症状を呈するタイプなど、いくつかあります。

治療としては、結晶を取りだす方法がないため、急性発作時には局所を安静保護し、冷却や薬剤による鎮痛など対症療法が中心となります。
慢性化した場合には、症状に応じて副腎皮質ステロイド薬の関節腔内に注射したり、変形性関節症を合併しているときにはリハビリテーションでの運動療法をおこなったりします。
さらに、症状が強い場合には、関節鏡による関節内の洗浄や、人工関節置換術などの手術をおこないます。

  • 膝の痛み

右膝痛で整形外科を受診したところ、変形性膝関節症と診断されました。

なぜ、このような病気になったのでしょうか。どのような治療がありますか(60代女性)。

変形性膝関節症とは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(けいこつ:すねの骨)で構成される関節の軟骨がすり減り、関節に炎症がおこる病気です。 多くは、関節が突っ張る、何となく動かしにくい、立ち上がりや起き上がりなど動作の開始時や、階段・坂道を下りるときの膝の痛みといった症状から始まります。軟骨のすり減りが進むと、膝の曲げ伸ばしをすることが辛くなり、平地歩行も困難になってきます。

原因としては、筋力の低下、肥満、加齢、けがなどがあります。 膝を支える筋力の低下や体重の増加は、膝への負担を大きくします。また、関節軟骨は年齢とともにすり減ります。若い頃、半月板損傷や靭帯損傷といったけがをした方も、その際に軟骨が傷んでいることが多く、軟骨がすり減りやすくなっています。

治療には、関節の可動域(動かすことが可能な範囲)を広げる訓練、大腿筋力の強化、内服・外用薬の処方、ヒアルロン酸注射などがあります。このような保存療法で改善しない場合には、手術をすることもあります。

膝の可動域が狭くなると、膝の内側に負担がかかるようになり、大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)という膝関節を支えている筋肉が弱り、膝関節への負担が大きくなります。運動としては、ハーフスクワットや水中歩行がおすすめです。

また、保温効果のあるサポーターを使用したり、正座を避けてイスを使用したり、寝具を布団からベッドに変えたりすることでも膝への負担が軽減されます。

  • 膝の痛み

左膝の痛みで受診したところ、半月板損傷と診断されました。

半月板損傷とはどのような病気ですか。手術を受けなければいけないのか心配です。身長160cm、体重45kgで痩せすぎといわれています。長い階段を歩くのは辛いのですが、ウォーキングはできます。

半月板とは、脛骨(けいこつ:すねの骨)の上にあるC型をした軟骨様の組織で、衝撃を吸収して分散させるクッションの役割や、関節の動きを滑らかにする働きがあります。これが傷つくと、膝の痛み、膝の引っかかるような感じなどの症状がでます。半月板損傷の原因としては、スポーツなどのけがから生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月板に軽微な外からの力が加わって損傷する場合(変性断裂)とがあります。 半月板の変性断裂は、ある程度の年齢になると多かれ少なかれ誰にでも認められます。

歩行や日常生活に支障がないのであれば、手術はしません。まずは、抗炎症薬や関節内注射などの治療で症状が改善するかをみていきます。

痩せているのは膝にとって悪いことではありません。しかしながら、ある程度の筋力は必要でしょう。半月板損傷がある場合、大腿四頭筋(膝を支える役割をしている太もも前面の筋肉)を鍛える運動をおこなうことが重要です。

膝を深く屈曲する運動は、半月板にストレスをかけてしまいますので、膝への負担が少ないウォーキングや水中歩行がおすすめです。

  • 捻挫

1週間前に段差のある所で足首をくじいて、痛みと腫れが続いています。

冷やしていたのですが、痛みは通常どれくらいでよくなるものなのでしょうか。このまま様子をみていても大丈夫でしょうか。

足関節捻挫(足関節靭帯損傷)の場合ですと、早ければ2~3週間くらいで痛みがとれます。しかしながら、痛みの感じ方には個人差もあり、損傷の程度でも異なりますので、はっきりとはいえないのが実情です。

また、捻挫と思っていても、骨折している場合があります。 自己判断はせずに、まずは整形外科を受診して、骨折かどうかも含めて診断してもらうことが大切です。診断には、触診やレントゲン撮影をおこないます。

骨折がなく、足関節靭帯損傷であった場合、受傷直後には、安静・固定、冷却、圧迫、足をなるべく高い位置におくなどの処置をおこないます。

薬物療法としては、消炎鎮痛剤や外用剤を使い、安静・固定のため、サポーターで患部を固定して経過観察をします。 固定期間は損傷の程度によりますが、固定中でも骨や筋肉の萎縮を避けるため、歩行などの軽い運動は許可されることが一般的です。 固定をはずした後は、リハビリにてストレッチングや筋力強化をして再発防止に努めるようにします。

激しいスポーツ活動を継続される方で、靭帯損傷の程度が強い場合や、以前の古いけがで重度の靭帯損傷を経験し、関節に不安定性が残ったままで日常生活に支障がある場合には、手術療法を検討していきます。

  • 外反母趾

足の親指の下の付け根が「く」の字に曲がっています。

歩く時に痛いです。外反母趾でしょうか。手術をしなければいけませんか。

外反母趾の原因としては、靴の影響があげられます。 ハイヒールなど、踵が高く先が細い靴を長時間はいていると発症しやすいといわれています。

指が曲がっていると自覚しても、特に痛みの症状を感じなければ、今すぐに受診する必要はありません。 しかし、今回のように痛みなどの症状が伴う場合には、炎症などをおこしていることもあるので、整形外科への受診をおすすめします。 外反母趾の治療は、保存療法が主体になります。

保存療法としては、ハイヒールやゆるすぎる靴などは避け足にあった靴を履くようにしましょう。 また、扁平足の人に外反母趾が多い傾向があるので、靴の中敷などを用いて扁平足への対策をとってみるのも方法です。さらに、足の指の筋力強化は足裏のアーチの強化につながりますので、足の指を閉じたり開いたりする運動をしてみたり、裸足でタオルをつまんで寄せる運動もおすすめです。

保存療法をおこなっても症状が改善されない場合や、よほど重症の場合に、手術療法を検討します。

  • しびれ

左足の小指外側がしびれています。

歩行や指の動きは問題ありません。ふくらはぎまでしびれの範囲が広がっているので気になっています。

足のしびれの原因として代表的なものは、神経障害や血行障害によるものです。神経障害は、腰から足につながる神経の通路のどこかに問題があることでおこります。例えば、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアや、ひざ下から足首での神経絞扼障害(しんけいこうやくしょうがい:神経が何らかの原因で圧迫される)が知られています。血行障害は、ひざ下や足部での血のめぐりが何らかの原因により低下し、症状がでるものです。

しびれで足が動かしづらい、歩くときに足が上がりにくいといった麻痺の症状が出てくる場合には、早めに受診することがすすめられます。まずは、整形外科を受診されるのがよいでしょう。整形外科で診察をした結果、上記以外の原因が疑われる場合には、他の診療科を紹介されることもあります。

  • 足裏の痛み

右足の裏に、激痛が走ります。

原因として何が考えられるのでしょうか?

足の裏の痛みが生じる原因として、

  1. 1.足底腱膜(かかとの骨の下側と足の指の付け根をつないでいるひも状の組織)の炎症
  2. 2.神経の圧迫
  3. 3.皮膚の病気
  4. 4.その他(腫瘍など)

などの可能性が考えられます。

1は「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」と呼ばれ、スポーツや仕事などによって足が慢性的に負担を受けることにより、発症すると考えられています。起床直後や、長時間座った後の最初の一歩で、踵から土踏まずの部分にかけて痛みが生じる場合が多いです。一般的には、まず1日の中で、立ったり歩いたりしている時間を減らし、足の裏にかかる負担を減らしてあげることが大切です。また、痛みに対して内服治療やステロイド薬の局所注射をすることもあります。このような方法で効果がない場合には、手術が検討されることもあります。

足の裏の痛みは、この他にも2~4のような原因が隠れている可能性もあります。症状が持続する、強い痛みを感じる、歩行に支障があるようであれば、まずは整形外科に受診されることをおすすめします。

  • 爪の外傷

足の親指を強くぶつけて、爪がはがれてしまいました。

また、爪は生えてくるでしょうか。

爪を作る細胞がどれ位のダメージを受けたかにより回復の経過は異なります。

強いダメージがあった場合に、爪が伸びる速度がゆっくりになってしまったり、その後も変形した爪が生えてくる可能性があります。

また、生え変わっていくうちにダメージを受けた細胞が修復されて徐々にきれいな爪に変化していくこともあります。

爪全体が生え変わるのに順調にいっても1年くらいはかかると思いますから、皮膚科の医師と相談しながら、年単位で様子をみていきましょう。

  • 爪の問題

足の親指の巻き爪が食い込んで、歩くと痛みがあります。

皮膚科に行けばよいのでしょうか。

巻き爪は、爪の左右の端が内側に巻いている状態をいいます。 原因としては、先の狭い靴や爪の水虫によることが多いといわれています。

診断を受けるには皮膚科でよいと思いますが、症状によっては爪をカットするなどの処置がおこなわれますので、整形外科や形成外科などにかかって治療を受けることが望ましいでしょう。

近年、巻き爪を弾性の強いワイヤーを用いて矯正する治療がおこなわれています。 保険は適用されませんが、治療時に痛みはほとんどなく、治療時間も短時間で済みます。爪が長くのびてきたら、つけ直します。

このような治療方法は、すべての病院でおこなっているわけではありません。また、病院によって治療をおこなう科が異なりますので、事前に治療の方法などについてお問い合わせの上、受診されることをおすすめします。

  • 爪の色

足の親指の爪の半分が黒くなっています。

歩くと痛いときがありました。内出血なのでしょうか。

一部の爪が黒くなっている場合、原因のほとんどは、外傷による爪床(爪がのっている柔らかい皮膚の部分)からの出血です。爪が伸びると黒い部分が先端に移動し、いずれ消えていきます。

もうひとつの原因としては、爪の付け根の炎症やほくろが考えられます。爪が伸びるにしたがって、付け根のほくろの色素が爪先まで伸び、黒い線が出来上がります。

爪の成長は、1日に0.1~0.15mm程度です。そのため、爪床がすっかり綺麗になるには数ヶ月程時間がかかります。 ただ、爪の変形、黒い部分の幅・大きさが変化する場合、爪の慢性的な炎症やがんなどが隠れている場合もありますので、皮膚科の受診をおすすめします

  • 爪の形

爪に線がはいるようになりました。

昔はこんな爪ではなかったので、病気ではないかと気になっています。

爪の線は多くの方にみられます。病気の場合と病気ではない場合があります。

1.縦の線が入る場合

成人の爪は、よく見ると全体に縦に走る細い線があります。 この縦の線は、加齢とともに数も太さも増していきますが、内臓の病気とは関係ありません。 加齢に伴って爪の伸びが悪く、厚くなってくるのです。いわゆる老化現象です。 高齢になると爪と皮膚の間に角質物質がたまって、爪がもちあがるようになります。ときに縦に裂けることもあります。 対策としては、顔のしわと同じように、爪にも油分や水分の補給をすることをおすすめします。 黒い線の場合は、外傷やほくろによるものが多いですが、爪が変形したり、黒い部分の幅・大きさが変化したりする場合、まれに爪の慢性的な炎症やがんが隠れていることがありますので、早めに皮膚科を受診しましょう。

2.横の線が入る場合

爪の横線や横溝は、爪を形成する爪母(そうぼ:爪の根元の部分)に何らかの刺激が加わったときに生じます。加わる刺激が強いほど、また、加わる時間が長いほど、溝は広く深くなります。刺激をうけたあと、数週間たってから溝ができてきます。 よくみられるのは、外傷、マニキュアの使用などです。また、糖尿病や腎不全などの病気が悪化した時や、感染症で発熱した場合に、爪母に何らかの悪影響が及ぶと溝ができます。通常、この溝は爪がのびるとともに先端へと移動していき、体調がよくなればやがて消失します。

時々、自分の爪をじっくり観察してみて、何か気になることがあれば皮膚科に相談してみましょう。

  • かゆみ

両足の指にかゆみがあり、皮膚がむけます。

市販の水虫薬で効果がありませんが、どうすればよいでしょうか。

症状からは、やはり水虫の可能性が考えられます。
足の水虫の一般的な症状の現れ方は、

  1. 1.小さな水疱が足の裏やかかとにできて、皮がむけてくるもの
  2. 2.指の間が赤くただれ、ひび割れたりするもの
  3. 3.かかとを中心に足の裏全体が角質化し、硬く乾燥するもの

という、3つがあります。

水虫の治療としては、かゆみと炎症の度合いに応じて、抗真菌剤などを用います。また、症状が重度の場合は内服治療をおこなう場合もあります。市販の塗り薬を使って効果がない場合や、炎症がひどくなるような場合は、皮膚科を受診されることをおすすめします。

ご自宅でできることとしては、水虫は高温、多湿下ではなかなか改善しませんので、靴下をこまめに履き替えるなどして、足を乾燥させるよう心がけましょう。清潔を保つために、毎日石鹸で足の指の間まで丁寧に洗うことも大切です。また、水虫は他の人にうつしてしまう可能性もありますので、スリッパ、サンダル、お風呂の足ふきマットなどは共用しないように注意していただくとよいでしょう。

  • 爪の問題

爪の水虫と診断されました。

治療方法について教えてください。

爪の水虫を、正式には爪白癬(つめはくせん)といいます。白癬の菌が爪に侵入して発症します。手の爪白癬は、足や他の場所にある白癬をかき壊すことによって、爪の中に菌が侵入して発症します。

爪白癬の治療は、塗り薬では爪の奥深くまで薬の成分が浸透しないため、抗真菌薬の内服治療が基本となります。 肝臓が悪い人は内服できないのですが、肝臓の機能に問題が無ければ、定期的に血液検査で肝機能障害がでていないか確認しながら内服していきます。

治療期間は、3~6ヶ月で、治療薬によって異なります。 1日1回の内服を約6ヶ月間継続する方法と、1週間の内服の後3週間休むパターンを3回繰り返す方法があります。手の爪より足の爪の方が治療時間がかかります。 内服薬が服用できない場合は、更に時間はかかりますが爪をやわらかくする薬と塗り薬で根気良く治療する場合もあります。

皮膚科の医師とよく相談をして、治療法を選択しましょう。