耳・鼻・のど:質問一覧

気になる症状やキーワードのある質問を選択してください。質問を選択しますと下に回答が表示されます。

  • アレルギー

今年初めて花粉症と診断を受けました。

2月頃から、目のかゆみや、くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまりの症状が現れました。家庭でできる工夫はありますか?

ある物質に対して、体が過敏な拒否反応を示すことをアレルギーといい、その中でもスギなどの花粉によって引きおこされる症状を花粉症といいます。 花粉症の症状を軽くするためには、薬での治療のほかに、花粉が体に入ってこないようにする工夫が必要です。

花粉症の主な対処法を以下にお知らせします。

1. マスク

花粉の飛散量が多いときには、吸い込む花粉を減らし、鼻の症状を軽くする効果が期待できます。顔に密着するタイプのマスクを選ぶとよいでしょう。

2. メガネ

花粉の飛散量が多いときには、目に入る花粉を減らせます。

3.うがいや洗顔、シャワーを浴びる

花粉が付きやすいのは表面に出ている頭と顔です。外から帰ってきたら洗顔をしたり、シャワーを浴びたりして、花粉を洗い流すとよいでしょう。また、うがいにより、のどに流れた花粉を取り除くことができます。

4.衣服の工夫

外から室内に入る前に衣服に付着した花粉を払いましょう。 表面がすべすべした綿やポリエステルなどの化学繊維は、花粉が付着しにくく、衣服に付着した花粉を吸い込む量を減らすことが期待できます。また、帽子をかぶることで花粉が頭に付着することを防げます。

5.部屋の環境

こまめに掃除をして、床に落ちた花粉を取り除きましょう。 部屋を加湿するのも効果的です。 洗濯物は室内に干し、もし外に干すなら、軽くはたいて花粉を部屋に入れないようにしましょう。布団を外に干した場合には、取り込んだあと、布団に掃除機をかけると、布団の表面についた花粉を取り除くことができます。

このような工夫とあわせて、食生活や生活習慣を見直し、免疫力をアップさせることも有効です。

家庭での工夫をおこなっても、症状が強いときは無理せずに、耳鼻科や眼科、アレルギー科を受診することをおすすめします。 治療としては、薬物治療(内服薬・点眼薬・点鼻薬など)や、レーザー治療などがおこなわれます。最近では、アレルギーをおこす物質に少しずつ体を慣らす減感作療法も注目されています。

  • 健康管理

花粉症で、薬を飲んでいます。

食事面でおこなえる対策はあるのでしょうか。

花粉症対策は、なるべく花粉に触れる機会を少なくすることが基本になります。 食事面においては、「これだけを食べればよい」というものはなく、栄養のバランス、睡眠、ストレスを溜めないなど、生活習慣全体の改善が基本となります。一般的に花粉症対策に役立つ主な栄養素とハーブをまとめました。

1. アレルギー症状を抑えるのに役立つ栄養素
  1. (1)ビタミンB6:免疫機能を整える
  2. (2)ビタミンC:アレルギー症状を防御する機能を整える
  3. (3)たんぱく質は適量に:多量のたんぱく質の摂取は、アレルギーをおこしやすくなる
2.アレルギー症状の緩和に効果が期待される栄養素
  1. (1)アルファーリノレン酸:しそ、えごま、亜麻仁油
  2. (2)EPA:さば、いわし、さんま
  3. (3)DHA:かつお、まぐろ
  4. (4)乳酸菌:ヨーグルト
  5. (5)カテキン:緑茶 
3.症状に対してハーブの香りやハーブティーなどを利用する
  1. (1)ペパーミント:鼻の通りをよくする
  2. (2)ネトル:抗アレルギー作用
  3. (3)エルダーフラワー:抗アレルギー作用

毎日の食生活に、これらの栄養素やハーブを好みでとりいれ、花粉症シーズンを乗り切りましょう。

  • 耳の問題

風邪をひくたびに中耳炎を繰り返し、痛がります(2歳児)。

中耳炎をおこさない予防策はありますか。

耳と鼻の奥は、耳管という細い管でつながっています。風邪をひいた後などに、細菌やウイルスがその耳管を通り、鼓膜の内側(鼻に近い側)の中耳で感染をおこしたものが急性中耳炎です。

子どもの耳管はおとなに比べて短く、また免疫機能も未発達です。風邪のとき、子どもの鼻やのどには、中耳炎の原因となる肺炎球菌などの細菌が増えるため、子どもは中耳炎になりやすいのです。

急性の中耳炎の場合、激しい耳の痛み、聞こえづらさ、耳をふさがれたような感じ、耳鳴り、耳だれ、発熱などの症状がみられます。乳児は症状を訴えることができないため、発熱のほかに、理由なく泣いたり、不機嫌になったり、耳をさわったりすることがあります。
急性中耳炎が治った後、炎症のため浸み出した液体が中耳に溜まったままになることがあり、これは滲出性(しんしゅつせい)中耳炎といわれます。痛みなどの自覚症状はありませんが、ぼーっとして集中力に欠けたり、呼びかけへの反応が遅くなったりすることがあります。

痛みを和らげる方法としてまず家でできることは、安静にして、耳の後ろを冷やすことです。
受診先は耳鼻科です。治療は、解熱鎮痛薬や、細菌感染が疑われるときには抗菌薬を用います。膿が中耳に溜まっている場合には、鼓膜を切開することもあります。

中耳炎の予防策としては、風邪をひいて鼻がつまったり、ネバっとした鼻水がでてきたりしたら注意して対処することです。小さな子どもであれば鼻水をこまめに吸い取ってあげ、自分で鼻をかめるようであれば、強くかまずに片方ずつ静かにかむようにさせてあげてください。

  • 耳の問題

中耳炎と診断されましたが、抗菌薬が処方されませんでした。

抗菌薬は必要ないのでしょうか。

風邪をひいた後などに、細菌やウイルスが耳と鼻の奥をつなぐ耳管という細い管を通り、鼓膜の内側(鼻に近い側)の中耳で炎症をおこしたものが中耳炎です。

中耳炎の原因がウイルスによるものと医師が判断した場合は、すぐに抗菌薬の使用はしないで様子をみることもあります。
抗菌薬は細菌を死滅させるには有効ですが、ウイルスに対しては効き目がないからです。また、安易に過剰な抗菌薬を用いることによって、抗菌薬の効かない細菌に変化させてしまうことがあるからです。

ただし、細菌感染が疑われるときは抗菌薬が処方されることもあります。

薬は医師の指示通りきちんと服用していただき、ご心配な点は医師とよくご相談ください。

  • 鼓膜の外傷

耳かきを使用して鼓膜を傷つけてしまいました。

難聴やめまいの症状がありますが、どのような治療方法がありますか。

鼓膜は、3層からなる本来丈夫な膜ですが、耳かき棒や綿棒を深く入れすぎたり、あるいは平手打ちやボールがぶつかるなど外耳道内の気圧が急激に高まったりすることによって、破れて穴があいてしまうことがあります。

もともと鼓膜は再生能力が高いので、数週間で自然に閉じることがほとんどです。鼓膜が再生されるまでの間は、洗髪時に耳にお湯が入らないよう注意し、水泳などは控えてください。
穴が大きかったりすると、穴がふさがらない上、難聴も残ります。もし数週間経っても鼓膜の穴が小さくなってこない場合には、破れた鼓膜に和紙などを貼り付け、鼓膜の再生を促す処置をおこなうことがあります。
それでも数ヶ月以上穴がふさがらず、聴力に障害が残る場合には、鼓膜形成術という外科治療をおこないます。

耳かきによる損傷が強い場合は、鼓膜から振動を内耳に伝える耳小骨(じしょうこつ)という小さな骨が骨折していたり、位置がずれたりしていることがあります。ときに内耳にも障害がおき、聞こえづらさ以外にめまいを生じることもあります。

鼓膜損傷の原因や程度によって治療方針が異なりますので、詳しくは医師にご確認ください。

  • 耳の痛み

飛行機に乗ったときによく耳が痛くなります。

予防法や対処法はありますか。

気圧の急変する飛行機の離着陸時に、耳が詰まるような症状を感じる方は多いかと思います。そのときに、意識的に唾を飲み込んだり、アメやガムを口に含んだりすることで、耳がすっきりした経験をされたことはありませんか。
中耳(鼓膜の内側)と鼻の奥は、耳管という細い管でつながっています。
周囲の気圧が変化したときに、あくびや飲み込みをすることで、この耳管の鼻側が開き、中耳腔内と外気の気圧が等しくなります。これがいわゆる耳抜きです。

飛行機に乗っていて耳が痛くなった場合は、まずは耳抜きをしてみましょう。

また、事前に体調を整えておくことも大切です。
もし、副鼻腔炎など鼻の病気があったり風邪をひいたりしていると、耳管が狭くなり、中耳の圧の調節がうまくいかず、耳の詰まった感じ、耳痛や、聞こえにくさ、耳鳴り、頭痛などの症状が強くでることがあります。

そのため、体調が心配であれば、あらかじめ医師に症状について相談し、点鼻薬や消炎剤などを処方してもらっておくとよいでしょう。

飛行機から降りて耳の痛みなどの症状がおさまれば、一時的なものなので心配はありません。もし、症状が続くようなら、急激な気圧の変化に伴って中耳が炎症をおこしている可能性があるので、耳鼻科を受診してください。

  • 耳鳴り

耳鳴りが気になり、睡眠不足で困っています。

難聴もあるので、補聴器を使用しています。耳鳴りは改善しますか。

耳鳴りを訴える方の多くは難聴を伴っています。耳鳴りや難聴の原因が明確にわかっている場合は、治療によって改善が期待できます。ただし、原因が特定できない場合は治療が難しくなり、その場合よい解決策が見つかっていないのが現状です。気になってイライラするでしょうが、事態がさらに悪化する可能性は少ないので、心配せずにある程度開き直ることも必要です。

根本治療ではなく、症状を緩和させる、つまり、気にしないようにする方法として、睡眠導入剤やイライラを解消するような安定剤を専門家のもとで処方いただくのも、一つの試みとしてよろしいのではと思います。また、就寝時に好きな音楽を流して気を紛らわすことも一つの方法です。

  • 難聴

耳が聞こえにくくなり、突発性難聴と診断されました。

薬を飲んでいますが、聴力は回復するのでしょうか。

突発性難聴は、耳の鼓膜のさらに奥にある、聞こえと平衡感覚をつかさどる内耳という器官のウイルス感染や、血流障害などが原因と考えられています。しかし、明確な原因はいまだによくわかっていません。

聴力の回復が期待できるのは、発症初期の段階とされています。発症初期の治療は、ステロイド薬を中心に、循環改善薬、代謝改善薬を使うのが一般的です。そして薬を2~3週間飲んでも聴力の回復がみられない場合には、高気圧酸素療法をおこなうこともあります。

なお、この病気は、睡眠不足など不規則な生活習慣をおくっている人や、ストレスの高い人に多くみられる傾向があります。そのため、少なくとも治療中は、ストレスは避け、睡眠を十分にとって規則正しい生活をするように心掛けるのがよいと思います。

今後の経過や治療など、ご不安な点は主治医とよくご相談ください。

  • 難聴

最近、会話が聞き取れないことが多くなりました。耳鳴りもします。

数年前から症状があり、数件の耳鼻科を受診しましたが、はっきりした原因がわかりません。老化現象なのでしょうか(70代)。

音が聞こえにくいことを難聴と呼びますが、難聴は、音が耳に伝わり感じるまでの経路のどこかに障害があり、音の聞こえが悪くなった状態のことをいいます。耳の中の外耳、中耳、内耳と呼ばれる部分や、聴神経、脳など様々な部位での原因が考えられますので、病気に応じた対応が必要になります。

今回数件の耳鼻科を受診してもはっきりした原因が分からなかったということなので、積極的に治療が必要な病気の可能性は考えにくかったのかと思います。 これといった原因が見つからない場合、または治療をおこなっても効果がない場合には、加齢によって聴力低下がおこる老人性難聴が考えられます。

老人性難聴の症状は、高音部から聞こえにくさが始まり、徐々に中低音域も聞こえにくくなります。はじめは特に自覚症状もないので、周囲の方から指摘されて初めて気付く方もいらっしゃいます。 また耳鳴りも伴います。

徐々に神経が変化して慢性化する老人性難聴は、聴力を元に戻すことが難しく、根本的な治療方法はありません。 補聴器を使用することによって症状が改善され、日常生活にある程度役立つことがあります。 補聴器には、耳穴型(耳の穴に収まるタイプ)、耳かけ型(耳のうしろにかけるタイプ)、ポケット型(本体をポケットに収め、イヤホンをコードでつなぐタイプ)、メガネ型(メガネと補聴器が一体化したタイプ)など様々なものがあります。 補聴器を使って今の聴力が改善されるのか、またどのような補聴器がよいかなどについては、まず耳鼻科の医師にご相談されることをおすすめいたします。

  • めまい

メニエール病と診断されました。

どのような病気なのでしょうか。治療方法はあるのでしょうか。

メニエール病は、中耳のさらに奥にある、聞こえと平衡感覚をつかさどる内耳という器官の中で、リンパ液の流れが悪くなっておこるといわれています。症状は、耳鳴り、難聴、耳に蓋をされたような感じ、繰り返されるめまいです。軽いめまいの発作では、ふらつき感のみのこともありますが、通常は自分や周囲がぐるぐる回るような感覚のことが多いです。

典型的なメニエール病の診断は、症状や問診だけでも難しくはありませんが、聴力検査で低い音が聞こえにくくなっているかどうかを確認することが多いです。

治療は、薬物治療が中心となり、これによってめまいの70%以上は抑えられるといわれています。ただし、なかには治りにくいもの、繰り返すものも存在し、場合によっては手術的治療の対象となります。

さらに過労、ストレス、睡眠不足が誘因となってめまいを繰り返す場合も多いので、めまい発作の治療や予防のためにも、日常生活を見直してみるとよいかと思います。

  • めまい

周囲がぐるぐるまわるようなめまい、吐き気、ふらつきがあります。

脳神経外科に受診して問題はない、といわれましたが症状が続いているので心配です。

人間のからだは、各機能が相互に役目をはたしてバランスをとっています。具体的に説明をしますと、からだのバランスを保つためには、目や耳、全身の関節や筋肉で受け取った情報を脳が整理し、体の各部位に指令を出すことが必要となります。この流れのどこかに異常が生じると、バランスを保てずにめまいがおきてしまいます。 めまいをおこす原因はさまざまですが、大きく3つに分けることができます。

1.耳が原因のめまい

耳の中には三半規管や前庭と呼ばれる部分があり、ここが平衡感覚を感じ取り、からだの位置や向き、動きを正常に保つ働きをしています。これらの器官に異常がおきるとめまいが生じます。この場合は、回転性めまい(自分や周囲がぐるぐる回って見えるめまい)のケースが多いですが、動揺性めまい(雲の上を歩くようなふわふわするめまい)の場合もあります。めまいのほかには、難聴、耳がつまる感じ、耳鳴りなどの聴覚症状を伴うこともあります。

2.脳が原因のめまい

小脳や大脳に異常がおきるとめまいが生じます。この場合は、動揺性めまいのケースが多いですが、回転性めまいの場合もあります。聴神経腫瘍や脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血などの脳の病気が原因として考えられますので、すみやかに脳神経外科や神経内科などを受診する必要があります。

3.そのほかの原因のめまい

起立性低血圧が原因で、立ち上がった時にクラっとするようなめまいをおこすことがよくあります。このほか、貧血、熱中症、更年期障害、糖尿病などの内科的な病気、薬剤が原因でふわふわするようなめまいがおこることもあります。最近では、過労、ストレス過多、睡眠不足によりめまいをおこす方も増えています。

脳神経外科で問題ないものの、回転性めまいが続いているようですので、耳のトラブルがないか耳鼻科の医師にご相談ください。

  • 鼻血

鼻血がよくでます。

鼻血がでやすい病気はあるのでしょうか。また、鼻血が出た時の対処法を教えてください。

鼻の中の鼻腔というところは、血管が密集しているため指や爪による傷でも簡単に出血し、とりわけ鼻中隔(鼻腔を左右に仕切る壁)の前の方にあるキーゼルバッハという場所からの出血が多いとされています。

多くの方は、突発性鼻出血といって、特別な誘因もなく、ちょっとしたきっかけでおこります。鼻のかみ方、鼻炎、空気の乾燥なども影響します。

鼻血がでたときの主な対処法を以下にお知らせします。

  1. 1.座っている姿勢で頭を前に倒し、鼻の中に何も入れずに小鼻全体を、5~10分ほどつまむ
  2. 2.口で息をし、鼻血を飲まないように下を向く
  3. 3.口の中に血液が落ちてきた場合は飲み込まずに吐きだしてうがいをする
  4. 4.止血したあと30分くらいは鼻をかまず、鼻をさわらないようにする
  5. 5.激しい運動は、鼻血の後24時間は避ける
  6. 6.鼻の粘膜の保湿を心がける

上記の対処法を試してもとまらない場合は、鼻の太い血管や腫瘍が原因のことがありますので、まずは、耳鼻科医にご相談することをおすすめします。

また、高血圧の場合、自然に鼻血が止まりにくい傾向もあります。その他に、全身的な病気(血液病、肝臓病、腎臓病など)や薬の影響でも鼻血がでやすくなったり、止まりにくくなったりすることがありますが、その場合には出血は鼻血だけにとどまらず、歯茎から出血したり、皮膚にもアザができやすくなります。そのような症状が一つでも思い当たる場合には、内科医にご相談するのがよいと思います。

  • 鼻の問題

風邪を引いてから、においが感じられなくなりました。鼻づまりも強いです。

耳鼻科を受診して、医師から「原因は風邪によるものと考えられる。」と説明があり、抗菌薬が処方されました。治るか心配です。

鼻の中の天井部分には、においを感じるセンサーである「嗅粘膜」と呼ばれる場所があります。 風邪を引いた場合、この部分で細菌や異物などに対する防御反応がおき、鼻の粘膜が腫れたり、傷つくことがあります。そうなると、におい分子が嗅粘膜に届かず、においが分からなくなることがあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)が見られる場合は、抗菌薬や炎症を止める薬や痰を出す薬、アレルギー性の鼻炎がある場合は、抗アレルギー薬の内服や点鼻薬などの治療をおこなうことがあります。

鼻づまりが強い場合には、鼻の粘膜を収縮させる薬を用いる場合もあります。 主治医と相談しながら、今後も治療を続けていただくとよいでしょう。

  • 鼻の問題

副鼻腔炎と診断されました。

どのような治療方法がありますか。

副鼻腔は、額の下から頬の奥にある、粘膜でおおわれた4つの空洞で、それぞれが鼻呼吸の通路とつながっています。副鼻腔炎とは、その空洞内の粘膜に細菌やウイルスが感染し、炎症がおきてしまう状態のことです。

症状は、ドロっとした鼻水、鼻づまり、頭痛、顔面痛、鼻の中に悪臭を感じる、においを感じない、鼻水がのどに落ちる、咳やしつこい痰がらみなどです。
鼻づまりのために睡眠不足になったり、日中でも頭がボーっとして集中力が低下したりすることもあります。また、鼻と耳やのどはつながっているため、中耳炎や気管支炎をおこすこともあります。
これらの症状が続く場合は速やかに医師に相談してください。

治療としては、まず抗菌薬や消炎酵素薬などの内服治療をおこないます。
そのほかに、局所的な治療としては、鼻水の吸引や鼻腔の洗浄、抗菌薬やステロイドを含んだ霧状の薬剤を鼻から吸い込むネブライザー療法などが一般的におこなわれます。

内服治療や局所的な治療で効果がない場合には、手術が必要となることもあります。手術では、炎症をおこしている粘膜やポリープを取り除いていきます。最近では、内視鏡による手術も増え、からだへの負担も少なくなってきています。

  • 鼻の問題

慢性副鼻腔炎診断されました。副鼻腔炎とちくのう症は違うのですか。

結論からいいますと、「ちくのう症」は慢性副鼻腔炎のことをいいます。

副鼻腔炎とは、副鼻腔という鼻の奥にある空洞の粘膜部分に、炎症がおきている状態です。炎症がおこる原因は、細菌やウイルスによる感染、あるいは花粉などによるアレルギー反応によるものです。
感染やアレルギーによって急性の炎症がおこり、1ヶ月以内で症状が軽くなるものを「急性副鼻腔炎」と呼びます。一方、副鼻腔炎の症状が長引いたり繰り返したり、症状が3ヶ月以上続くものを「慢性副鼻腔炎」と呼びます。

副鼻腔での感染が強かったり長引いたりすると、鼻水が膿状(分泌物に細菌などが混ざったもの)になります。その膿が副鼻腔にたまった状態が「蓄膿症」です。

  • いびき

いびきが大きいと家族からいわれ、何とかしてほしいといわれました。

何か対策はありますか。

いびきはいろいろな原因でおきます。
なかでも多いのは肥満で、首やのど周りの脂肪が増えることで空気の通り道である上気道が狭くなります。狭くなったところを空気が通ると、粘膜が振動して、いびきの音がつくられます。また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがあると、空気の通り道がさらに狭くなり、いびきは大きくなります。このほかにも、加齢に伴い、粘膜や筋肉の緊張度が低下することでいびきが発生しやすくなります。

睡眠時の無呼吸や耳鼻科的な病気がなければ、あえて積極的な治療をおこなう必要はないでしょう。いびきが大きかったり、夜間、目覚めたりするようであれば、以下の点に注意してみてください。

1.枕を低めにする

高すぎる枕はあごを引いた状態になり、気道が狭くなってしまうため、低めの枕を選びましょう。

2.横向きに寝る

仰向けになると、上気道が塞がりやすくなります。横向きの姿勢を保つためにクッションなどを背中に用いるとよいでしょう。

3.アルコールを控える

アルコールによって筋肉がゆるみ、気道が狭くなりやすくなります。節酒を心がけることが大切です。

また、首やのど周りについた脂肪は、肥満を解消することで減らすことができます。

もし今後、眠っているときに無呼吸の症状がでたり、昼間の眠気が強かったりする場合には、睡眠時無呼吸症候群になっている可能性があります。その場合には、専門医の診察を受けるようにしましょう。

  • 扁桃腺の問題

繰り返し扁桃腺が腫れて発熱しています。

そのたびに抗生剤を飲み、よくなるのですが、最近では1ヶ月おきに腫れるので困っています。

扁桃炎を繰り返すのは、そこに感染した細菌が抗生剤によって十分叩かれていないことが考えられます。抗生剤が合っていないか量が不十分であると、繰り返すばかりでなく、耐性菌が生じるおそれもあります。

扁桃炎を繰り返す場合は、症状をみながら、抗生剤の種類や量、期間を調整していくこともあります。繰り返さないようできるだけ規則正しい生活をこころがけ、ストレスをなるべく避けること、口の中を清潔に保つためうがいを励行することも大切となります。

それでも何回も繰り返すようであれば、手術も一法ですので、主治医に治療についてご相談することをおすすめします。

  • 味覚の問題

最近、何を食べてもおいしく感じません。

においはわかるのですが、今後、味覚は戻るのでしょうか。

味覚が鈍くなる、味がわからない症状を一般的には「味覚障害」と呼んでいます。

この味覚障害は、次のような原因でおこることがあります。

1.全身の病気の影響

糖尿病や腎臓の病気などの内臓の病気。

2.口やのどの病気による影響
  1. (1)風邪などでのどや口の中に炎症をおこしている
  2. (2)舌の炎症や舌苔(ぜったい:舌の表面にできるコケ状のもの)がある
  3. (3)唾液が少なく口の中が乾いている
  4. (4)歯周病や歯の損失がある
3.味を伝える神経の問題

顔面の神経や脳の味覚を感じる部分の問題。

4.薬の影響

高血圧や糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチ、睡眠障害などに対する様々な薬の副作用。

5.亜鉛不足による影響

食事の偏りで亜鉛が不足している。

7.年齢によるもの

年をとるにつれて味を感じる細胞が減り、また唾液の分泌量が低下して口が渇きやすくなる。

8.その他の原因

ストレスや喫煙、アルコールなど。

このように様々な原因で味覚が変わることがあります。 治療中の病気がある場合やお薬を処方されている場合は、まずは主治医にご相談されるとよいでしょう。さらに原因を探るのであれば、耳鼻科に受診されることをおすすめします。

  • のどの問題

1ヶ月前からのどがつまる感じがします。

食べ物は普通に飲み込めて、時々違和感がある程度ですが、何が原因でしょうか?

病院の耳鼻科外来にのどの違和感を訴えて受診される患者さんは、かなりの数に上ります。

原因としては、鼻の病気(副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など)が原因でもおこりますが、多くは風邪のあとの炎症がまだのどにのこっているからと考えます。また、唾液の分泌が少なくなっても、口の中がパサパサして飲み込みづらく違和感を感じます。精神的な要因でのどのつまる感じがとれないこともあります。稀にがんなどの悪い病気が見つかることもあります。

症状が長く続く場合は、耳鼻科を受診してのどの奥にできものがないかを診てもらうのがもっとも安心です。

  • のどの問題

のどがイガイガして、声もだしにくい感じが続いています。

2~3ヶ月前から症状があります。耳鼻科を受診して、内視鏡の検査をうけました。炎症やポリープ、がんなどはないといわれました。症状はまだ続いています。このまま経過をみてよいか不安です。

声が出しにくい原因として、のどの病気(喉頭炎、声帯ポリープ、声帯結節など)などがあります。

今回のように、声が出しにくい症状が続いているにもかかわらず、喉頭鏡や内視鏡でも問題が見つからない場合、ストロボスコープという専門的な内視鏡によって声帯を観察することがあります。この内視鏡は、声帯の波動を観察し、声帯の粘膜の状態を見ることができます。

多くみられる変化としては、慢性的な炎症による声帯のわずかなむくみや結節(わずかな突起)、加齢による声帯の萎縮などがあります。 しかしながら、内視鏡を使ってみられる変化も、肉眼的には正常な範囲におさまっている事もあり、原因がはっきりわからない場合もあります。

またホルモンなどが関係している場合もあります。例えば、甲状腺などのホルモンで粘膜がむくむことがあり、喉頭にむくみがくると声がしわがれて低くなってしまいます。 心配な場合は、大きな病院にて精密検査をうけるのもよいかと思いますので、医師に相談することをおすすめします。

  • 扁桃腺の問題

子どものいびきがひどく、アデノイドが大きいといわれました(4歳児)。

手術をしたほうがよいのでしょうか。

アデノイドとは、扁桃のうち、のどの一番上(鼻のつきあたり)にある咽頭扁桃のことです。
アデノイドは鼻・耳・のどにそれぞれつながる場所にあるため、アデノイドが肥大すると鼻・耳・のどにさまざまな症状が現れます。

鼻呼吸がうまくできずいびきがひどくなったり、寝ているときに息が止まる睡眠時無呼吸症候群をおこしたりします。特に小さい子どもでは、鼻づまりのため十分にミルクが飲めず、栄養障害に陥る場合もあります。また、耳につながる耳管という細い管にも近いため、中耳炎の原因になることもあります。

通常であれば、子どものアデノイドはだいたい6歳でもっとも大きくなります。そのあと、自然に小さくなるため、症状が軽い場合は経過をみるだけで十分なこともあります。

風邪などでアデノイドが一時的に腫れている場合には、炎症を抑える薬の服用や、点鼻薬で症状を軽減することができます。
しかしながら、常にアデノイドが肥大し、上記のような症状がみられる場合には、手術による治療も検討されます。

アデノイドを取る手術は、全身麻酔下でおこなわれ、1時間以内に終わることがほとんどです。口の中から手術をするので、からだの外に傷はできません。入院期間は1週間くらいが目安です。
呼吸状態や発達に影響がある場合は、はやめに手術をしたほうがよい場合もありますので、耳鼻咽喉科や小児科の医師とよく相談してください。

※扁桃
鼻や口から侵入してくる細菌などからのどを保護する役割をもつ部位。
口蓋扁桃(こうがいへんとう)、咽頭扁桃(いんとうへんとう:アデノイドともいう)、舌根扁桃(ぜっこんへんとう)、耳管扁桃(じかんへんとう)が、のどの入口を取り囲んでいる。

  • のどの問題

のどの奥に白い米粒のようなものがありますが、これは何でしょうか。

扁桃のくぼみに白い膿のようなものが見える場合、膿栓(のうせん)が考えられます。扁桃の表面には直径3~4mmほどの腺窩(せんか)と呼ばれる多数の小さな穴が開いています。その穴に細菌やウイルスの死がいの塊や、食べ物のカスなどが溜まります。この塊を膿栓といいます。
膿栓があると、口臭の原因になったり、のどに何かがこびりついたような違和感を感じたりすることがあります。

膿栓ができているだけで、発熱やのどの痛みなどの症状がなければ、様子をみても問題はありません。しかし、膿栓ができている場合は、扁桃に炎症がおこっている場合が多くありますので、一度耳鼻咽喉科でみてもらいましょう。
細菌の増殖を防ぐために、こまめにうがいをおこない、のどを清潔に保つことも大切です。

※扁桃
鼻や口から侵入してくる細菌などからのどを保護する役割をもつ部位。
口蓋垂(こうがいすい:いわゆるのどちんこ)の両側にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)、のどの一番上(鼻の奥)にある咽頭扁桃(いんとうへんとう:アデノイドともいう)、舌の付け根にある舌扁桃(ぜつへんとう)などが、のどの入口を取り囲むようにあります。

  • 健康管理

風邪を早く治したいです。

食事はどのようなものを食べればいいですか。

風邪のときは、胃腸の負担を少なくするために「消化のよい食事」が基本です。

症状別に回復を促す食事について、以下のようにまとめてみました。

1.熱が出たとき

発熱に伴い、水分とエネルギー、たんぱく質、ビタミンなどの消費が多くなります。 こまめな水分摂取を心がけ、エネルギーに変わりやすい炭水化物(麺類・ごはん・パン)を中心にエネルギーの補給を心がけましょう。 水分を摂るときは、エネルギーやビタミンなどが摂れる果汁や野菜スープなどもおすすめです。

2.のどの痛み・咳があるとき

のどの粘膜に炎症があるときは、熱い料理や香辛料などの刺激物は控えましょう。 うなぎやレバーなどに含まれているビタミンAとれんこんの粘り成分であるムチンには、粘膜の修復を促す作用があります。

3.鼻水・鼻づまりがあるとき

血行を促し、鼻の粘膜の炎症を抑えるには抗酸化作用のあるフラボノイドがおすすめです。たまねぎやブロッコリー、大豆などに含まれています。

4.下痢・嘔吐

水分が体内から多く失われますので、十分に水分補給をおこないます。 下痢の場合、脂肪分と食物繊維を多く含む食品は控えます。 嘔吐の場合、吐き気がおさまるまで胃腸を休ませ、落ち着いたら少量の水分補給から始めましょう。体外に排出されたミネラルを補給するためには、イオン飲料がおすすめです。

5.そのほか、おすすめの食品
(1)殺菌・抗菌作用がある食品

にんにく、生姜、にら、ねぎ、たまねぎ、梅干、緑茶

(2)体を温める食品

根菜類、鶏肉、チーズ、山芋、にんにく、生姜

(3)消化を助ける食品

大根、山芋

  • アレルギー

新居に引越ししましたが、目やのどの痛みや頭痛が続いています。

シックハウス症候群でしょうか。

シックハウス症候群は化学物質過敏症の1つです。化学物質過敏症とは、微量の薬物や化学物質の摂取によって引きおこされる健康被害をいいます。薬物や化学物質に対する許容量を一定以上超えると引きおこされると考えられていますが、その症状や程度には個人差が大きいことが特徴です。

シックハウス症候群は、疲れやすい・めまい・頭痛・眠気・湿疹・目やのどの痛みなどのように、自律神経系・呼吸器系・神経系・皮膚など多彩な症状を伴う症候群です。通常は新築もしくはリフォームした住宅に入居してから2~3ヶ月以内に発症します。

シックハウス症候群については、いまだ明確な診断基準はありません。住宅の高気密化や化学物質による空気汚染、カビやダニなどの関連が指摘されています。問診によって症状と環境変化の関連性を明らかにし、実際に室内環境の測定をおこなって因果関係を判断するしかありません。

症状が続くようでしたら、アレルギー科や内科にてご相談されることをおすすめします。