小児:質問一覧

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  • 予防接種

子どもの予防接種は受けないといけないのでしょうか。

生後6ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんは、お母さんから免疫をもらっているため、病気にかかりにくいのですが、成長にともない免疫は自然に失われていきます。
抵抗力が弱い赤ちゃんや幼児期に病気になると、時に命にかかわるような重い症状になったり、後遺症が残ったりすることもあります。そのような病気から赤ちゃんを守るために作られたのが予防接種です。
予防接種を受け免疫を得ることで、病原体が体内に入ってきても、その病気の発症を防いだり、また、発症しても軽く済んだりします。

予防接種には定期接種と任意接種があります。
定期接種は、国が定めた予防接種で、一定の年齢になったら受けるように強くすすめられている予防接種です。感染力が強く、予防の必要性が高い病気に適用されるものです。任意接種は周囲の環境や家族状況に応じて、両親の希望で必要に応じて接種するものです。

予防接種が決められている病気は、かかると重症になり、患者がでると大流行しやすいものです。自分の赤ちゃんだけでなく、ほかの赤ちゃんにも影響してしまうものですので、保護者がしっかりと判断して受けさせることが大事です。

  • 予防接種

一度に複数種類のワクチンを同時に接種することに不安があります(0歳児)。

予防接種を受けるにあたっては、お子さま自身が注射を受ける苦痛や、付き添いの保護者のかたのスケジュール調整など、頭を悩ませることが多いものです。
今回のご相談は、一度に複数種類のワクチンを接種すること(同時接種)に不安があるとのことですが、近年では、乳幼児の定期接種や海外赴任時の予防接種において、同時接種は一般化しています。

予防接種のガイドラインでは、「あらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンについて、医師が必要と認めた場合には同時に接種を行うことができる」としています。
また、日本小児科学会では、「ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為である」とし、その理由を以下のようにあげています。

  1. 1.複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。
  2. 2.複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
  3. 3.同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

海外においても同時接種は広く実施されており、同時接種による安全性や有効性は単独接種と比べても有意な差はないという報告があります。

生後5ヶ月までに組み込まれている定期予防接種は、乳幼児期にかかると重症化したり、合併症をおこしたりするおそれがある病気に対して、早期に免疫をつけておくことが望ましいとの判断によって実施されています。生後6ヶ月頃になると、赤ちゃんは母親から得ていた免疫が低下し、風邪なども引きやすくなります。そのため、定期予防接種に加え、任意の予防接種も受けることになると、頻繁に病院へ予防接種のために通わなければなりません。また、体調をくずすなどしてワクチンのスケジュールが乱れることもあります。

同時接種は、感染症を早期に予防できる、予防接種のための通院回数を減らせる、保護者とお子さまの負担を軽減するなどの利点があげられています。具体的な接種については、接種時に担当医とよく相談し決めることをおすすめします。

※出典:公益財団法人 日本小児科学会 「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」(2011年)より

  • 予防接種

ワクチンの定期接種を受けそこないました。

今後のワクチン接種はどうすればいいのでしょうか。

ワクチンの接種を受けることなく成長し、自然感染を経験しないでいると、免疫を獲得できず、いつまでも感染を受ける可能性がある状況となります。大人になってから感染し発病すると、症状が重くなり合併症をおこしたり、入院が必要になったりすることもあるため、ワクチンは接種をしておくことが大切です。ワクチンの接種忘れに気付いた時点で、接種しても決して遅くはありません。

定期接種の場合は、対象年齢の範囲内であれば決められた回数の接種を早くすませ、年齢を超えている場合は、そのほかの必要な予防接種を含めて任意の予防接種を受けることが推奨されます。

接種を受ける際のワクチンの順番は保健センターの保健師、またはかかりつけの小児科医に相談するとよいでしょう。

  • 予防接種

子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせたほうがいいのか迷っています。

他の予防接種のように、一度受けたら免疫はできないのでしょうか。毎年受けなくてはいけないのでしょうか。

インフルエンザの予防接種は任意接種のため、流行シーズンが近づくと、今年はどうしようかと悩まれる方も多いかと思います。
インフルエンザワクチンは、接種したからといって、「絶対にかからない」というものではありません。それより感染しても「症状の重症化を予防する」効果が期待されるものです。特に、子どもは免疫の働きがまだ十分でないこともあって、二次的な肺炎などの感染予防や症状の重症化を防ぐためにも接種がすすめられています。

ご質問の「一度受けたら免疫ができるか」についてですが、結論からいいますと、残念ながら、「できない」というお答えになります。
インフルエンザのワクチンは、そのシーズン毎に中身が違うものです。
インフルエンザウイルスは他のウイルスと異なり、感染が繰り返されるうちに変異をおこします。その年のインフルエンザワクチンは、その年の流行が予測されるウイルス株が選定され決められたものです。その年のワクチンは、その年のインフルエンザに対してのみ予防効果が期待できるものになっています。
以上の理由から、毎年の接種がすすめられているのです。

なお、子ども(13歳以下)は、大人と比べて免疫の反応が十分ではないことがわかっていますので、1シーズンに2回のワクチン接種がすすめられています。また、ワクチンの効果が期待できるのは、接種(13歳未満であれば2回目接種)した2週後から5ヶ月程度とされています。
インフルエンザの流行は、例年12月~3月頃に流行を迎えるため、12月中旬までにワクチン接種を終えられるよう、かかりつけ医に相談されておいてはいかがでしょうか。

  • 予防接種

13歳未満のインフルエンザの予防接種は、なぜ2回なのでしょうか。

予防接種とは、毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を前もって投与することです。それにより病気に対する抵抗力(免疫)を高め、感染や重症化を予防します。

自然感染に比べて、予防接種によってつくられる免疫は弱い場合があります。そのため、1回の接種では免疫の効果が十分でなく、何回かに分けての追加接種が必要となるものがあります。特に年齢が低いほど免疫機能の働きが未発達なため、ワクチンの種類によっては、複数回の接種が必要となるのです。

以上のことから、インフルエンザの予防接種は、13歳未満は2回接種することが推奨されています。13歳以上となると過去のシーズンで何度か実際にインフルエンザに感染している場合が多く、ある程度の基礎免疫力を持っていると考えられます。そのため、1回の接種でもよいとされているのです。

接種回数については、これらのことをふまえ担当医師とよくご相談されるとよろしいかと思います。

  • 予防接種

6ヶ月未満の赤ちゃんでも、インフルエンザの予防接種はしたほうがよいのでしょうか。

保育園に行くようになったので、インフルエンザにかからないかと心配です。

小児へのインフルエンザワクチンの予防接種は任意接種であり、対象は生後6ヶ月以上とされています。
これは、生後6ヶ月未満の子どもは免疫機能の働きが未発達であり、インフルエンザワクチンの予防接種を受けても、抗体がしっかりとつく可能性が低いと考えられているからです。

ただし、6ヶ月未満の子どもへの接種が禁止されているわけではありません。保育園など集団生活においては感染の機会が多くなるため、ワクチンの効果、副作用などについて、保護者が十分に納得されている場合は接種することも可能です。

実際の接種については、かかりつけの小児科やお住まいの自治体の窓口にご相談されることをおすすめします。

  • 予防接種

おたふく風邪の予防接種は受けた方がよいでしょうか(1歳児)。

予防接種で防げる病気は、すべて予防接種で防ぐことが基本です。
予防接種をせずに感染症にかかると、重症化したり、合併症を引きおこしたりしてしまうことがあるからです。

おたふく風邪の場合も、予防接種をせずにかかってしまうと、脳炎や難聴、卵巣炎や精巣炎などの合併症を引きおこしてしまうことがあります。予防接種を受けることで、これらの重篤な合併症を予防できますし、約90%以上の人が有効な免疫を獲得できるとされています。残念ながら、予防接種を受けたにも関わらず、おたふく風邪になってしまう方も稀にいますが、それは接種者のうちわずか数%といわれています。

以上を考えると、集団生活が始まる前の早い時期に予防接種を受けることをおすすめします。
予防効果を確実にするために、日本小児科学会では、2回接種が推奨されています。1回目は1歳を過ぎてから早期に接種し、2回目は小学校入学前の1年間(5歳以上7歳未満)での接種となっています。

  • 感染症

はしかや水ぼうそう、風疹などの症状のある人と同じ部屋にいたら感染しますか。

流行するウイルス性の感染症のおもなものとして、はしか(麻疹)や水ぼうそう(水痘)、風疹、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)があげられます。これらの感染症の症状のある人に接触した場合(同じ空間にいた場合など)、感染する可能性があります。
今までにこれらの病気に感染したことがなく予防接種も受けていない人は、抗体を持っていないため、感染の可能性は高くなります。

麻疹の場合、感染力が強いため、感染したおよそ90%以上の人が発症するといわれています。
水痘の感染力は麻疹よりは弱いとされていますが、家庭内接触ではおよそ90%の発症率との報告もあります。
風疹と流行性耳下腺炎の感染力は、麻疹や水痘ほどは強くないとされています。

麻疹や水痘に感染したかもしれないと考えられる場合、その接触後72時間以内にワクチン接種などをおこなうことで発症を阻止できるとされています。発症を阻止できない場合もありますが、症状の軽症化が期待できるといわれています。

ただし、感染したからといって必ず発症するものではありません。症状がなくても感染の可能性が考えられる場合は、周囲にも感染させてしまうことがあります。その場合は、妊婦や小さい子どもなどとの接触をさけ、大勢の人が集まるような場所には行かないようにしましょう。
体調や症状に気をつけ、発症が考えられる場合にはすみやかに受診することがすすめられます。

  • 感染症

水ぼうそうは1度かかったら、大人になってかかる心配はないのでしょうか。

ウィルスや細菌などの異物が侵入してくると、これを排除して身を守るために、からだの中で抗体が作られます。その抗体の記憶はからだの中に残るため、再び同じ異物がからだに侵入したときに、すぐに排除するように働きます。この仕組みを免疫といい、一度感染すると二度とその病気にかからなくて済む状態のことを終生免疫といいます。

水ぼうそうは、水痘帯状疱疹ウィルスによっておこる感染症です。1度かかったら終生免疫ができますので、免疫力が著しく低下しない限り、2度とかかることはありません。

ただし、以前現れた症状が水ぼうそうではない可能性もあります。ご心配であれば抗体検査を受けて、水ぼうそうにかかっていたかどうかを確認する方法もあります。

なお、水ぼうそうは感染力が強く、発病すると強いかゆみを伴い、掻きむしってしまうことで二次感染(細菌感染)をおこすなどの合併症がおきることがあります。
予防接種を受けることで、高い確率で水ぼうそうの重症化を防ぐこともできますので、水ぼうそうにかかったことがなければ、予防接種を受けることをおすすめします。

数ヶ月前から、髪の毛を抜く癖がみられます(5歳児)。

治す方法はあるのでしょうか。

自分で毛を抜いてしまう症状を、抜毛癖(ばつもうへき:別名トリコチロマニア)といいます。毛を抜く部位は頭髪だけでなく、眉毛、まつ毛などの場合もあります。幼児や小学生に多いといわれていますが、成人に見られることもあります。このほか似たような癖として、爪を噛んだり、抜いた毛を食べてしまったりするケースもあります。
小児の場合、自覚しないで毛を抜いていることが多いため、優しく指摘してあげることで抜毛をやめることがあります。原因は明らかではありませんが、不安やストレスが原因になっていることが多いといわれていますので、お子様とのスキンシップを増やしてみることもよいでしょう。大切なことは毛を抜く行為を怒ったりしないこと、といわれています。

まずは、抜毛癖なのか、円形脱毛症などのほかの脱毛症なのか、正しい診断を受けることが大切です。小児科や皮膚科で相談しましょう。

  • 頭の痛み

1年前から子どもが頭痛を頻繁に訴えます(10歳児)。

脳の検査を受けましたが異常はなく、片頭痛ではないかといわれました。父親も頭痛もちですが、関係ありますか。

子どもでも片頭痛がおこることはあり、遺伝的な要素も関係しているといわれています。なかでも、両親が「目の前がチカチカする」「視野の一部分が見えにくい」などの前兆のある頭痛をもつ場合、子どもが片頭痛になる確率は5割以上という説もあります。

子どもの片頭痛は、睡眠時間やストレスが関係しているともいわれていますので、規則正しい生活習慣にすることで改善が期待できます。
それでもなかなか改善しない場合や、日常生活に支障がある場合には、まずは小児科で相談しましょう。

  • あやしかた

機嫌が悪いときに、横抱きにして自分のからだを回すようにあやしています(2ヶ月児)。

揺さぶられっ子症候群が心配です。

揺さぶられっ子症候群とは、新生児や乳児の頭を速い速度で左右、前後に揺することで発生する脳障害のことをいいます。
これは、通常の動きでおこるものものではなく、以下のような激しい動きでおこるとされています。

  1. 1.頭を2秒間に5~6回揺する
  2. 2.からだを10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
  3. 3.からだを20分間左右に揺する

このほかに、からだに合わないチャイルドシートに長時間乗せていたためにおきたという報告もあります。

赤ちゃんをあやす時には、赤ちゃんの首をしっかり支え、頭がなるべく揺れないように注意しましょう。

  • 抱き癖

赤ちゃんが抱っこしていないとすぐに泣いてしまいます(3ケ月児)。

おばあちゃんに「抱き癖がつくから、すぐ抱かないほうがよい」といわれてしまいました。

生後3~4ヶ月までの赤ちゃんの睡眠は、眠りと目覚めを繰り返し、まとめて寝るということがありません。そこに授乳が加わるとお母さんとしては抱っこしてばかりいる感覚になるかもしれません。また、赤ちゃんの眠りも個人差がありますので、眠りの浅い赤ちゃんは、抱いている時間は長くなります。

赤ちゃんが泣く原因にはどのようなものがあるでしょうか。
お腹がすいた、おむつが汚れた、眠い、寒い、暑い、痛い、かゆいなどの原因以外にも寂しい、甘えたい、心細いといった感情の訴えであることもあるでしょう。
赤ちゃんは、話すことができませんので、泣くことでこれらのことを伝えています。お母さんは思い当たることを考えて、赤ちゃんからのメッセージを探ってみましょう。
また、抱っこで泣きやむのは、赤ちゃんはお母さんに抱っこされた安心感が大好きなので、抱っこされていることで安心して眠ってしまうからです。

一昔前は、抱き癖がつくといって、積極的に抱くことは推奨されていませんでした。現在では、抱いてあげることが情緒面の発達面によいといわれていますので、抱っこできる時期に、抱っこできる環境にあればいつでも抱っこしてあげるとよいでしょう。

  • 夜泣き

毎晩夜泣きで、それにつきあって寝不足で大変です。

何か対策はありませんか。

赤ちゃんの夜泣きの原因には、お腹がすいた、のどが渇いた、おむつが汚れた、おむつかぶれや肌のただれが不快、寒すぎるまたは暑すぎる、甘えたい、部屋が明る過ぎるまたは騒がし過ぎて寝つけない、おしっこやうんちをしたくて寝つけない、眠るまえに興奮して寝つけないなど、さまざまです。

体調面に問題がない場合は、赤ちゃんの訴えに繰り返し対応し、時には、夜のお散歩やドライブなどいろいろ試してみるなかで、上手に対処できることが増えていきます。
それでも、原因がわからない夜泣きに妙案が浮かばず、途方にくれてしまうこともあるでしょう。対処そのものでなく、親の不安感を、赤ちゃんが敏感に感じとっていて安心できないということもあるかもしれません。
夜泣きの際に、少しの間、抱っこを代わってもらうこともよいでしょう。周囲の方のサポートを得るなどして、日々の生活のなかでお母さんが上手に休息をとりいれることは、余裕をもった夜泣きへの対処につながるものです。
また、夜泣きは一時的なもの、たまには泣かせてみるという考えで、気持ちを切り替えてみると少し気が楽になることもあるでしょう。

注意したいのは、今まで経験のないような激しい泣き方、あるいはひどく弱々しい泣き方など、いつもとは違う赤ちゃんの様子がみられる場合です。熱や嘔吐や下痢、発疹なども伴うときには、早めに小児科を受診されることをおすすめします。

  • かんしゃく

しょっちゅう叫び声を上げたり、暴れたりします(2歳児)。

なだめたり、怒ったりしてしまいます。どのように接したらよいか困っています。

1歳から4、5歳になるまでの子どもは、言葉で自分の気持ちを伝えることが難しいため、大声をだしたり、叫んだり、泣いたり、転げまわったり、手足をばたばた動かしたり、物を投げたりして自分の気持ちを表現します。いわゆる、子どもの「かんしゃく」のことをいいます。
原因は、空腹や疲労、退屈している、誰かにやきもちを焼いている、欲求不満などがありますが、それに加えて、子どもの性格(こだわりが強い、せっかち)やその場の状況(やりたくないことがある、欲しいものがある)なども複雑に関係しています。

一度かんしゃくをおこした子どもは、自分で静めることはできません。そこで「何でわからないの!」と叱っても火に油を注ぐことになるだけです。
まずは、しばらく放っておいてみてください。その際、怪我することがないように、周囲が安全であることの確認も必要です。自然に泣きやんだら、抱きしめて気持ちを落ち着かせ、やさしく話しかけてみてください。そのうちに子どもも「かんしゃくをおこしても、わがままは通らない」ということが分かってくるでしょう。

2歳くらいの子どもであれば、親が言葉を補いながら子どもと会話することで、子どもの気持ちが理解できる一方、子供は聞いてもらうことによって安心します。この繰り返しで、子ども自身が言葉で気持ちを伝えることを覚えていきます。また、いい子にしていたら褒めてあげると、子どもは褒められるような行動をとるようになるでしょう。

子どものかんしゃくが、子育てのせいであると親が自分自身を責めることがありますが、あくまでも成長過程における行動パターンのひとつです。イライラして、子どもと一緒にエスカレートせずに、ゆったりと子育てを楽しみたいものですね。

  • 子育て

とにかく子どもがいうことを聞かず、お手上げ状態です(幼児)。

育て方が悪かったのか・・・と思い、落ち込んでしまいます。

 子育ては思ったようにうまくいかないことが多いものです。1歳児のお母さんは、母親歴1年ですからお母さんとしては1歳、3歳児のお母さんは母親歴3年ですからお母さんとして3歳というように、お子さんの年齢とともにお母さんとしても成長していくものと思います。
一生懸命やってもうまくいかないことはありますから、「育て方が・・・」とあまりご自身を責めずにやっていけるといいですね。

一方で、お子さんが泣きわめいたりして、やるべきことができなかったりすると、毎日の生活の中でのご両親のご苦労も並々ならないものと思います。そういった状態が続く時には、自治体の子育て相談や保健所の保健師などにご相談してみられることをおすすめします。一人で悩まずに、地域の方の力を借りてお母さん・お父さんの応援団を作っていただければと思います。また、気分が落ち込んで、体調を崩してしまうようなことがありましたら、医療機関にご相談しましょう。

  • テレビ

テレビをつけると画面にくっつくようにして見てしまいます(1歳児)。

目が悪くなってしまわないかと心配です。何か影響はないのでしょうか。

赤ちゃんの目は発達過程にあり、ぼんやり見えていたものが、だんだん色や形、距離感などがわかるようになり、大人と同程度の視力になるのが、概ね5~8歳頃といわれています。
このように、赤ちゃんの頃は、視力ははっきりとはしていませんが、音や画像がちらちらと動くものに関心を向けます。そのため、どうしてもテレビに近づいて凝視してしまうようです。

テレビによる赤ちゃんの視力への影響については、どの程度なら問題がなく、どの程度から異常となるなど、詳しいことはまだわかっていません。ただし、至近距離でテレビの映像を見ることで、目や脳への刺激、影響は考えられます。明るい部屋で、近づきすぎないようにして見ることが大切です。

テレビやビデオを見せる場合は、赤ちゃんひとりでのテレビをつけ放しは避け、子どもと親の気分転換の時間として、時間を決め、一緒に楽しむようにするとよいのではないでしょうか。

  • コンタクトレンズ

小学6年生の子どもがコンタクトレンズを使いたいといっています。

近視のため、普段はメガネを使用しています。小学生でコンタクトレンズをつけてもよいのでしょうか。

未成年のコンタクトレンズの使用率は、統計によると、小学生が0.1%前後、中学生が6%前後、高校生が25%前後といわれています。子どもがコンタクトレンズを希望する理由として、スポーツ時に邪魔にならない、メガネが嫌いなどの理由が多く聞かれます。

一般的には、左右の度数の差が大きい場合や、強度の近視の場合は、コンタクトレンズの方が視力矯正に効果的です。また、レンズが曇らず、視野が広く、自然な見え方になるなどの利点があります。
ただし、コンタクトレンズは異物ですので、使用者の6~10人に1人は目のトラブルがおこっているという調査結果もあります。そのため、コンタクトレンズを使用する場合には、定期的に眼科を受診することが必要です。

目のトラブルを防ぐためにも、ルールを守って正しく使用することが大切ですので、自己管理ができる中学生以降での使用をおすすめします。

  • 視力の問題

メガネは常にかけていないと、いけないのでしょうか(7歳児)。

子どもがメガネをかけるのを恥ずかしがって、困っています。

メガネが近視用か、遠視用かで違ってきます。

近視の子どもは、近くはよく見えますので、遠くを見るときにだけメガネをかければよいのです。そのため、自宅で勉強する時や、スポーツをする時には、はずしていても問題ありません。

一方、遠視の場合、目は常にピントを合わせようと水晶体を厚くする努力をしなければならず、日常生活に不自由がなさそうでも、目を過剰に酷使している状態です。常に目が緊張している状態は、目の疲れだけでなく、集中力の低下や、落ち着きの無さにも関係してきます。
そのため、常にメガネを使用することが必要です。

子どものメガネの使用は、目の状態に合わせて適切に使用していくことが、視力を保持していくうえで大切になってきます。必要な場面できちんと使用することで、日々の生活を気持ちよく過ごせるようになるでしょう。
子どもが慣れるまでは、はずしたからといって怒るのではなく、メガネの必要性について説明をして見守っていきましょう。

  • 目の問題

子どもの目が真ん中に寄っているように見えます(3ヶ月児)。

斜視でしょうか。

通常、物を見るときには、左右の目の視線が同じ方向に向かいます。斜視の場合、片目の視線は正しい方向に向かい、もう一方の目の視線がはずれている状態になります。視線のずれる方向によって、内斜視・外斜視・上斜視・下斜視があります。

目の機能は3歳までに急速に発達し、8~10歳くらいで大人と同じ機能になります。
目が発達する3歳までの時期の斜視を放置すると、斜視のない一方の目だけで物を見て、斜視のある目を使わなくなって機能が発達しないため、弱視になることがあります。そのため、斜視であれば1日でも早い治療が弱視を予防することにつながります。

一方、生まれたばかりの新生児は鼻の根元が低くて広いために、黒目が内側に寄って内斜視のようにみえることがあります。これは本当の斜視ではなく、見かけ上のものであり、偽斜視といいます。鼻筋を指でつまむと黒目が目の中心にあることが確認できれば偽斜視です。成長して顔立ちが立体的になると目立たなくなります。

もし、目が寄っているように見えるようでしたら、まずはお近くの小児科にご相談いただき、小児眼科の専門医を紹介してもらうとよいでしょう。

  • 耳の問題

風邪をひくたびに中耳炎を繰り返し、痛がります(2歳児)。

中耳炎をおこさない予防策はありますか。

耳と鼻の奥は、耳管という細い管でつながっています。風邪をひいた後などに、細菌やウイルスがその耳管を通り、鼓膜の内側(鼻に近い側)の中耳で感染をおこしたものが急性中耳炎です。

子どもの耳管はおとなに比べて短く、また免疫機能も未発達です。風邪のとき、子どもの鼻やのどには、中耳炎の原因となる肺炎球菌などの細菌が増えるため、子どもは中耳炎になりやすいのです。

急性の中耳炎の場合、激しい耳の痛み、聞こえづらさ、耳をふさがれたような感じ、耳鳴り、耳だれ、発熱などの症状がみられます。乳児は症状を訴えることができないため、発熱のほかに、理由なく泣いたり、不機嫌になったり、耳をさわったりすることがあります。
急性中耳炎が治った後、炎症のため浸み出した液体が中耳に溜まったままになることがあり、これは滲出性(しんしゅつせい)中耳炎といわれます。痛みなどの自覚症状はありませんが、ぼーっとして集中力に欠けたり、呼びかけへの反応が遅くなったりすることがあります。

痛みを和らげる方法としてまず家でできることは、安静にして、耳の後ろを冷やすことです。
受診先は耳鼻科です。治療は、解熱鎮痛薬や、細菌感染が疑われるときには抗菌薬を用います。膿が中耳に溜まっている場合には、鼓膜を切開することもあります。

中耳炎の予防策としては、風邪をひいて鼻がつまったり、ネバっとした鼻水がでてきたりしたら注意して対処することです。小さな子どもであれば鼻水をこまめに吸い取ってあげ、自分で鼻をかめるようであれば、強くかまずに片方ずつ静かにかむようにさせてあげてください。

  • 耳の問題

中耳炎と診断されましたが、抗菌薬が処方されませんでした。

抗菌薬は必要ないのでしょうか。

風邪をひいた後などに、細菌やウイルスが耳と鼻の奥をつなぐ耳管という細い管を通り、鼓膜の内側(鼻に近い側)の中耳で炎症をおこしたものが中耳炎です。

中耳炎の原因がウイルスによるものと医師が判断した場合は、すぐに抗菌薬の使用はしないで様子をみることもあります。
抗菌薬は細菌を死滅させるには有効ですが、ウイルスに対しては効き目がないからです。また、安易に過剰な抗菌薬を用いることによって、抗菌薬の効かない細菌に変化させてしまうことがあるからです。

ただし、細菌感染が疑われるときは抗菌薬が処方されることもあります。

薬は医師の指示通りきちんと服用していただき、ご心配な点は医師とよくご相談ください。

  • 鼻の問題

よく鼻づまりをおこします(5ヶ月児)。

寝苦しそうなのですが家庭でできる対処法はありませんか。

赤ちゃんの鼻は小さく空気の通り道が狭いことに加え、鼻の粘膜が敏感なため、ちょっとした温度や湿度の変化にも敏感に反応し、鼻づまりをおこしたり、くしゃみをしたりします。

鼻がつまった時、大人は口で息ができますが、赤ちゃんはまだ口呼吸を上手にできないため、息苦しくて機嫌が悪くなったり、おっぱいの飲みが悪くなったりします。
苦しそうにしているときには、部屋が乾燥しないよう、お湯を沸かして湯気を立てたり、濡れタオルを干したりするなど、加湿に気を配ってください。スポイトタイプの鼻汁吸引器など、専用の器具で鼻を吸ってあげるのもよいでしょう。
熱がなく機嫌がよければ、入浴しても構いません。お風呂の湿気で鼻の通りがよくなる効果があります。

鼻がつまったからといって、すぐに風邪をひいたのではと心配する必要はありませんが、鼻水が止まらない、鼻づまりや咳がひどい、機嫌が悪い、寝苦しそうにして熟睡できない、母乳をいつもの半分くらいしか飲めない、などあれば、風邪や他の病気の可能性もありますので、小児科を受診することをおすすめします。

  • 扁桃腺の問題

子どものいびきがひどく、アデノイドが大きいといわれました(4歳児)。

手術をしたほうがよいのでしょうか。

アデノイドとは、扁桃のうち、のどの一番上(鼻のつきあたり)にある咽頭扁桃のことです。
アデノイドは鼻・耳・のどにそれぞれつながる場所にあるため、アデノイドが肥大すると鼻・耳・のどにさまざまな症状が現れます。

鼻呼吸がうまくできずいびきがひどくなったり、寝ているときに息が止まる睡眠時無呼吸症候群をおこしたりします。特に小さい子どもでは、鼻づまりのため十分にミルクが飲めず、栄養障害に陥る場合もあります。また、耳につながる耳管という細い管にも近いため、中耳炎の原因になることもあります。

通常であれば、子どものアデノイドはだいたい6歳でもっとも大きくなります。そのあと、自然に小さくなるため、症状が軽い場合は経過をみるだけで十分なこともあります。

風邪などでアデノイドが一時的に腫れている場合には、炎症を抑える薬の服用や、点鼻薬で症状を軽減することができます。
しかしながら、常にアデノイドが肥大し、上記のような症状がみられる場合には、手術による治療も検討されます。

アデノイドを取る手術は、全身麻酔下でおこなわれ、1時間以内に終わることがほとんどです。口の中から手術をするので、からだの外に傷はできません。入院期間は1週間くらいが目安です。
呼吸状態や発達に影響がある場合は、はやめに手術をしたほうがよい場合もありますので、耳鼻咽喉科や小児科の医師とよく相談してください。

※扁桃
鼻や口から侵入してくる細菌などからのどを保護する役割をもつ部位。
口蓋扁桃(こうがいへんとう)、咽頭扁桃(いんとうへんとう:アデノイドともいう)、舌根扁桃(ぜっこんへんとう)、耳管扁桃(じかんへんとう)が、のどの入口を取り囲んでいる。

  • 歯並びの問題

指しゃぶりやおしゃぶりは、歯並びに影響するのでしょうか。

様子をみていましたが、早くやめさせた方がよいですか。

生後1ヶ月頃から手を口に持っていったり、しゃぶったりするようになりますが、これは発達の過程でみられる自然な動作のひとつで特に問題はありません。
多くの場合は、いつの間にかその動作もなくなりますが、何年も長時間強く吸ったりする場合は、歯並びに影響を与えることがあります。

指しゃぶり、おしゃぶりを含め、2歳半頃までに止めれば歯並びへの影響はほとんどないといわれています。

子どもは指しゃぶりやおしゃぶりをすることで心を落ち着かせ、安心感を得ているので無理矢理やめさせることはありません。長く続く場合は「そろそろやめようか」と話をしてみて、我慢できている場合は褒めるようにし、自らやめるまで気長に待ちましょう。
もしなかなかやめられず、ご心配な場合は小児科でご相談ください。

  • 爪噛み

爪を噛む癖が治りません(2歳児)。

どのような対策がありますか。

2~3歳からの爪噛みは、子どもの心理的な緊張と関係するといわれています。
強く注意して無理にやめさせようとすると、それがストレスになって、かえってひどくなってしまうことがあります。
緊張する原因となっている子どもの抱える不安や不満が何であるのか、どのような時に爪噛みをしているのか、どのような時には爪噛みがみられないか、子どもの様子を観察しながら、不安や不満を少しずつ解消するよう働きかけます。

原因がわからない時は、生活のなかでお子様の話をよく聞き、スキンシップを増やすなど、お子様が安心して楽しく過ごせるよう気をつけてみてはいかがでしょうか。

  • 歯磨き

歯みがきはいつごろからどのようにしつけるのでしょうか。

歯みがき粉の使用についても教えてください。

赤ちゃんに最初の乳歯が生えてきたら、歯みがきの習慣づけを始めます。初めのうちはガーゼや綿棒で拭ってあげて、歯が何本かそろってきたところで、歯ブラシを軽くあてたり噛ませたりして、歯ブラシの刺激に慣らしていきます。ここまでが歯みがきの前段階です。

歯みがきの必要性がでてくるのは、乳歯の奥歯が生え、歯垢がつきやすくなる、1歳~1歳半ころからです。姿勢は、保護者の膝の上に頭をのせて寝かせてみがきます。糖分の多い食物や飲料をとっていなければ寝る前だけでもよいですが、慣れてきたら毎食後の歯みがき習慣をつけることが大切です。

歯みがき粉の使用については、泡で歯がよく見えなくなったり、むせたりして十分みがけないことがあります。歯みがき粉の使用は、うがいができるようになってからでもよいでしょう。
今は、子ども用の歯みがき粉のほとんどにフッ素が含まれ、これにより虫歯予防効果も期待できます。使う量は歯ブラシいっぱいにつける必要はなく、少量で十分です。

  • 左利き

左手ばかり使います(1歳児)。

やはり、左利きになるのでしょうか。

0~2歳までの子どもは左右の手を同じように使います。左手を使っている場面をみると、「もしかして左利きかもしれない」と思われるかもしれませんが、はっきりと利き手らしい行動があらわれるのは2歳以降、食事やお絵描きなどが十分できるようになってから、といわれています。

無理に左利きを直そうとするとストレスがたまり、遊びへの意欲を失ってしまうなど子どもの心理面への影響もあると考えられています。
どうしても気になるようであれば、スプーンを使うときやお絵かきのとき、お母さんが一緒に手を添えて右手にもたせるようにするなど、右手を使う機会を増やして、楽しく練習させるのがよいでしょう。それでも左利きになるようなら、両手が使えて便利、子どもの個性ととらえ受け入れてあげましょう。

  • 小児自慰

よく股間をさわっています(3歳児)。

人前でもさわってしまうので、やめさせたいのですがどうしたらよいですか。

乳幼児期の子どもは自分のからだのいろいろなところを触って、からだのつくりを確認します。成長にともない周囲に対する好奇心が高まることからおこなわれるものです。子どもの手の届く部分に陰部があるため性器いじりも指しゃぶりのような「癖」として考えられています。乳幼児がおこなう性器いじりには、性的な意味があるわけではなく、異常でも病気でもありません。

「癖」をみた大人は戸惑いを感じることと思いますが、無理にやめさせたり、叱ったりせずに、遊びに誘ったり、好きなことをさせてみたり何かほかのことに興味をうつすように誘導しましょう。言葉がしっかり理解できる年齢であれば、「みんなと遊ぶ時間はやめようね」のように、率直に伝えてもよいかもしれません。

ただし、トイレットトレーニング時期の女児には、陰部が不潔になって痒みを訴えることが少なくありません。そのような場合はパンツの汚れがないか、皮膚の赤みがないかを確認して、症状がある場合は小児科を受診されることをおすすめします。

  • しぐさ

目をぱちぱちするしぐさがあります(7歳児)。

最近では頻繁にこのしぐさがありますが、チックでしょうか。

チックとは、自分の意思に関係なく、突発的で急速に反復する運動や発声のことです。
多くは目をぱちぱちさせる、口をゆがめる、首を振る、からだ全体を揺り動かす、咳払いや舌打ち、音声や単語を繰り返すなどの症状がおこります。

チックの症状は、止めようとすると緊張してかえって悪化することが多いので、やめるよう注意しないようにしましょう。
また、気持ちをコントロールすることでチックの症状がやわらぐことがありますので、本人を取り巻く環境に対する配慮も必要です。

小児では1年以内に治ってしまう一過性チックであることが多いといわれていますが、気になるしぐさが1ヶ月以上持続する場合には、小児科医に相談してみてはいかがでしょうか。

  • 関節の問題

手を引っぱったら急に泣きだし、手を動かさなくなってしまいました(2歳児)。

どうしたらよいでしょうか。

症状がおきた時の状況と年齢から、幼児期におきやすい、肘内障(ちゅうないしょう)の可能性が考えられます。

肘内障とは、手を引っぱったことで前腕(肘~手首の部分)の外側にある橈骨(とうこつ)という骨が、肘の靭帯(じんたい)から半分抜けでてしまった状態のことをいいます。
2歳から4歳頃に多く発症します。原因は、骨の形態がしっかりせず、靭帯もゆるいためと考えられています。再発を繰り返す子どももいますので、この時期は不意に子どもの手を引っぱらないように心がけましょう。通常、6歳過ぎには靭帯の強度がしっかりしてくるので発症しなくなり、後遺症を残すこともありません。

肘内障の症状としては、腕をだらんと垂らしたまま動かそうとしなかったり、触ると嫌がったり、痛みを訴えたりします。けがをしたときによく見られる、肘が赤くなる、腫れる、熱をもつような症状はみられません。

肘内障が疑われる場合には、安静にして速やかに整形外科を受診しましょう。
肘内障で重要なのは、他の病気との区別です。もし骨折や靭帯損傷をおこしている場合には、ひねるなどの整復(骨折や脱臼した部分を正常の位置に戻すこと)をしてはいけないからです。肘内障は転んで手をついたり、どこかにぶつけたりしただけではならないので、痛がるようになった状況を医師に詳しく説明してください。

肘内障と診断されれば、徒手整復(手で整復すること)がおこなわれます。
症状が現れてから、数時間から一晩経過しても通常は整復可能です。時には自然に治ってしまうこともあります。しかしながら、受傷から整復までに数時間経過すると、手を動かすようになるまで少し時間がかかる場合もありますから、早めに受診して整復をしてもらいましょう。

  • 成長発達

1歳3ヶ月の子どもがまだ歩きません。

同じ月齢の子どもは歩いているため不安です。

生後1歳~1歳3ヶ月で、つかまり立ちから手を離して1人で立つ「ひとり立ち」ができるようになります。なかには最初の1歩を踏みだすまで時間がかかる子もいます。
生後1歳3ヶ月~1歳6ヶ月になると歩ける子が増えてきますが、まだ足元は不安定な時期です。
2本の足で歩く、という行動は赤ちゃんにとっては勇気のいることです。転んでもおかまいなしで歩きたがる子、転んで慎重になりもう一度挑戦するまで時間のかかる子、あまり危険をおかしたくない子、それぞれの個性でもあるのです。

1歳3ヶ月であれば、統計的には8割近くの子どもが歩行を開始している一方で、2割程度はまだ歩行を開始していないということがわかっています。
健診をきちんと受けていて、異常を指摘されたことがなく、現在つかまり歩きができて、手押し車などを押して歩けるようでしたら、まもなく歩きだすと思われます。焦らず見守られてはいかがでしょうか。

  • 便の色

便の色が緑色になることがありますが、大丈夫でしょうか(3ヶ月児)。

便にはビリルビンという黄色い色素を含んだ胆汁が混じっています。赤ちゃんの腸は未発達なので、この色素を分解することができず、大人より黄色い便がでるのが一般的です。
また、ビリルビンは時間が経つと酸化して緑色になります。便が長時間腸の中にとどまった場合、便が空気にさらされていた場合、腸内細菌などにより酸性に傾いてしまった場合には、緑色になることがあります。
緑色の便がでても、赤ちゃんの機嫌がよく、便の回数に異常がなくて食欲もあるようなら様子をみてもよいでしょう。

心配な便の色としては、赤、黒、白です。
赤色や黒色の便の場合には、便に血が混じっていることが考えられます。また、白色の便で排便回数も多い場合には、ウィルス性の感染症などにかかっている可能性がありますので、小児科でご相談ください。

  • 便秘

赤ちゃんの便が毎日でません。便秘でしょうか(3ヶ月児)。

自宅での「こより(綿棒)浣腸」のやり方を教えてください。

生後2~3ヶ月ごろから排便の回数は減ってきます。これは赤ちゃんの腸が発達した生理的な変化によるものです。排便のパターンにも個性があり、毎日排便のある赤ちゃんもいれば、3~4日に1回という赤ちゃんもいます。数日排便がなくても、元気で食欲があり、硬くない便がいきまずに出ているようなら心配はいりません。ただし、飲み方が減ったり、排便時に顔が赤くなるほど力が入ったり、硬い便で肛門が切れていたりすれば便秘と考えます。

1歳までの赤ちゃんに、自宅でできる効果的な処置に「こより(綿棒)浣腸」があります。おなかが張って苦しそうな様子のときや、5日以上便がでない時などに試す場合は、以下を参考にするとよいでしょう。

  1. 1.綿棒の頭にベビーオイルをつけて、肛門のまわりのすべりをよくする。
  2. 2.綿棒の頭の部分がすっぽり隠れるまで(1~2cmが目安)肛門に入れる。
  3. 3.綿棒の先を「の」の字を描くようにゆっくりと動かし、やさしくだし入れをする。

こより(綿棒)浣腸は、直腸への刺激で排便を促しているので、グリセリン浣腸のように癖になることはありません。こより浣腸で効果が見られない時は、無理をせず必ず小児科を受診してください。

  • 尿の色

子どものオムツを見たら、オレンジ色の尿がでていました(5ヶ月児)。

血尿でしょうか。

暑くて汗が増えた場合など、体の中の水分量が減ってしまうと尿が濃くなります。尿の中には尿酸塩という成分が含まれており、尿が濃くなるとオレンジ色の尿酸塩の結晶がオムツにつくことがあります。

まずは水分摂取量を増やして様子をみてみましょう。もし、尿の回数が減る、尿の色が濃い赤色に近づく、熱がでるなどの症状がみられたら、脱水をおこしていたり膀胱炎や尿道炎をおこしていたりする可能性があるので、小児科でご相談ください。
また、内服している薬によっては尿に色がつくことがあるので、何か薬を飲んでいる場合は主治医にご相談ください。

  • おねしょ

小学生の子どもの、おねしょの治療について教えてください。

小学生になってからも、毎晩おねしょをしており、おむつを使用しています。今まで様子をみてきましたが、本人も気にしており、治療が必要なのでは、と思うようになってきました。

子どもに見られる「おねしょ(夜尿)」は、主に眠っている間につくられる尿の量と、尿をためる膀胱の大きさ(容量)のアンバランスからおこります。
乳幼児期は発育段階にあり、2歳頃までは、夜眠っているときに尿をすることは一般的ですが、からだが成長するにつれて夜尿は減っていきます。小学校入学前後、おおむね5~6歳になっても継続的に夜尿が見られる場合を、「夜尿症」といいます。

「夜尿症」で何か身体的に悪影響があるわけではありません。しかし、学童期に入っても夜尿をしているということが、その子どもの心理面や社会面などに影響することもあります。治療を受けることで、夜尿の頻度を減らすことが可能になり、治療を受けていない場合より早期に夜尿がなくなることが期待できます。

夜尿症の原因について、主なものは、上記の「眠っている間に作られる尿の量が多い」、「膀胱の大きさ(容量)が未熟」といったものです。その他には、「睡眠のリズム」、「心理的な影響」、「腎臓・膀胱の問題」がある場合があります。また、これらが複合している場合もあります。

夜尿症の標準的な治療は、以下の3つです。

1.生活指導

食事内容や飲水量、排尿習慣のコントロール、夜尿症の子どもへの接し方、など。

2.行動療法

夜尿アラーム療法(排尿を感知するセンサーをパンツに装着し、パンツが濡れると連動してアラームが鳴り、本人に排尿を認識させ、それを繰り返すことにより、膀胱容量を増やしていく方法)など。

3.薬物療法

抗利尿ホルモン薬(経口剤・点鼻薬)、抗コリン薬、三環系抗うつ薬など。

治療にあたっては、生活指導が重要となります。子ども自身の治療意欲を高めるような関わりも大切です。そのうえで、夜尿症のタイプに応じた薬物療法などを選択して治療を進めていくことが望ましいでしょう。

  • 皮膚の問題

生後1ヶ月頃から乳児湿疹ができて、なかなかよくなりません。(5ヶ月児)

現在、ステロイドの塗り薬と保湿薬で治療をおこなっています。ほかに治療方法はないのでしょうか。

乳児期の湿疹に対して、画期的な治療方法はありません。
現時点では、湿疹ができてしまった場合にはステロイド外用薬を用います。また、新しい湿疹を防ぐために、保湿薬を使用するのが標準的な治療方法となります。

ステロイド外用薬を使用することによる副作用を、心配する方も大勢いらっしゃいますが、ステロイドが皮膚から吸収される量は少ないので、必要以上にいつまでも使用しない限り、基本的に副作用の心配はありません。
医師から指示されている通り、使い始めたら効果がでるまできちんと使い続けてください。症状が改善してきたら、改めて医師に確認のうえ、使用を終了するようにしましょう。

乳児湿疹は成長とともにできにくくなります。現在の治療を根気よくおこなっていってください。

  • 皮膚の問題

園に通う子どもが「とびひ」になりました。

皮膚科にかかり、塗り薬をだしてもらいました。プールやお風呂などで人にうつしますか。生活上の注意点について教えてください。

患部に接触すると、水ぶくれやかさぶたが火事の「飛び火」のように広がることから「とびひ」と呼ばれるもので、正式な病名を、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。

ご質問のとおり、人にもうつる病気です。かきむしったところからでる、滲出液に直接触れることで人にうつす恐れがあります。プールやお風呂などの「水」を介してはうつりませんが、裸で人が出入りするプールや公衆浴場では接触感染のリスクが高くなるため、入場は禁止されます。入浴は、清潔を保つためにも石けん洗浄がすすめられます。湯船には入らずシャワーにし、ご兄弟がいる場合は一緒には入らず、順番を最後にするとよいでしょう。患部はこすらずに泡でやさしく洗ってください。
なお、まれですが大人もとびひにかかります。特にご高齢の方は、皮膚のバリア機能が低下しているために感染しやすいといわれています。大人であっても、気になる症状が現れたら皮膚科にご相談ください。

なお、伝染性膿痂疹は学校保健安全法では、「学校感染症、第三種(その他の感染症)」として扱われます。受診して治療をうけ、患部を露出させないようにガーゼや包帯などで覆っていれば、基本的には、登校・登園許可を得られます。ただし、からだのあちこちに多発し、広範囲にわたっている場合は、園はお休みしたほうがよいでしょう。詳しくはかかりつけの小児科医と通われている園にご確認いただくとよいでしょう。

  • 生殖器の問題

停留精巣(ていりゅうせいそう)と診断されました(6ヶ月男児)。

手術はいつ頃おこなうのがよいでしょうか。

精巣(睾丸:こうがん)は、胎児の頃にはお腹の中にありますが、成長とともに下降し、出生時には陰嚢(いんのう:精巣が入っている袋)の内部におさまります。
この精巣の正常な下降が何らかの原因で妨げられ、途中で止まってしまったものを停留精巣と呼びます。

精巣が陰嚢内に下降せずお腹の中にあると、高い温度環境にさらされてしまうので、精子を作る機能が少しずつ失われ、精子の数も減っていきます。この変化は温度が高ければ常に進行してしまいます。
また、停留精巣を放っておくと、大人になってからがん化することもあるといわれています。

1歳までであれば自然に精巣が下降する場合もありますが、1歳以降には自然下降が望めません。1歳前後、遅くても2歳までには手術をおこなうことが一般的です。

1歳のお誕生日を過ぎても精巣が陰嚢内に触れなければ、専門の小児外科または泌尿器科の医師にご相談して下さい。

  • 生殖器の問題

小児科で包茎の手術をすすめられました(5歳男児)。

手術をした方がよいのでしょうか。

包茎は、亀頭が包皮により被い隠されている状態のことです。包茎があると亀頭部分が不潔になりやすく、包皮の炎症をおこすこともあります。
子供の包茎の場合、ほとんどは成長に伴って自然に改善するため、一般的に無理な処置や治療は必要ないといわれています。
そのため、小児期に手術が検討されることはほとんどありません。
しかしながら、真性包茎(手で包皮をむいても亀頭が全く露出しないもの)の場合や、感染症を繰り返す場合、尿がでにくい場合には手術がおこなわれることもあります。

主治医が手術をすすめる理由について十分に説明を受けてください。

  • 小児特有の病気

高熱が4日間続いていますが、川崎病が心配です(1歳児)。

川崎病の場合、熱以外に注意する症状はありますか。

川崎病は、4歳以下の乳幼児がかかることが多く、全身の血管に炎症をおこす病気です。
診断は、以下の6項目中5項目を満たすものと定義されています。

  1. 1.原因不明の発熱が5日以上続く
  2. 2.目が充血して赤くなる
  3. 3.手足の先がしもやけのように赤く腫れ、しばらくすると手足の指先から皮がむけてしまう
  4. 4.からだ全体に大きさや形が一定しない発疹が現れる
  5. 5.くちびるが赤く腫れ、舌がいちごのように赤くぶつぶつになり、口の中の粘膜も赤くただれる
  6. 6.首のリンパ節が腫れる

上記のうち5つの症状がそろわなくても、詳しい検査の結果、川崎病と診断されることもあります。
川崎病で心配なのは、心臓の血管の一部に動脈瘤(どうみゃくりゅう:血管の一部がこぶのように膨らんだ状態)ができてしまうことです。これをみつけるためにレントゲンや心電図、エコーの検査などをおこなうことがあります。

現在の症状だけでは川崎病かどうか判断することは難しいですが、川崎病であれば入院して治療することが必要なため、早めに小児科でご相談ください。

  • のどの問題

子どもが昨年と今年、仮性クループにかかりました。

繰り返すのではないか心配です。家庭でできる対処法はありますか。

クループ症候群にはいくつかの種類があり、その中でも風邪の原因となるウイルスや菌による感染からおこったものを「急性喉頭炎(仮性クループ)」といいます。

仮性クループは、風邪かなと思うような症状や、声嗄れの症状が1~2日続いたあと、喉頭(気管の入り口の部分で空気の通り道)が炎症をおこして腫れてきます。呼吸での空気の通り道が狭くなるため、息を吸うときに「ヒューヒュー」という音が聞こえたり、犬の遠吠えのような「ケンケン」といった咳や、オットセイの鳴き声のような咳が聞かれたりします。熱を伴う場合もあります。

通常は1週間程度で症状が軽くなりますが、時には呼吸困難や窒息など重症化することもあります。呼吸が苦しそうで、顔色や唇の色が白くなりかけたら、すぐに救急で受診してください。特に夜間は症状が悪化しやすいので注意が必要です。

家庭での予防策は、インフルエンザ感染などと同様、人ごみを避け、手洗いを徹底することです。また、風邪をひいたら早めに治療を受け、悪化させないようにしましょう。

もし仮性クループの症状がでてきたら、呼吸を楽にしてあげるケアを心がけてください。まずお部屋をしっかりと加湿し、上半身が高くなるように布団を調整してください。赤ちゃんの場合、泣くと呼吸がよけいに苦しくなるので、機嫌が悪い場合はたてに抱っこするなどして、なるべく泣かせないようにしてあげましょう。

  • 感染症

子どもが溶連菌感染症にかかりました。大人にも感染するのでしょうか。

子どもが突然の高熱をだし、のどの痛みも訴えるため、小児科を受診したところ「溶連菌感染症」といわれました。どのような病気なのでしょうか。

溶連菌感染症とは、正しくは「溶血性連鎖球菌感染症」といい、溶連菌と呼ばれる細菌によって引きおこされる病気の総称です。溶連菌にはたくさん種類があり、この菌そのものはありふれたものです。子どもが高い熱とのどの痛みに始まり、赤い発疹が全身に広がったときは、A群β溶血性連鎖球菌による感染が疑われます。

溶連菌は、インフルエンザなどと同じように、咳やくしゃみ、つばなどを介して感染します。数日の潜伏期間を経て、発熱、のどの痛みに始まり、かゆみを伴う赤い発疹が全身に広がります。さらに、「いちご舌」といって舌がいちごのように赤く腫れブツブツができたり、手足の皮が剥けたりといった症状が引きおこされます。
治療は抗生物質の内服と、それぞれの症状を和らげる対症療法となります。熱やのどの痛みがおさまっても身体の中から菌がなくなったわけではないので、抗生物質は、医師の処方通りに飲みきることが大切です。

溶連菌感染は、確かに子どもに多くみられる病気ですが、赤ちゃんには典型的な症状がでることは少なく、ほとんどは幼児や学童にその症状がみられます。大人も感染しますが、症状は通常の風邪程度のものです。もし溶連菌感染と診断されたら、家族や周囲の人、特に子どもに感染させないよう注意をしましょう。

咳が長引き、咳喘息(せきぜんそく)と診断されました(5歳児)。

咳喘息とはどのような病気なのでしょうか。

しつこい咳が続く場合、咳喘息と診断されることがあります。
咳喘息は喘息とは異なり、明確な定義はありませんが、下記のような特徴があります。

  1. 1.喘鳴(ぜんめい:ゼイゼイ、ヒューヒューという音)を伴わない咳が8週間以上持続する
  2. 2.今まで、喘息になったことがない
  3. 3.気管支拡張薬がよく効く
  4. 4.胸部レントゲンで、肺炎などの異常が認められない

咳は痰を伴わない空咳のことが多く、夜間や早朝に悪化しやすいです。風邪などの感染症、たばこの煙、温度の変化、運動などが引き金になることが多く、アレルギーが関与しているともいわれています。

治療は薬物療法が基本です。ステロイド薬の吸入や、気管支拡張薬の内服、吸入、貼付などがあります。
アレルギーの関与が疑われる場合は、アレルギーの原因を取り除くことも症状を悪化させないことにつながります。また、風邪をひかないようにする、気温の変化に気をつける、たばこの煙に近づけないなど、大人が環境を整えることも大切です。
咳喘息は比較的治療に時間がかかる病気ですので、一時的に症状が落ち着いたとしても、定期的に診察を受け治療を継続してください。

  • 睡眠の問題

中学生の子どもが、突然居眠りしてしまうことがあります。

立ちくらみや、脱力感もあるようです。学校での勉強にも支障があり、悩んでいます。

日中、強烈な眠気のために居眠りを繰り返す場合、ナルコレプシーという病気を疑うことがあります。この病気は、診断がつかないとただ居眠りをしているように見え、やる気がない、怠け者と思われがちになってしまいます。
ナルコレプシーは、10代での発症がほとんどで、遺伝的体質やストレスが関係していると考えられています。

特徴的な症状としては、以下のようなものがあります。

1.過度の睡眠

何の前触れもなく突然、強烈な眠気に襲われます。持続時間は数分から1時間以上続くものまで様々です。眠気は時や場所を構わず生じ、日常生活に支障をきたします。

2.情動脱力発作

からだの一部あるいは全身の筋肉の緊張が突然失われる発作です。笑ったり驚いたときなど感情の動きによって誘発され、倒れてしまうこともあります

3.睡眠麻痺

入眠時や覚醒した時に、意識がはっきりしているにも関わらず、体を動かすことができないことがあります。

4.入眠時幻覚

入眠直後に生じる幻覚で、生々しい感覚を伴うので不快感や恐怖感を感じてしまいます。

5.夜間の熟睡障害

夜間の睡眠は浅く、途中で目が覚めてしまうことが多くあります。

主に薬物療法と生活指導が治療の基本です。規則正しい生活と比較的長期間の内服治療が必要ですが、10年、20年と経つうちに症状は軽くなる傾向がありますので、気になる症状がある場合は早めに治療をおこなうことが大切です。
診療科は睡眠専門の精神科や心療内科です。

  • しゃっくり

赤ちゃんがよくしゃっくりをします(1ヶ月児)。

何が原因なのでしょうか。

赤ちゃんのしゃっくりも、大人と同じで横隔膜がけいれんするためにおこります。赤ちゃんの横隔膜はまだ成長途中なので、ちょっとしたことが刺激となり、しゃっくりがでてしまうのです。一般的には、ミルクを飲んでお腹がいっぱいになったとき、オムツが濡れてからだが冷えているときなどにおこりやすいようです。

しゃっくりが始まったら、たて抱きにして背中をゆっくりさすってあげましょう。授乳をしたり、ミルクを飲ませたりすると少し落ち着くこともあります。もし、オムツが濡れていたら取り替えてあげ、からだを温かくして様子をみてください。

赤ちゃんのしゃっくりは月齢を重ねる度に回数が減ってきますので、あまり気にせずに見守るのがよいでしょう。

  • くしゃみ

風邪ではないのですが、よくくしゃみをします(3ヶ月児)。

赤ちゃんは、大人に比べて鼻の粘膜が敏感なので、病気ではなくても、ちょっとした刺激でくしゃみがでてしまいます。
例えば、部屋の温度が変わったり、冷たい風にあたったり、おしっこでオムツがぬれたりしただけでもくしゃみがでるのです。
いずれも反射的なものなので心配ありません。

  • ぴくつき

寝入りばなに足がピクピクすることがあります(1ヶ月児)。

けいれんでしょうか。

入眠後数十分してから、赤ちゃんの手足がピクピクすることがあります。これは、良性乳幼児睡眠時ミオクローヌスが考えられます。
手足がびくっとなることをミオクローヌスと呼びますが、赤ちゃんに限らず、大人でも寝入りばなに経験があるかと思います。
基本的には治療の必要がない生理現象と考えて頂いてよいのですが、頻度が高くなったり、1日何度も繰り返したりする場合には、小児科で相談するとよいでしょう。

  • 乗り物

先日、10ヶ月の子どもを車に乗せたら吐いてしまいました。

この月齢でも車酔いするのでしょうか。

車酔いは3~4歳頃からおこるといわれています。
赤ちゃんの場合、体の平衡感覚をつかさどる三半規管の機能が十分発達していないために、車酔いをおこしにくいといわれています。
もしも吐くことがあるとしたら、ほかの原因が考えられるでしょう。例えば体調が悪い、食事や授乳の直後、激しく泣いたなどの状況はなかったでしょうか。
また、運転の仕方、振動、排気ガスなどは具合が悪くなる原因になりますので、思いおこしてチェックしてみるとよいでしょう。

  • 乗り物

首が据わっていない赤ちゃんを、車に乗せてもよいのでしょうか(1ヶ月児)。

赤ちゃんの外出は首が据わってから、というのは常識ですが、病院からの退院時や1ヶ月検診時など、どうしても車に乗せなくてはいけないこともあります。
自家用車を利用する場合、チャイルドシートを使用することが絶対条件になります。最近ではレンタルも簡単にできますので、必ず事前に準備をしましょう。また、でこぼこの悪路を走らないようにして、振動をなるべく与えず、必要最小限の移動距離になるよう配慮してください。
やむを得ずタクシーを利用する場合は、シートにキャリーベッドを乗せたり、おくるみに包んで横抱きにしたりするとよいでしょう。
立て抱きの状態で振動を与えると、脳に影響を及ぼす危険性ありますので、注意してください。

  • 乗り物

赤ちゃん連れの旅行を計画しています。

乗り物はどのように選べばよいですか。

乗り物選びの基準としては、早く目的地に着けるものがよいでしょう。旅行では、赤ちゃんも世話をする親も大変です。乗り物に乗っている時間が短ければ、おむつを替える回数やミルクを飲ませる回数が少なくて済むので、世話の手間も少しは軽減されると思います。

飛行機が早くても、飛行場が遠方の場合は、列車のほうがよい場合もあるでしょう。また多少時間がかかっても、車の場合は荷物が積めたり他の人の目を気にしたりせず移動できます。しかし、車で10時間以上も移動しなくてはいけないところであれば、特急に乗ったほうがいいということになるでしょう。
何がよいかは目的地までの距離、渋滞が予想されるのかどうかなどの状況によって変わってくるかと思います。

以下に乗り物の注意点などをあげましたので、参考になさってください。

1.車の場合

車に乗せる際には、必ずチャイルドシートを準備しましょう。
車の振動はあまり気にすることはありませんが、長時間車内に閉じこもっていると、大人も子どもも疲れます。1時間に1回は休憩を取り外気にふれさせてあげましょう。また、チャイルドシートのベルトの位置をこまめに確認し、赤ちゃんの首に当たらないように気を付けましょう。
ミルクやおむつ交換は、走っている車内ではおこなわないようにしましょう。急停車のときに頭をぶつける心配がありますし、ミルクを作っている最中にお湯がかかって火傷をする危険もあります。
また、ほんの数分でも、赤ちゃんを車内に置き去りにするのは厳禁です。真夏に限らず気温や湿度が高い日に締め切った車内に赤ちゃんを残すのは、熱中症の原因になりますので注意してください。

2.飛行機の場合

飛行機が離着陸するときに気圧の変化で耳が痛くなることがあります。大人でも変化を感じるときには、授乳をしたり、ミルクを飲ませたりするとよいでしょう。事前に予約をすれば、赤ちゃん用のベッドや離乳食、おむつを準備してもらえることがありますので、確認してみましょう。機内のトイレにはおむつの交換台がついているので安心です。

3.列車の場合

指定席を確保し、できれば赤ちゃんの分の席もとっておくと、疲れも少なくなるでしょう。指定席を予約する際には、乳幼児が一緒であることを伝えておくと、お世話に便利な多目的室が近くにある車両を手配してくれるなど、色々と便宜を図ってもらえることがあります。
もし途中でお子様がぐずってしまった場合には、車両連結部のスペースまでお散歩してみたり、外の景色をみせたりすると気が紛れることもあります。

  • 外気浴

赤ちゃんの外気浴はどのようにすればよいのでしょうか。

外気浴(散歩)は、赤ちゃんの皮膚を鍛えられるうえに、外の空気を吸うことで、呼吸器の粘膜も丈夫になり効果的です。さらに、体温の調節の働きを促し、皮膚の新陳代謝を活発にし、風邪などの感染症に対し抵抗力が養われます。
また、好奇心や社会性を育てることに役立つ大切な行動です。お母さんの気分転換もかねて外にでてみましょう。

まず、窓を開けて部屋の中に風を入れることから始めましょう。最初は5分程度でよいでしょう。
窓を開けて外の空気を浴びることに慣れてきたら、気候のよい日に、家の外にでてみましょう。玄関先に抱っこででるだけでもよいでしょう。
そして、ベランダや家の庭など、近場からスタートするようにして、徐々に近所にでかけるというように、距離をのばしていきます。

時間帯は、夏ならば比較的涼しい午前中か日がかげってから、冬なら暖かいお昼前後がおすすめです。紫外線対策も忘れないようにしましょう。

3ヶ月を過ぎる頃になると、体温調整も上手になってきます。この頃には、ベビーカーや抱っこでのお散歩も楽しめるようになります。

  • 外出

赤ちゃんを連れておでかけしたいです。いつからなら大丈夫ですか。

月齢が0ヶ月の赤ちゃんは、気温の変化への対応がまだ不完全です。また、この時期はお母さんのおからだも産後で、夜の授乳も始まっていることからなるべく休養が必要な時期です。
この時期は病院や検診、また、どうしても止むを得ない場合以外は、極力外出は控えたほうがよいでしょう。

生後1ヶ月頃になると、1ヶ月検診などで病院へいったり、生後30日頃の行事「お宮参り」が初めての外出だったりする場合も多いでしょう。この時期もまだ、母子ともに万全の状態ではありません。外出する場合は、季節に合わせた寒さ暑さ対策や紫外線対策にも注意して外出するようにしましょう。
また、この時期は首がすわっていませんので、本格的な外出や散歩は避けたほうがよいです。庭や、ベランダにでて、外の空気に少しずつ触れるようにするとよいでしょう。

個人差がありますが、3~5ヶ月頃になると、首がしっかりすわってくるようになります。その頃になると、比較的安心して外出や散歩にでかけても大丈夫になります。

  • 母乳

一度のおっぱいの時間はどれくらいがよいですか。

初めての子どもで、おっぱいを飲ませていてもすぐ疲れるようで眠ってしまいます。

赤ちゃんが生まれてから1~2ヶ月程度の時期は、母親も初めて、赤ちゃん自身も初めての試行錯誤の時期ですので、このような授乳に関するお悩みが多く聞かれます。
授乳ペースも安定していませんので、赤ちゃんが欲しいときに欲しがるだけあげてもよいといわれています。
月齢がすすみ、飲む量が増えると、お母さんの母乳分泌も増加してきます。こうして赤ちゃんとお母さんのタイミングがそろってくることにより、授乳時間、授乳回数、授乳量が徐々に安定したものになります。

生後3ヶ月程度で授乳ペースが安定するようになります。
最低8回以上が授乳の目安となります。ただし、一度の授乳でたっぷり飲むタイプ、少食で何度も飲むタイプなど赤ちゃんにも個性があり、授乳時間、授乳回数、授乳量にも個人差がみられるのが実際です。
平均から多い場合にも少ない場合にも、日中機嫌がよく、体重の増加が順調であればとくに心配はありません。

ご質問のように、赤ちゃんが飲みながら眠ってしまう場合、口の周りを軽く刺激してもよいでしょう。赤ちゃんの飲み方が安定しない間は、授乳時間が長引くこともあります。

授乳のペースがつかめない、または赤ちゃんがおっぱいを吸うのが上達しない様子であれば、産院や母乳外来、母乳相談室や保健所などで、一度ご相談されることをおすすめいたします。

  • 母乳

まだ、おっぱいをあげています(1歳6ケ月児)。

そろそろ、やめさせたほうがよいのでしょうか。

以前は、1歳になって物が食べられるようになると母乳をやめる、「断乳」がすすめられていました。しかし、現在ではユニセフやWHO(世界保健機構)では2年以上母乳を続けるようにすすめています。意図的に母乳をやめる「断乳」ではなく、赤ちゃんが欲しがる間、欲しがるように与える「卒乳」が再認識されています。

栄養面から母乳やミルクが必要なのは1歳頃までとされています。
1歳を過ぎてからの母乳の役割は、「からだの栄養」よりも、「心の栄養」とされています。
2~3歳になり母乳をほしがった場合でも、いずれ卒乳する時が来ますので自然にまかせてもよいようです。

もちろん、お母さんが、夜眠れない、仕事を始めるにあたり、からだがつらいといった場合、断乳することは否定されていません。そのような状況での断乳の時期は、赤ちゃんの体調がよく、独り歩きができるようになった頃、概ね1歳半程度が目安とされています。
夏は食欲低下や暑さから偏食になりやすく、冬は嘔吐・下痢・発熱など体調を崩しやすく、食事摂取が困難になることが考えられます。このような時期を避けて、断乳の時期を少々早めたり、遅らせたりするのもよいでしょう。
「そろそろ、おっぱいとはバイバイだね」などとお母さんの気持ちをお子様に伝えて、心の準備をゆっくりと整えるのもよいでしょう。
断乳後は、母乳のかわりにしっかりと抱きしめてあげましょう。授乳のかわりに、お子様の心のよりどころになるように、スキンシップの時間を増やしてあげるとよいと思います。

  • 離乳食関連

果汁は、赤ちゃんにいつ頃から与えてよいのでしょうか。

過去には「離乳前に果汁を与える」とされていた時期がありましたが、現在ではおすすめされていません。
理由としては、母乳やミルクの摂取量が少なくなってしまう場合があるためです。現在では「離乳前に果汁を与える必要性は無い」とされています。

離乳食の開始時期の目安としては「生後5~6ヶ月頃が適している」とされています。まずはおかゆから始め、慣れてきたら野菜類などとともに果物(果汁)も利用してみてはいかがでしょうか。

果汁や果物は甘くおいしく感じますので、沢山欲しがる傾向があります。食事の一番最初にあげたり、食べすぎたりすると、母乳やミルクの摂取量が減る、離乳食が食べられなくなるなどの影響がでることがあります。母乳、ミルク、離乳食に影響がでない程度にするのがよいでしょう。

なお、アレルギーなどの心配がある場合には、小児科の医師にご相談されることをおすすめします。

  • 離乳食関連

赤ちゃんに、「はちみつはいけない」と聞きますがなぜですか。

赤ちゃんに「はちみつがいけない」といわれている理由は、ボツリヌス菌が混入している可能性があるためです。

ボツリヌス菌とは、土、泥、沼などに広く分布している細菌で、はちみつがミツバチを介してボツリヌス菌または芽胞に汚染されることがあります。これを食品とともに摂取した時に発生する病気を、「乳児ボツリヌス症」といいます。
症状としては便秘が数日間続き、全身の筋力が低下する状態になり、 哺乳力が低下するなど、筋肉が緩むことよる麻痺症状がおこることがあります。

赤ちゃんは胃腸の機能が十分に発達しておらず、細菌に対する抵抗力も弱いため、感染への配慮が必要です。はちみつは赤ちゃんの期間は控え、ある程度抵抗力がついてくる1歳を過ぎた頃から使用することをおすすめします。

  • 離乳食関連

離乳食を始めました。

卵を食べさせたら湿疹がでてしまいました。卵アレルギーでしょうか。食物でアレルギーがでやすい食品と、調理法で注意する点を教えてください。

食物アレルギーは食品に含まれるたんぱく質によって引きおこされます。生よりも加熱した状態の方が、アレルギーをおこしにくくなる傾向があります。
今回、食事以外に湿疹のできるような要因がなく、その日に食べた食品の中で、初めてのものが卵だけであれば、卵アレルギーの可能性があるかもしれません。

アレルギーをおこしやすい食品としては以下のようなものがあります。

  1. 1.発症数が多く、比較的重い症状の出る傾向がある7品目
    卵・乳製品・小麦・落花生(ピーナッツ)・えび・そば・かに

  2. 2.上記7品目ほど多くはないが、アレルギーをおこしやすい食品
    いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、山芋、カシューナッツ、もも、ごま、さば、サケ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉

もしも、今までに似たような反応がある、ご両親・ご兄弟に何らかのアレルギー疾患があるなどご心配な場合には、アレルギー専門医にご相談の上、離乳食を進めていってください。

アレルギーを心配しすぎて、自己判断でたんぱく質を制限してしまうと、お子様の成長の妨げになる場合があります。特に心配な症状がないようでしたら、使用経験の無い食品は1種類ずつ、少量から試していけば問題ないと思われます。

なお、アレルギーをおこしやすい食品を初めて試す際は、「日中の早い時間にする」、「金曜の夕食時は避ける」などとすると、万が一症状がでた場合にもすぐに受診ができ安心です。

※離乳食の時期には使わない食品も含む

  • 肥満

同じ月齢の子と比べると体格が大きく、肥満になるのではと心配です(5ヶ月児)。

母子手帳の乳幼児身体発育曲線をつけていると、曲線からはずれる勢いです。

乳児期にみられるようなポチャポチャした体型は、その後、ハイハイや歩行が始まり、運動量が増えると、「肥満」ではなくなるケースがほとんどです。
乳児期の肥満に対しては、母乳栄養であれば、特別な治療はおこなわず、経過をみていくことが一般的です。また、人工栄養(粉ミルク)で育てている場合であれば、量が1000ml/日を超えないようにします。また、この月齢(5ヶ月)で体重が7kgを超えていたら、離乳食を検討する場合もあります。

幼児期の過度の肥満は将来大人になった時、メタボリック症候群の素因として影響するという研究報告もあります。
母子手帳の、乳幼児身体発育曲線から著しくはずれている場合には、栄養指導を含めて、かかりつけの小児科医や地域の保健師・栄養士などにご相談されることをおすすめします。

  • 肥満

もうすぐ小学生になる子どもが、「ぽっちゃり体型」です。

よく食べるので、食が細いよりはよいかと思う反面、体型でいじめられやしないか、肥満は健康によくないのではと思ったり…。どこまで心配すればよいのでしょうか。

「ぽっちゃり体型」ということは、まだ、「肥満」ではない状態でしょうか。まずは、肥満の程度を正しく把握することが大切です。
例えば、小児の肥満の目安を調べる計算式があります。年齢別の身長と体重のバランスで肥満度を算定します。

≪小児肥満度の計算式≫

肥満度(%)=(実測体重-標準体重)÷標準体重×100
評価基準:肥満度10%以上は太り過ぎとされています。

標準体重は、母子手帳などの「幼児用体長体重曲線」を参考にされるとよいでしょう。(母子手帳には、0~18歳までの子どもの発育を評価するため、乳幼児身体発育曲線、幼児身長体重曲線、成長曲線の三種類の曲線が掲載されています)。
また、「幼児用体長体重曲線」に現在の身長と体重の重なる点を記入することで、肥満に傾いているのか、標準的なのか、やせに傾いているのかが一目でわかります。

次に、肥満の原因を把握しましょう。子どもの肥満のほとんどは単純性肥満、つまり食事・おやつ・ジュースなどの過剰摂取、食事内容のバランスの悪さ、さらに運動不足などによっておこるものがほとんどです。
小児期に高血圧や脂質異常症、糖尿病などの病気になることも極めて稀といわれます。肥満体型そのものが病気ではありませんが、将来的に成人肥満につながるリスクはありますし、肥満の原因に別の病気が隠れていることもあります。
肥満度が10%を過ぎている場合には対策が必要になります。

思い当たることがあれば、生活習慣の見直しをしてみましょう。それでも肥満の改善がみられない場合や、気になる症状がある場合はかかりつけの小児科医にご相談ください。

  • 健康管理

成長期の子どもが身長を伸ばしたいと、牛乳をがぶがぶ飲んでいます。

牛乳以外にどんな食事を心がければよいでしょうか。

一般的に「身長を伸ばす=カルシウムが豊富な牛乳をたくさん飲めばいい」というイメージがありますね。結論からいいますと、牛乳だけでは身長は伸びません。さらに、牛乳を1日1ℓ以上飲むと肥満の心配もあります。「これだけ食べれば(飲めば)大丈夫」といったものはありません。

確かに成長期のお子様にとって牛乳は大切な食品ですが、骨を丈夫にして成長を促すのはカルシウム以外にも、「ビタミンD、ビタミンK」などが挙げられます。
カルシウムは乳製品、小魚、大豆、葉野菜などに多く含まれます。ビタミンDは小魚、きのこ類などに多く、また、日光にあたることによってもつくられます。ビタミンKは納豆や葉野菜などに多く含まれます。これらのうちあまり献立に利用しない食品があるようでしたら、料理のバリエーションに加えてみてはいかがでしょうか。

また、からだの成長には、食事以外の要素も深く関わっています。
例えば、眠っているときに分泌される成長ホルモンによって骨は伸びるので、規則正しい生活をこころがけ、また、太陽のもとで元気よく運動することなども大切です。

  • 健康管理

野菜が嫌いで、食べてくれません(1歳児)。

食べさせるための上手な方法はありますか。

お子さまのためにせっかく作った食事を食べてもらえないのは、とても困ったことですね。なぜ食べてもらえないのか、その理由を探しながら対処法を考えてみましょう。

1.食べない理由を探す

硬すぎる、柔らかすぎる、大きすぎる、小さすぎるなど、形状やサイズ、またパサパサ・もさもさするなど食感や口当たり、におい、色、さらには思い込みによる食べず嫌いなど、さまざまな要因が関係しています。
お子さまによって何が嫌なのかは異なりますので、様子をよく観察し、理由に合わせて対処していきます。

2.調理の工夫

食べ物のサイズや固さをお子さまの咀嚼する機能や好みに合わせて工夫すると、食べなかったものが食べられるようになることもあります。

3.クセのある野菜の対処方法

人参やピーマンなど、香りにクセのある野菜を苦手とするお子さまは少なくありません。どちらもソテーにしたり、マヨネーズなど油を使ったりすると、香りが和らぎます。
このほか独特な香りが気になる野菜は、カレー粉や醤油、みそなどの風味を加えてみるのもおすすめです。
ほうれん草のような葉野菜はアクがあり、えぐみを感じて嫌がることがありますが、水にさらす時間を長めにするとアクが多く抜け、食べやすくなります。

4.かかわり方の工夫

食べず嫌いの場合は「1個だけ食べようね」などの声かけをして、食べたら大いに褒めてあげ、少しずつ自信をつけさせていきます。
野菜に関する絵本や本を親子で楽しみながら読んだり、親が食卓でおいしそうに食べたり、調理に参加させてみて野菜に興味をもたせるのも効果的な場合があります。

5.押してだめなら引いてみて、まただしてみる

食べないからといって全く食卓にださなくなると、食べられるようになる機会を失います。どう工夫してみても頑固に食べない場合はしばらくお休みをして、また再開するのもひとつの方法です。
なんとか食べさせようと無理強いをすると、かえってうまくいかない場合がありますので、お子様の性格も考慮しながら、適した方法をいろいろ試してみてはいかがでしょうか。

  • 健康管理

子どもに硬水を飲ませてしまったが、大丈夫でしょうか(2歳児)。

水の硬度とは、ミネラル分を構成するカルシウムやマグネシウムの量を炭酸カルシウムに換算したものです。
日本の場合、季節や水源などによって異なりますが、概ね硬度は50~100mg/Lであり、軟水に分類されます。軟水は口当たりがまろやかであり、日本人の体質にも合っているといわれています。
一方、硬度が高いものは硬水と呼ばれ、ミネラルが豊富に含まれています。

乳幼児に硬水を過剰に与えると、腎臓に負担がかかる場合があるため、注意が必要です。1日1回程度与えるだけであれば問題になりませんが、水分摂取の度に硬水を飲ませるのは避けましょう。

  • 服用方法

薬を吐いてしまった場合、同じ薬を追加して飲ませてもよいでしょうか(1歳児)。

薬を飲んだ後に吐いてしまったり、座薬を入れた後に排便してしまったりした場合の対応方法は薬の種類によって異なります。
一般的な対応について、以下にまとめてみました。

1.内服薬を吐いてしまった場合
(1)服用後30分以内に吐いてしまった場合

薬を飲んだ直後に吐いてしまった場合や、明らかに薬がでてしまった場合は、もう一度同じ量の薬を飲ませてください。飲ませる場合は、吐いた後30分くらい休憩し、吐き気がおさまってからがよいでしょう。

(2)服用後30分以上経ってから吐いてしまった場合

薬を飲んでから30分以上経ってから吐いてしまった場合は、すでに体に吸収されていると考え、再度飲ませない方がよいとされています。

2.座薬が便とともにでてしまった場合

一般的に、座薬はすみやかにからだに吸収されるため、再度、座薬の挿入はしないほうがよいとされています。ただし、挿入後30分以内に固体のまま排出された場合を除きます。

時間はあくまでも目安であり、薬の種類によっては当てはまらないこともありますので、判断に迷う場合は主治医または薬剤師にお問い合わせください。

  • 服用方法

子どもが粉薬を嫌がって飲みません。

何かよい方法はありますか。

薬は、基本的には水やぬるま湯で飲むようにいわれています。ただし、子どもは粉薬のにおいや味などが原因で、内服を嫌がることがあります。
飲みやすくなるように、次のような方法で工夫をしてみてください。

  1. 1.ぬるま湯やジュースなどに混ぜて、スプーンやスポイトで少量ずつむせない程度に口の奥に流し込む
  2. 2.少量のぬるま湯で溶かして団子状にし、指で頬の内側へ塗る
  3. 3.病院の売店や薬局などで購入できる、ゼリー状のオブラートを使用する
  4. 4.ヨーグルトやアイスなどの食品に混ぜる
  5. 5.ジュースで溶かして凍らせる

ミルクに混ぜると、味が変わってミルク嫌いになってしまう場合があります。赤ちゃんがミルクを飲まなくなったら大変ですね。どうしてもミルクに混ぜる場合は、少量のミルクに溶かして飲ませ、その後に普通のおいしいミルクを飲ませるようにしましょう。
また、薬によっては、苦くなったり、吸収が悪くなったりするものもあります。大人の薬と一緒で、個々の薬の飲み方の注意点については、薬剤師に相談してみましょう。